【失敗なし】メダカの室内飼育に必要なもの!水槽・餌の他に用意すべきアイテム

メダカは水質にうるさくなく、餌もよく食べる飼いやすい魚として有名です。

しかし、飼育よりも前に「飼うために必要なものがわからない」と頭を抱える人は少なくありません。

たしかに水槽はもちろん、ろ過フィルターや照明など、多種多様な製品があるので、経験がないと選ぶのに時間がかかったり、無駄な買い物をしてしまったりすることもあります。

そこで今回は、メダカの室内飼育を始めるために必要なものをご紹介します。

高橋
メダカはもちろん、熱帯魚、日本淡水魚、海水魚など、幅広い種類の水槽を立ち上げ、魚を飼育してきた経験をもとに解説するので、ぜひ参考にしてみてください。その日のうちにメダカを迎える準備ができますよ。

メダカの室内飼育に必要なもの

メダカの室内飼育を始めるためには次の8つが必要です。

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • カルキ抜き
  • 水換え用のホース(プロホース)
  • 水温計

「え、こんなに?」と思われるかもしれませんが、すべてそろえても5,0007,000円程度で収まります。

そのうえ、消耗品は餌とカルキ抜きだけなので、その他は長期間使い続けることが可能です。

ここからは、必要なものについて順に解説していきますが、

  • できるだけ安く抑えたい
  • 面倒だからまとめて購入したい

という場合は、『メダカ飼育用の水槽セット』をおすすめします。

注意点としては、水槽セットには照明が付属していないことがほとんどなので別途購入する必要があります。

メダカ用の水槽セットをお探しの方、もしくはすでに必要なものがそろっている場合は、以下のの記事をご覧ください。

水槽:30~60cm

メダカ水槽では3060cmのサイズが一般的です。

詳細は次の通り。

水槽(cm) サイズ(cm) 水量(L)
30 30 奥行18 高さ24 12
45 45 奥行24 高さ30 32
60 60 奥行30 高さ36 64

 

水槽の大きさは飼育したいメダカの数に合わせて選びます。

目安は水1Lに対して1匹です。(例:水量12Lの30cm水槽なら12匹)

ただ、これはあくまで目安です。これよりも少数なら餌の食べ残しやフンが少なく水が汚れにくい一方で、多ければ水質が悪化しやすいためメンテナンスの頻度は高まります。

その他のポイントとしては、

小型水槽の特徴(30cm)
  • 軽いので設置が簡単
  • 水槽台がいらない場合もある(45cm以上の水槽は重量があるので水槽台を推奨)
  • 水量が少ないので水質が悪化するペースが早い(メンテナンス頻度が高い)
中型水槽の特徴(60cm)
  • 重量があり設置に少し苦労する
  • 水量が多いので水質が悪化するペースが遅い(メンテナンス頻度が低い)
  • 専用の水槽台がいる(コストがかかる)

といったところで、45cm水槽はこの中間のポジションです。

飼育したいメダカの数をふまえて、手っ取り早く始めたいなら設置が簡単でコストが控えめな30cm水槽、本格的に室内飼育にのぞむなら45~60cmをおすすめします。

メダカにおすすめの水槽と水槽セットは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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ろ過フィルター:投げ込み・外掛け・上部フィルター

メダカ水槽には『ろ過フィルター』を設置しましょう。

主な種類は次の3つです。

  • 投げ込み式フィルター(ろ過能力:低)
  • 外掛け式フィルター(ろ過能力:中)
  • 上部式フィルター(ろ過能力:高)

他にもろ過能力に優れた外部式フィルターがありますが、水質にうるさくないメダカにはあまり必要ありません。

そのうえ、設置・メンテナンスが面倒なので、特に初心者の方には他のタイプをおすすめします。

選び方としては、30~45cm水槽なら投げ込み式フィルター、もしくは外掛け式フィルターが良いです。

水量が少ないので、ろ過能力が高くなくても問題ありませんし、扱いやすい(掃除がしやすい)メリットがあります。

高橋

ただメダカは強い水流が苦手なので、吐出量を調整できるタイプがおすすめです

投げ込み式フィルターの場合は、ろ過フィルターの他に別途エアーポンプとソフトチューブ、エアーストーンが必要になります。(ソフトチューブ、エアーストーンはエアーポンプに同梱されている場合もあります)

60cm水槽の場合は上部式フィルターが良いです。

水量の多い水槽にはろ過力が高い(ろ過できる水量の多い)上部式フィルターが向いています。

こちらは吐出量が調整できないので吐出口を水槽面に向けたり、水草や流木を入れたりして水流を調節しましょう。

メダカ水槽におすすめのろ過フィルターと選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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照明:安価なもので十分

屋外飼育とは違って日光が当たらないので、『照明』が必要です。

照明には、

  • バイオリズムを整える
  • 繁殖をうながす効果がある
  • 光が当たるとメダカの体内で成長を促進するビタミンがつくられる(成長具合が良くなる)
  • 水草を育てることができる
  • 見た目がきれい(観賞性が上がる)

といったメリットがあります。

水槽の大きさによって照明の大きさが変わるので、適切なものを選びましょう。

熱帯魚のようにたくさん光を当てないと育たない水草を入れることもないので、安価な製品でも十分です。

メダカ水槽におすすめの照明は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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餌:人工飼料がおすすめ

メダカも生き物なので、もちろん『餌』が必要です。

餌には、

  • 人工飼料
  • 乾燥飼料(乾燥した赤虫やミジンコなど)
  • 生き餌(赤虫やミジンコ、ブラインシュリンプ、ゾウリムシなど)

といった種類があります。

最初の1つとしては人工飼料があれば問題なく飼育できます。

高橋

必要な栄養素や嗜好性まで考えられて作られているうえに、乾燥しているので保存も簡単です

乾燥餌は赤虫やミジンコなどを乾燥させたもので、よく食べますが単品では栄養が偏りやすいためオヤツ感覚であげると良いです。

生き餌は嗜好性が非常に高く栄養価も高い反面、生かしておかないといけないので保存が面倒です。

ミジンコやブラインシュリンプなどの生き餌はサイズが小さいこともあって、稚魚に栄養価の高いものを与えて早く大きくしたい場合によく使います。

悩んだら人工飼料だけでも十分飼育できます。

メダカにおすすめの餌と餌やりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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カルキ抜き:水道水の塩素除去に必要

『カルキ抜き』は水換えの際に、水道水に含まれる有害なカルキ(塩素)を除去するために使います。

固形と液体タイプがありますが、水量に合わせて添加できる液体タイプが使いやすいです。

高橋

カルキ抜きを使わない方法として、「バケツに水をくんで1~2日置いておく」という手段もあります。ただ、手間なうえに時間がかかるので、とても面倒です。

カルキ抜き自体は安価で長期間使えるので、1つは用意しておきましょう。

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水換え用のホース:水換えの効率化

水換えで水槽から水を抜くときに使用します。

普通のホースでも良いのですが、

  • 口にホースをつけて水を吸い上げて流す
  • ホース内を水で満たして流す

といった排水方法になるので、排水までの手順が面倒です。

水換え専用の『プロホース』を使うと、ポンプを手で数回押すだけで排水できます。安いこともあってコストパフォーマンスがとても良いのでおすすめです。水換えと一緒に底砂掃除までできてしまいます。

水回りが近ければそのまま排水できますが、そうでなければバケツを用意しておきましょう。

メダカ水槽の水換え方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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水温計:健康状態を把握できる

『水温計』はメダカの健康状態を把握するために使います。

メダカは水温の変化によって活性が上がったり、餌を食べなくなったりなど調子が変わります。

高橋

水温計がないと調子の変化が水温によるものか病気なのかわかりにくいです

なくても飼育できますが、メダカの健康面を考えると用意してあげたほうが良いでしょう。

水温がメダカに与える影響については、こちらをご覧ください。

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網:メダカの移動用

『網』はメダカを移動する際に使用します。

入手したメダカを水槽に入れたり、別の水槽に移したりするときです。他にも水槽内のゴミや枯れた水草を取り除く際に便利です。

使用頻度は高くないものの、必ず使うので用意しておきましょう。

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メダカの室内飼育で用意したほうが良いもの

ここからは必要ではないものの、状況に応じて用意したほうが良いものを4つご紹介します。

  • 水槽台
  • 水槽用ヒーター
  • 底砂
  • 水草

「きれいな見た目にしたい(観賞性を高めたい)」「繁殖に挑戦したい」など、飼育スタイルによって変わります。

理想の水槽をイメージすると、必要・不要なものが判断しやすいです。現時点でどうしたいか決まっていない場合は、この後の解説をふまえて方向性を決めてみてください。

水槽台

『水槽台』は45cm以上の水槽を置く場合には必須です。

30cm水槽は比較的軽いので、頑丈な棚にも置くことができます。

ただし、必ず耐荷重量を確認してからにしてください。水槽が与える負荷は一時的なものではなく、かかり続けるものなので、置き場所には強度が必要です。

45cm以上の水槽で水槽台を選ぶ場合は、「木製」と「スチール製」があります。

特徴は次の通り。

木製
  • 見た目がおしゃれ
  • 高価
  • 組み立てに手間がかかる
スチール製
  • 見た目は一般的
  • 安価
  • 組み立てが簡単

見た目重視なら木製、コストを抑えたかったり、組み立て作業が苦手だったりする場合はスチール製がおすすめです。

選び方とおすすめの水槽台は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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水槽用ヒーター

メダカは夏の高水温や冬の低水温にも耐えられる強い魚なので、『水槽用ヒーター』がなくても飼育できます。

ただ、水温を一定に保つことで状態が安定しやすいうえに、冬でも活発に泳ぐ姿を観察することが可能です。

高橋

室内とはいっても、人がおらず水温が10℃程度まで落ちれば動きが鈍ります

「メダカを年中観察したい!」という場合は水槽用ヒーターを用意しましょう。注意点としては電気代がかかるので(月1,000円ほど)、コストを抑えたい場合は要検討です。

メダカにおすすめのヒーターと選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

底砂

『底砂』がなくても飼育できますが、あるとメリットも多いです。

  • バクテリアの住処になる(メンテンスの頻度が下がる)
  • 水草を植えられる
  • 見た目がきれい(観賞性が上がる)

底砂は水をきれいにしてくれるバクテリアにとって格好の住処なので、水質が安定しやすく、ろ過能力が上がります。

バクテリが水をきれいにする「硝化サイクル」の流れは次のとおりです。

また水草を植えるためには、底砂が欠かせません。なにもないと殺風景ですが、敷いてあるだけできれいに見えるのも嬉しい点です。

底砂の種類が多く悩んでしまうこともありますが、飼育面では、

  • 大磯砂
  • 田砂

このあたりがおすすめです。

ソイルのように粒がくずれることもなく長期間使用できます。

高橋

和風なのでメダカの雰囲気にもよく合いますよ

メダカをメインにした水草水槽を作りたい場合は、ソイルの方が水草を育てやすいです。とはいえ、大磯砂や田砂でも植えられるので、無理にソイルを使う必要はありません。

メダカ飼育におすすめの底砂と選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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水草

水草はメダカと相性が良いので、水槽に入れることが多いです。

水草を入れるメリットは次の通りです。

  • 水中の余分な栄養を吸収してくれる(水質が悪化するペースが緩やかになる)
  • 緑があると水槽が華やかになる
  • メダカの隠れ家や産卵床になる

見た目はもちろん、水質に良い影響を与えてくれるうえに産卵床としても機能するのでおすすめです。

種類としては、

  • アナカリス(オオカナダモ)
  • カボンバ
  • マツモ

このあたりが安価で育成も簡単です。

高橋

浮き草なら小柄な「アマゾンフロッグ・ピット」が良いでしょう。メダカの飼育で一般的な「ホテイアオイ」は高さがあるうえに育成に光量も必要なので、室内飼育ではおすすめしません。

メダカにおすすめの水草は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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まとめ:【失敗なし】メダカの室内飼育に必要なもの!水槽・餌の他に用意すべきアイテム

今回はメダカの室内飼育を始めるために必要なものをご紹介しました。

必要なもの
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • カルキ抜き
  • 水換え用のホース(プロホース)
  • 水温計
状況に応じて用意したほうが良いもの
  • 水槽台
  • 水槽用ヒーター
  • 底砂
  • 水草

これだけあれば、問題なく室内飼育を始めることができます。

コストが気になる場合は、状況に応じて用意したほうが良いものまでそろえる必要はありませんし、「水槽セット」という選択肢もあります。

目的の水槽や飼育スタイルに合わせて器材をそろえてみてください。

室内飼育を始める実際の手順は、関連記事をご覧ください。

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