メダカ飼育のお悩みポイントとして「旅行や留守中の餌やり問題」があります。
仕事やプライベートの旅行で家を空けるときに、
- 餌をあげられないけど大丈夫?
- 何日間なら生きていられる?
- 家を空けていても餌をあげられる方法はない?
といったことで悩んでしまうことも少なくありません。
メダカは飼いやすい魚なので、「飼い始めてから気付いた」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、餌をやらなくても大丈夫な期間と無人の餌やり方法をふまえて、旅行や留守中にメダカに餌をあげられないときの対処法をご紹介します。
目次
メダカは7~10日間なら餌を食べなくても大丈夫
メダカは、春~秋の暖かい期間では「7~10日間」ほど餌を食べなくても生きていられます。
1週間程度の旅行や留守なら、餌の心配はしなくても大丈夫です。
たとえ、餌がない期間が10日~14日間でも死なない可能性が高いです。
とはいえ、やせて体力が落ちるため、2週間前後餌をやらないのはおすすめしません。
また、冬の寒い時期はメダカが冬眠するため「3ヶ月」ほど餌を食べずに過ごすことができます。
水温が10℃以下になると冬眠しますが、
- 暖かい室内
- 水槽用ヒーター使っている
といった環境では暖かい時期と同様、7~10日程度が餌がなくても安全な期間になります。
チェックポイント
メダカが餌を食べなくても問題ない期間は、体調や体力も関係します。体調不良だったり、高齢だったりする場合は、絶食による影響を受けやすいので注意してください。
≫冬のメダカ飼育と冬越し方法!死ぬことなく越冬させる寒さ対策
旅行や留守でもメダカに餌をやる方法
ここからは、旅行や留守中であってもメダカに餌をやる方法をご紹介します。
- 2週間以上家を空けないといけない
- 短期間でも餌がないのは心配
といった場合に実践してみてください。
≫メダカの餌やりは1日何回がベスト?理想の回数と餌の与え方を解説します
オートフィーダーを設置する
人がいなくても自動で餌やりをしてくれる「オートフィーダー(フードタイマー)」が便利です。
単三電池1本で稼働するため、室内はもちろん電源を確保しにくい屋外でも使用できます。ただし、屋内の使用が前提なので、雨風が当たらない場所が条件です。
旅行や急な出張など、いざというときに1つ持っておくと安心なアイテムです。
ミジンコウキクサを入れる
「ミジンコウキクサ」は、0.5mm前後の小さな浮草でメダカが食べることができます。
餌のように水を汚すこともありませんし光が当たっていれば増えるため、留守中の非常食としておすすめです。
詳しくは、以下の記事の「ミジンコウキクサ」の項で解説しています。
≫【厳選】メダカ飼育におすすめの水草20選!屋外・室内の相性と植え方を解説
飼育水をグリーンウォーターにする
「グリーンウォーター」は、青水(あおみず)とも呼ばれる植物プランクトンが繁殖した水です。
植物プランクトンはメダカの栄養になるため、旅行や留守中でも栄養を補給できます。
他にも、
- メダカの色つやが良くなる
- 稚魚の生存率が上がる
などメリットが多く、メダカの飼育にグリーンウォーターを愛用する人も少なくありません。
注意点としては水が緑色に染まり観賞性が良くないため、室内のメダカ水槽には不向きです。
屋外飼育でメダカの飼育が優先の場合は、グリーンウォーターを活用してみてください。
グリーンウォーター(クロレラ)は通販で入手して、飼育容器に添加して使います。
≫メダカの栄養水!グリーンウォーター(青水)を簡単・早く作る方法【実例あり】
家族や身近な友人に餌やりをお願いする
頼める場合は、家族や身近な友人にメダカの餌やりを頼むのも1つの手です。
1番確実な方法ですが、相手に多少なりとも負担になるので気を遣う必要があります。
毎日は大変なので、5日に1回など、頻度を低めにお願いしましょう。
旅行や留守中のメダカ飼育の注意点
旅行や出張など、長期的な留守の前に気を付けたいメダカ飼育の注意点をご紹介します。
知らないと意外とやってしまうことなので、失敗を未然に防ぐためにも目を通してみてください。
≫メダカ飼育で初心者がやりがちな失敗10個と対策!水換えや餌やりも注意!
「旅行や留守の前にたくさん餌をあげよう」は間違い!
「旅行や留守中は世話ができないから、前もってたくさん餌をあげておこう」
といって普段よりも多くの餌を一度に与えてしまう人がいますが、これは間違いです。
そもそもメダカには胃がないので、一度にたくさん餌やりをしても食い溜めできません。
家を空ける前も特別なことはせず、普段通り餌やりをしましょう。
水が汚れている場合は、留守中に世話できないことを考えて水換えしておくのもおすすめです。
≫メダカの水換えは1ヶ月に何回がベスト?理想の水換え方法と頻度・水量を解説!
生き餌を留守中の非常食にするのは難しい
留守中の非常食として、ミジンコなどの生き餌を入れておく方法もありますが管理が難しいです。
たしかに、一度にすべての生き餌をメダカが食べてしまわないため長持ちします。とはいえ、メダカの食べ具合によりますし、生き餌が死ぬと水が汚れる原因になります。
家を空ける前に生き餌を入れておく場合は、普段よりも少し多い程度にして、オートフィーダーなど他の方法と併用するほうが良いです。
≫メダカの餌は種類で使いわける!人工飼料・乾燥餌・生き餌の役割と選び方
稚魚は餌がないと餓死しやすい
稚魚は成魚と違って、餌がないと餓死しやすいです。
「メダカは稚魚の飼育が1番難しい」と言われるのは、餓死しやすいことが主な原因です。
卵から孵化して3日間は腹部の栄養(ヨークサック)だけで育つので餌は必要ありませんが、3日後~1ヶ月までは毎日餌やりをしたほうが良いです。
どうしても家を空けなければいけない場合は、グリーンウォーターにして稚魚が最低限の栄養を取れるようにしましょう。
とはいえ生存率や成長率は下がるため、稚魚がいる場合はできるだけ長期間家を空けないほうが無難です。
メダカ稚魚の飼育方法や餌やりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫メダカ稚魚の飼育完全ガイド!最適な餌・水換え・飼育容器と生存率を上げる方法
旅行や留守中の照明はタイマーで点灯・消灯を管理する
メダカを室内で飼育していて家を空ける場合は、「タイマー」を使って照明を管理しましょう。
餌も大切ですが、長期間光が当たらない環境にいるとメダカが体調をくずしてしまいます。1週間程度であれば問題ありませんが2週間近く留守にするときには、タイマーを使って照明を点灯・消灯するほうがよいです。
オートフィーダーを使っている場合にも照明が点灯していないと、メダカの活動が鈍く餌の食べ残しが増えてしまいます。
また水草を植えている水槽でも、タイマーを使った照明の管理が欠かせません。
旅行などで留守にするときは、餌やりだけでなく照明にも配慮してあげてください。
≫【厳選】メダカ水槽におすすめの照明3選!選び方と照明の必要性
まとめ:旅行や留守でメダカに餌をあげられない!餌なしで大丈夫な期間と無人の餌やり方法
今回は、旅行や留守中にメダカに餌をあげられないときの対処法と注意点をご紹介しました。
メダカを飼育していると、旅行や出張などで長期間留守にするタイミングはどうしてもあります。
メダカは餌を食べなくても7~10日間程度であれば問題ありませんが、2週間前後になると、やせたり、体力が落ちたりするため、
- オートフィーダーを設置する
- ミジンコウキクサを入れる
- 飼育水をグリーンウォーターにする
- 家族や身近な友人に餌やりをお願いする
といった方法で家を空ける期間を乗り切りましょう。家に帰ったら留守にした分、しっかり世話をしてあげてください。