【飼う前に知りたい】金魚の飼育に必要なもの5選と飼育機材の選び方!

金魚は飼育が簡単な魚ですが、飼うために必要なものを選ぶとなると悩んでしまいます。

人気な魚だけに飼育機材の種類も豊富で、

  • 必要なものや用意したほうがいいアイテムがわからない
  • 最低限必要なものだけ知りたい
  • おすすめの水槽やろ過フィルターはどれ?選び方ってある?

といったことで調べる必要があります。

今回は金魚の飼育に必要なものを全部まとめました

金魚の飼育をスムーズに始められるだけでなく、不要なものを購入しなくて済むので参考にしてみてください。

高橋
最初に金魚を飼い始めたのは6歳の頃で、これまでにたくさんの金魚を飼育してきました。金魚の飼い方はもちろん、飼育に最適なアイテムを熟知しているので経験をもとにご紹介します。

金魚の飼育に必要なもの5選

金魚

金魚を飼うために必要なものは次の5つです。

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • カルキ抜き

極端な話をすると、水槽とカルキ抜き、餌だけでも飼育できます

しかし、水換えや掃除の頻度が高まるだけでなく金魚の健康維持が難しくなるため、長期飼育を考えると上記のアイテムが必要です。

用意したほうがよい理由は、順を追って解説していきます。

これらは最低限必要なものなので、あった方が便利なアイテムも後ほどご紹介します。

必要なものがそろっていて、すぐに金魚の飼い方を知りたい場合や屋外飼育に挑戦したい方は、こちらの記事をご覧ください。

水槽

金魚を飼うためには水槽を用意しましょう。

水槽の大きさは、飼いたい金魚の数によって変わります。金魚1匹当たりに必要な水量は「7L」が目安です。

  • 30cm水槽(12L):2~3
  • 45cm水槽(32L):4~5匹
  • 60cm水槽(64L):8~9匹

金魚の大きさは5cm程度を想定、10cm程度なら上記の半数が目安です

水槽が小さいと金魚の泳ぐスペースが狭いうえに水が汚れやすいので、飼育できる数は少なくなります。

最初は小さく始めたい場合は30~45cmの小型水槽たくさん飼いたい方は60cmの大きな水槽を選びましょう。大きな水槽は水が汚れにくいため、水換えや掃除の頻度が低いメリットもあります。

高橋
45cm以上の水槽は、安全面を考えると水槽台の上に置くことをおすすめします。

水槽単品で購入するとフタがないこともあるので、有無を確認しておきましょう。

プラスチックケースで飼育することもできますが、小さいため1~2匹が限度です。割れやすいこともあって、できれば水槽のほうが安心です。

金魚におすすめの水槽&水槽セット・水槽台は、こちらの記事で詳しく解説しています。

ろ過フィルター

きれいな水を維持するためには、ろ過フィルターが必要です。

金魚を飼育しているとフンや餌の食べ残しによって水が汚れます。水質が悪化した状態では体調をくずしやすくなるため、ろ過フィルターで水をろ過してきれいな水質を維持します。

金魚の飼育では次の3つのろ過フィルターがおすすめです。

  • 投げ込み式フィルター:水槽内に入れる
  • 外掛け式フィルター:水槽の外側に掛ける
  • 上部式フィルター:水槽の上に設置する

ろ過能力では、

1. 上部式フィルター  2. 外掛け式フィルター  3. 投げ込み式フィルター

といった順で水をきれいにする能力が上がります。一方で、設置するのは上部式フィルターが1番手間がかかります。

水槽サイズごとのおすすめの選び方は次のとおりです。

  • 30cm水槽:1.投げ込み式  2.外掛け式
  • 45cm水槽:1.外掛け式  2.投げ込み式  3.上部式
  • 60cm水槽:1.上部式  2.外掛け式  3.投げ込み式

30cm水槽で手軽に始めたい場合は、設置が簡単な投げ込み式フィルターがおすすめです。

少し多めに金魚を入れたいなら、外掛け式フィルターにしましょう。

45cm水槽は外掛け式、投げ込み式どちらでも問題ありません。ただ、水量が少し多いので、ろ過能力を考えると外掛け式フィルターをおすすめします。

高橋
金魚の数が少なければ投げ込み式でも十分です。

60cm水槽は水量があるので、全体をろ過するためには上部式フィルターの浄化能力が適しています。

とはいえ、3つのろ過フィルターにはそれぞれ30cm水槽用、60cm水槽用といったように水槽の大きさに合わせた製品があります

大型の投げ込み式であれば、比較的ろ過能力が高いので、60cm水槽をろ過することができます。1個だけではなく2個入れることも可能です。

ただ、水槽内でかなり目立つので気になる人にはおすすめしません。

選び方と金魚水槽におすすめのろ過フィルターは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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投げ込み式フィルターにはエアーポンプが必要

投げ込み式フィルターを使う場合は、エアーポンプが必要です。

エアーポンプは、45cm水槽以下や60cm水槽以下といったように水槽サイズによって最適な吐出量(空気の出る量)が決まっています。水槽の大きさを考慮して選ぶようにしましょう。

また、エアーポンプと投げ込み式フィルターをつなぐソフトチューブも欠かせません。

外掛け式・上部式フィルターは、必要なものが同梱されているので買い足す必要はありません。

照明

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照明は金魚の健康を維持するために用意しておきたいアイテムです。

金魚は光によってバイオリズム(活動したり寝たりするリズム)を整えるので、暗い環境が長期間つづくと体調をくずしてしまう可能性があります。

「日光の当たる場所に置けば大丈夫では?」

といって窓際に置かないようにしてください。日光の影響で、

  • コケが生えやすく掃除の手間が増える
  • 水温が急変して金魚が体調をくずしやすい
  • シリコンが劣化して水槽の寿命が縮む

といったデメリットにつながります。

水草を育てるような強力なものは必要ないので、水槽の大きさにあった照明を設置するようにしましょう。

金魚水槽におすすめの照明は、こちらの記事で詳しく解説しています。

カルキ抜き

水槽の汚れた水を新しいものに換える「水換え」には、カルキ抜きが必要です。

水換えには水道水を使いますが、そのままでは魚に有害なカルキ(塩素)が含まれているため使用できません。バケツに水道水をためてカルキ抜きを添加することで、金魚に無害な水になります。

カルキ抜きには液体と固形タイプがありますが、おすすめは水量によって添加量を調整しやすい液体タイプです。

水量ごとの添加量はカルキ抜きの容器に記載してあります。

金魚が食べる餌を用意しましょう。

金魚の餌には、

  • 人工飼料:顆粒やフレークタイプ
  • 乾燥餌:乾燥ミジンコ、乾燥赤虫など
  • 冷凍餌:冷凍赤虫など
  • 生き餌:赤虫、イトメなど

といった種類がありますが、おすすめは人工飼料です。

金魚に合った栄養バランスを考慮して作られているため、栄養が偏ってしまうこともありません。

高橋
保存もきくので、1つだけ用意するなら迷わず人工飼料です。

他の餌は金魚のおやつとして、もしくは成長をうながす際に与えます。

金魚におすすめの餌は、こちらの記事で詳しく解説しています。

金魚の飼育にあったら便利なもの

ここからは必要ではないものの、あったら便利なアイテムをご紹介します。

金魚飼育の手間を減らすことができるので、必要に応じて用意してみてください。

底砂

水槽の底に敷く底砂には次のメリットがあります。

  • 鑑賞性が上がる
  • バクテリアの住処になって水質浄化能力が向上する
  • 水草を植えられる

底砂を敷くことで、殺風景な水槽からより自然に近いものに変わり鑑賞性が上がります

見た目を楽しむ観賞魚として金魚を飼育したい方には特におすすめです。

また、底砂は水をきれいにしてくれるバクテリア(細菌)の住処になるため、敷くだけで水質浄化能力が向上します

底砂を掃除する手間はありますが、水質が安定しやすく水換えの頻度を下げることもできます。

高橋
水草を植え込むことでレイアウトの幅が広がるのも嬉しい点です。

とはいえ、底砂を敷かない水槽(ベアタンク水槽)でも問題なく飼育できるので、上記のメリットを活かしたい場合に底砂を敷いてみてください。

金魚は大磯砂と相性がよいので、底砂の種類で悩んだ際におすすめです。

金魚水槽に大磯砂を使うメリット
ソイルや赤玉土のようにくずれることもなく長期間使いつづけられます。また、金魚の好む弱アルカリ性の水質に傾けやすい性質もあります。

金魚水槽におすすめの底砂については、こちらの記事をご覧ください。

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水換え用のホース

水換えで水槽から水を抜く際にホースを使います。

水槽からバケツに届く程度の長さがあれば問題ありません。

水槽から排水する方法はいくつかありますが、ホースの片方を水槽につけて、もう一方に口をつけて水を吸い上げる方法が一般的です。

しかし、口を放すタイミングが遅いと水が口に入ってしまうことも少なくありません

手間もかかるので、水換え用のホース「プロホース」1つあると便利です。ポンプを手で何度か押すだけで、水を吸い上げて排水できます。

高橋
水換えは少なくとも2~3週間に1回は必要なので、効率を考えるとお得なアイテムです。
金魚水槽の水換えは、こちらの記事で詳しく解説しています。
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バケツ

バケツは金魚の水換えに使います。

高橋
家に置いてあるものでも問題ありませんが、洗剤などの薬品が付着していると金魚に悪影響なので新しく用意するほうが無難です。

金魚を水槽に入れるときに、水質と水温の急変によるショック症状を防ぐ「水合わせ」をする必要がありますが、そのときにもバケツが必要です。

魚専用のバケツを1個用意しておくことをおすすめします。

水合わせの方法は、こちらの記事で解説しています。

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は金魚を移動させるときに便利です。

水合わせが終わった後に、網ですくって水槽に入れる必要があります。

また、水槽内のゴミをすくったり、入れすぎた餌を集めたりなど日頃のメンテナンスにも役立ちます。

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水温計

水温

水槽内の温度を知るためには水温計が必要です。

「水温を知ってどうなるの?」

そう思うかもしれませんが、水温は金魚の体調に大きな影響を与えます。

  • 水温の上昇:食欲の向上、動きの活性化、繁殖
  • 水温の低下:食欲の低下、動きの鈍化、冬眠

水温計があることで、「水温が低いから餌を食べる量が減った」という判断ができます。

高橋
水温がわからないと餌を食べなかったり、動きが鈍くなったりする原因がわからず体調不良と区別することができません。

金魚の健康管理に役立つものなので、必要と言っても過言ではないアイテムです。

金魚の体調不良は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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水槽用ヒーター

水槽用ヒーターは、冬場の水温維持に使用します。

金魚は水温が低下すると動きが鈍くなるので、「冬でも元気に泳ぐ姿を観察したい」という場合には水槽用ヒーターを入れましょう。また、水温が低いと消化不良を起こしやすくなるので、体調管理の面でも役に立ちます。

とはいえ、室内であれば水槽用ヒーターで加温しなくても飼育できるため、必ずしも用意しなければいけないものではありません。

高橋
製品や水槽の大きさで変わりますが、電気代が1ヶ月に1,000円ほどかかります。

金魚を年中観察したい、もしくは消化不良を防ぎより安全に飼育したい場合におすすめです。

金魚水槽におすすめの水槽用ヒーターは、こちらの記事で詳しく解説しています。

水草

金魚にとって水草には次の役割があります。

  • 水槽をレイアウトできる
  • 隠れ家になる
  • 余分な栄養を吸収して水をきれいにする
  • 餌になる

金魚の赤と水草の緑がコントラストになって、水槽がよりきれいに見えます。

また、驚いたり、他の金魚から追いかけられたりした際の隠れ家としておすすめです。

水草は水質の悪化やコケの発生につながる水中の栄養(硝酸塩)を吸収してくれるので、水質浄化能力にも期待できます。

意外かもしれませんが、金魚は水草を食べるため、家を空ける場合の非常食にすることも可能です。しかし、ちぎられた葉がゴミになるので、掃除の手間が増えるデメリットもあります。

高橋

金魚水槽に水草を入れたい場合は、マツモやアナカリスのような成長速度が速い水草を入れ掃除しながら管理する、もしくはアヌビアスナナのような葉が硬く食べられない種類を入れることをおすすめします。

金魚におすすめの水草は、こちらの記事をご覧ください。

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金魚の飼育アイテム選びが面倒なら「水槽セット」がおすすめ

金魚の飼育に必要なもの、あったら便利なアイテムをご紹介してきましたが、

「面倒だから1回で全部そろえたい!」

という場合には、「水槽セット」をおすすめします

水槽セットは金魚の飼育に必要なものがそろっているため、1つずつ入手する手間が省けます。また、別々に入手するよりも安価なので、初期費用を抑えたい場合にもおすすめです。

ただし、照明と餌は同梱されていないことが多いので、セット内容を確認してから入手するようにしましょう。

まとめ:【飼う前に知りたい】金魚の飼育に必要なものと飼育機材の選び方!

金魚の飼育に必要なものをご紹介しました。

必要なもの
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • カルキ抜き
あったら便利なもの
  • 底砂
  • 水換え用ホース
  • バケツ
  • 水温計
  • 水槽用ヒーター
  • 水草

金魚を迎え入れてから慌てて準備しなくてもいいように、前もってそろえておきましょう。

あったら便利なものは、効率を格段に上げたり、金魚の体調管理に役立ったりするので、必要に応じて入手してみてください。

適切な飼育設備がそろった環境のほうが、金魚が長生きしやすいうえに掃除の手間も少なくなります。

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