金魚のケンカ・いじめ対策!追いかける・体当たりする原因とは

金魚同士を観察していると、追いかけたり口でつついたりしている様子を目にすることがあります。

ひどい場合には体表やヒレが傷付く、追いかけられすぎて元気がなくなるなど、ケガや体調不良につながる可能性もあるため対策が欠かせません。

ここでは原因をふまえて、金魚のケンカ・いじめ対策をご紹介します。

高橋
金魚やメダカ、熱帯魚などを20年以上飼育していますが、金魚に限らず魚がケンカすることは珍しくありません。ここでは、実際に行っている金魚のケンカ対策をご紹介します。また金魚は繁殖期にケンカ・いじめのような行動をするので、その判断基準も解説します。

金魚のケンカ・いじめとは

金魚がケンカ・いじめをしているかどうかは、以下の行動から判断できます。

  • 追いかけまわす
  • 体当たりする
  • 口でつつく

一番多いのは、強い金魚が弱い個体を追いかけまわすケースです。

ケンカは金魚にとってケガやストレスの原因になり、健康に悪影響を与える可能性があります。

軽度であれば問題ありませんが、長期化すると餌を食べずにやせたり、体調不良になったりすることもあるため、対策が必要です。

すでに体調不良の金魚がいる場合は、こちらの記事をご覧ください。

金魚がケンカする原因

金魚がケンカしたりいじめたりする原因は次の4つです。

  • 体の大きさや種類の違い
  • 攻撃的な個体の存在や縄張り争い
  • 水槽の狭さ
  • 繁殖期の追尾行動

原因によって対策が異なるため、飼育中の金魚に当てはめて検討してみましょう。

それぞれの原因に対する具体的な対策は、後ほど解説します。

体の大きさや種類が異なる

金魚のケンカやいじめには、体の大きさや種類も関係します。

高橋
大きな個体が小さな個体をいじめることがありますが、これは金魚に限ったことではありません。他の魚や生き物でもよく見られる行動です。

また琉金型やランチュウ型など特殊な体型の金魚は泳ぎが上手くないため、一方的にいじめられることがあります。

攻撃的な個体の存在や縄張り争い

金魚は温和な性格をしていますが、個体によっては攻撃的なものもいます。

気性が荒い個体は、周囲の金魚を追いかけまわしてバランスを乱すことがあります。

また強い個体が縄張りを作ることで、弱かったり小さかったりする個体をいじめてしまうケースも珍しくありません。

水槽の狭さ

水槽が狭いと、金魚同士がケンカしやすい状態になります

水槽内で接触したり視界に入りやすくなったりすることで、攻撃される機会が増えるためです。

さらに逃げ場が少ないことで、重症化するリスクも上がります。

繁殖期の追尾行動

金魚

金魚は繁殖期になるとオスがメスを追いかけ回す「追尾行動」を行いますが、これがケンカやいじめに見える場合があります。

繁殖期は春(4~6月)と秋(9~10月)の2回あり、金魚に次のような特徴が現れます。

  • オス:エラと胸ビレの前方に追い星(おいぼし)と呼ばれる白い斑点が現れる
  • メス:腹部がふくらむ

追い星のある金魚がしつこく追い回している場合は、追尾行動を疑いましょう。オスがメスの腹部を口でつつくような素振りをするのも特徴です。

金魚のケンカ・いじめ対策

ここからは、金魚のケンカ対策をご紹介していきます。

実践しやすくて効果が高い順に解説するので、参考にしてみてください。

水草・流木・石など隠れ家を増やす

金魚のケンカ対策で有効な方法は、水草や流木、石などの隠れ家を増やすことです。

  • 視界を遮ることでケンカの頻度が低くなる
  • 追いかけられた金魚が逃げ込める

といった効果が期待できます。

流木や石は金魚がヒレを引っかけてしまう可能性があるので、角が目立たないものがおすすめです。

水草の場合は金魚が食べてしまうことがあるため、アヌビアスナナやアマゾンソードなど、葉が硬く食べられない種類が向いています

食べられることを前提に、マツモやカボンバなど繁殖力の高い水草を入れるのも効果的です。

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大きな水槽で飼育する

大きな水槽で飼育することで金魚同士が出会う機会を減らし、ケンカの頻度を下げられます。

高橋
水槽サイズは、金魚1匹に対して飼育水7Lが目安です。たとえば水が約60L入る60cm水槽の場合は、8~9匹が目安になります。

目安よりも飼育容器が小さい場合は、サイズアップを検討しましょう。大きな水槽を用意できない場合は、小さな水槽を用意して金魚を分けて入れるのも一つの方法です。

金魚の大きさと種類を合わせる

金魚同士の体長や体型に差がありすぎると、ケンカやいじめにつながるため、大きさや種類ごとに飼育容器を分けるのも対策になります。

体長ごとに細かく分けると水槽が足りなくなるので、特に大きな金魚と小さな個体を分けるだけでも効果的です。

種類で分ける場合は、泳ぎが上手な和金型と泳ぎが苦手な琉金・ランチュウ型長で分けると良いです。

金魚の飼育数を増やす

意外かもしれませんが、金魚の飼育数を増やすことでケンカやいじめが減ることがあります。

高橋
飼育数を増やすことで縄張りが作りづらくなるためです。

また攻撃対象が分散するため、弱い個体が一方的に消耗することも防げます。

ただし、飼育数が増えることで水が汚れやすくなるので水質管理が欠かせません。他と比べると、上級者向きの方法といえます。

繁殖期の追尾行動は水草を入れる・隔離して対処する

繁殖期の追尾行動はケンカではありませんが、ときにはメスがボロボロになってしまうほど激しいものになります。

心配な場合は水草を多めに入れて、メスが一息つける場所を増やしてあげましょう

水草が産卵床にもなるためおすすめの方法です。繁殖させないのであれば、オスとメスを分けて飼育するほうが無難です。

金魚がケンカ・いじめを止めないなら隔離も考えよう

ケンカが収まらない場合は、ケンカを起こす個体を隔離するのも一つの方法です。

水槽が増えることになりますが、確実な対策です。飼育スペースに余裕がない場合は、30cmほどの小型水槽や金魚鉢でも隔離できます。

高橋
一時的に隔離して期間を空けてから水槽に戻すことで、ケンカしなくなることもあります。

特に金魚の大きさが原因であれば体長を大小で分けて、小さな金魚に多めに餌を与えて体格差を小さくしてから元の水槽に戻すのも一つの手です。

まとめ:金魚のケンカ・いじめ対策!追いかける・体当たりする原因とは

今回は、金魚のケンカ・いじめ対策をご紹介しました。

ケンカやいじめの原因は、

  • 体の大きさや種類の違い
  • 攻撃的な個体の存在や縄張り争い
  • 水槽の狭さ
  • 繁殖期の追尾行動

この4パターンです。原因と飼育環境から判断して、

  • 水草・流木・石など隠れ家を増やす
  • 大きな水槽で飼育する
  • 金魚の大きさと種類を合わせる
  • 飼育数を増やす
  • 繁殖期の追尾行動は水草を入れる・隔離して対処する

といった方法で対策しましょう。一つの方法で効果が薄い場合は、複数の方法を組み合わせるとより効果的です。

ケンカが長期化すると金魚にとってストレスや体調不良の原因になるので、早めに対策してあげてください。

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