
メダカは丈夫で飼いやすいうえに繁殖も簡単で、魚の飼育初心者の方によくおすすめされる魚種です。
室内でしか飼えない熱帯魚とは違って屋外でも楽しめるので、飼育スペースに困らず敷居が低いことも人気につながっています。
ただ、いざ飼育を始めようとアクアリウムショップに足を運んだり、ネットショップを見てみたりすると、飼育用品の品数の多さに驚いてしまう人も少なくありません。
そのままよくわからず購入してしまうと、
- 不要なものまで買ってしまった
- 思いのほかコストがかかった
といった失敗をしてしまいます。
そこで、ここではメダカの飼育に絶対必要なものを6つご紹介します。
目次
メダカの飼育に絶対必要なものはこれだけ!
メダカの飼育を始めるために絶対必要なものは次の6つです。
- 水槽や飼育容器
- 餌
- カルキ抜き
- 水換え用のホース(プロホース)
- 水温計
- 網
これだけあればメダカを安定して飼育できます。順を追って解説していきます。
メダカの屋外飼育と室内飼育で必要なものは、こちらの記事でも詳しく解説しています。
≫メダカの屋外飼育を始めたい人へ!必要なものから実際の手順までご紹介します】
≫メダカの室内飼育を始めるために必要なもの一覧!水槽とメダカ以外に用意するのはこれだけです
水槽や飼育容器
メダカを買うためには、水槽や飼育容器が必要です。
室内であれば30~60cm程度の水槽がおすすめです。水槽の大きさは、飼育したいメダカの数に合わせて選ぶようにしましょう。目安は「水1Lに対してメダカ1匹」です。
- 水量約13Lが入る30cm水槽:メダカ13匹
- 水量約60Lが入る60cm水槽:メダカ60匹
ただし、水槽は満水にせず8~9割程度の水量で使うものなので、メダカの数も抑えた方が良いです。メダカの数が多いと水が汚れやすいため、水換えや掃除などのメンテナンスの手間が増えます。
メダカを数匹飼うだけなら、バケツやボトルといった小型容器でも問題ありません。
屋外であれば、
- トロ舟
- プラスチック容器
- 発泡スチロール
- 睡蓮鉢
といった種類があります。
トロ舟は水量もあってたくさんのメダカを買うことができます。プラスチック容器は安価ですが、紫外線で劣化しやすいので要注意。
冬場の低温対策も考えておくなら発泡スチロールも良いでしょう。ただ、強い衝撃が加わると割れてしまう可能性があります。
メダカにおすすめの水槽と水槽セットは、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【選び方】メダカにおすすめの水槽&水槽セット12選! 30・45・60cmごとに解説
餌
餌も必要なものの1つです。
繁殖させたり、色揚げを狙ったりしないのであれば、フレーク状やパウダー状の一般的な人工飼料が1種類あれば十分飼育できます。
生餌のミジンコやブラインシュリンプも良い餌ですが、培養したり、卵から孵化させたりと手間がかかるため、飼育だけを楽しみたいなら必要ありません。
メダカにおすすめの餌と餌やりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【完全版】メダカにおすすめの餌20選!成魚・稚魚ごとにベストな餌を追求しました
≫メダカの餌やりは1日何回がベスト?理想の回数・量と餌の与え方を解説します
カルキ抜き
カルキ抜きも必ず用意しておきましょう。
水換えには水道水を使いますが、そのままでは有害なカルキ(塩素)が含まれているためメダカに有害です。カルキ抜きを添加すれば問題なく使用できます。
固形タイプ(ハイポ)と液体タイプがありますが、水量に合わせて調整できる液体タイプがおすすめです。
ただ、餌のやり過ぎや体調不良など、急なタイミングで水換えが必要なときに用意できているとは限らないので、カルキ抜きはあった方が安心です。もちろん、バケツもセットで。
水換え用のホース(プロホース)
水換え用のホースも欠かせません。
食べ残しやフンによって水質が悪化していくので、2~3週間に1度水換えをする必要があります。
1本あるだけで手間と時間が大違いなので、用意しておきましょう。
≫メダカの水換えは1ヶ月に何回がベスト?理想の水換え方法と頻度・水量を解説!
水温計
正直なところ「水温計」がなくても飼育できます。
しかし、変温動物であるメダカは水温の変化によって餌を食べなかったり、動きが鈍くなったりと体調が変わるので、水温計があるだけで「メダカの状態」がわかりやすくなります。
例2:水温が10度を下回ったから餌を食べない
水温がわからないと体調不良なのか、水温の上昇・下降による状態の変化なのか判断が難しいことも少なくありません。安定して末永く飼育するためにも水温計はあった方が良いでしょう。
メダカの飼育で水温がとても重要なことはこちらの記事で解説しています。
≫メダカの水温を調節して管理する方法とは?夏の高水温・冬の低水温対策も!
網
網はメダカを移動させるときに使います。
使用頻度は低いものの、飼育容器を掃除したり、飼育容器を増やしてメダカを移動させたりと、ないと困ります。
「一生1つの飼育容器で飼う!」となれば必要ないかもしれませが、使う機会は必ず出てくるのであった方が良いでしょう。食べ残しやゴミをすくう際にも役立ちます。
メダカの飼育にあると便利なもの
ここからはなくても飼育できますが、あると便利なもの、もしくは飼育環境が良くなるものを3つご紹介します。
- 底砂
- 照明
- 水草
水質が安定しやすかったり、水換えの頻度を減らせたりと良い効果が期待できます。
底砂
水槽や飼育容器の底に敷く「底砂」は、バクテリアの住処になり水質を安定させるはたらきがあります。
水中にも存在しますが、底砂があるとよりバクテリアが繁殖しやすいです。
室内飼育の水槽であれば安価で扱いやすい「大磯砂」、屋外飼育なら同じく安価で入手しやすい「赤玉土」をおすすめします。水草を植えたい場合にも底砂は必須です。
メダカ飼育におすすめの底砂と選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫メダカ飼育におすすめの底砂と選び方 | 室内・屋外向きの種類や砂利とソイルの使い分け
≫熱帯魚・メダカ水槽に必要なバクテリアとは!硝化サイクルで水がろ過される仕組み
照明
照明は室内飼育の場合のみ、用意した方が良いアイテムです。
屋外飼育とは違って室内は日光が入りにくいため、照明で補う必要があります。日光はメダカが成長に必要なビタミンを体内で作るために必要だったり、バイオリズムを整えたりする効果があるので欠かせません。
高価なものは必要ないので、1日8時間を目安に点灯するようにしましょう。
メダカ水槽におすすめの照明は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【厳選】メダカ水槽におすすめの照明3選!選び方と照明の必要性
水草
水草は水中の栄養を吸収して、水の富栄養化を抑えるはたらきがあります。
簡単にいうと水が汚れにくいです。他にも、
- メダカの隠れ家になる
- 産卵床になる
- 見た目が良くなる(観賞性が高まる)
といったメリットもあります。
水草の種類は浮草の「ホテイアオイ」もしくは、「アマゾンフロッグ」もおすすめ。底砂に植え込みたい場合は「アナカリス」が丈夫で育成しやすいです。
メダカにおすすめの水草は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【厳選】メダカ飼育におすすめの水草20選!屋外・室内の相性と植え方を解説
まとめ:メダカの飼育に絶対必要なもの6選!これだけあれば飼育できます
メダカの飼育に最低限必要なものをまとめます。
- 水槽や飼育容器
- 餌
- カルキ抜き
- 水換え用のホース(プロホース)
- 水温計
- 網
水温計と網に関しては、なくてもなんとかなりますが、長期にわたって安定して飼育するためには必要です。
5匹程度を飼育するなら、¥1000~¥2000程度でもそろえることができるので、最初に用意するものでお悩みの方は上記のものをそろえてみてください。
その他は飼育に慣れてきてから入手しても問題ありません。