メダカの卵を孵化させるには水温と水質が超重要!孵化しない卵の孵化率を上げる方法

メダカは繁殖しやすい魚なので、卵を産むことがよくあります。

魚のなかでも特に飼育しやすいこともあって飼い始める人も少なくありませんが、魚と卵では世話の仕方が大きく違うので、

  • 予期せずメダカが卵を産んで扱い方がわからない
  • 卵が白く濁ったりモヤモヤしたものが付いたりするけど大丈夫?
  • 卵が孵化しない

といった問題に直面することがあります。

ここでは、メダカの卵を孵化させる実際の方法をご紹介します

卵が孵化しない場合に孵化率を上げたい方にもおすすめの内容です。

卵を無事に孵化させることができればメダカの数を増やせますし、毎年繁殖させて子・孫と飼育し続けることができます。もちろん、品種改良にも挑戦可能です。

Kazuho
毎日、メダカの卵を採卵して孵化させています。孵化率を上げるために試行錯誤して、行きついた方法をご紹介します。

メダカの卵を孵化させるには水温と水質が超重要!

孵化する直前のメダカの卵

メダカの卵を孵化させるためには、「水温」「水質」が1番重要です

言い換えると、この2つが整っていれば孵化させることができます。

卵を孵化させる方法の前に、繁殖方法を知りたい方はこちらをご覧ください。

メダカを繁殖・産卵させる7つの方法!水温と日照時間の調整が必須条件です

メダカの卵が孵化する期間は水温で決まる

水温

メダカの卵が孵化するまでに必要な期間は「水温」で決まります

具体的には、『積算温度が250℃』に達すると孵化します。積算温度は1日ごとの水温を合計したものです。

  • 水温25℃の日が10日=250℃ 孵化する
  • 水温22℃の日が10日=220℃ 孵化しない
  • 水温20℃の日が13日=260℃ 孵化する

「水温25℃なら10日で孵化」1番わかりやすい目安です。

水温が低ければ孵化するまでに時間がかかりますが、高ければ卵から早く稚魚が出てきます。

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高水温で孵化させるとダルマ体形や奇形になりやすい

ダルマメダカ

実際に生まれたダルマメダカ

「それなら30℃以上の方がいいのでは?」と思いますよね。

しかし、30℃を超える水温で卵を管理するとダルマ体形や奇形のメダカが生まれやすくなります

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きれいなダルマメダカであればまだよいのですが、奇形になることも珍しくありません。

さらに、無理に早く孵化させると、体の弱い稚魚が産まれる傾向があります。卵を管理する水温は25~28℃にとどめ、30℃にならないようにしましょう

屋外飼育なら「すだれ」を使って日陰を作る方法が効果的です。

ただ、卵に日光を当てることで孵化率が上がり、丈夫な稚魚が生まれるため、日照時間を14時間確保することが大切です。

室内飼育の場合は、水槽用冷却ファンを使いましょう。

夏場の高水温対策はこちらの記事をご覧ください。

メダカ飼育では夏の高水温・酸欠が危険!死なせないための対策9選

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低水温では卵にカビが生えて死卵になることも

高水温は卵によくありませんが、低水温でも悪影響です。

孵化までに時間がかかることで、カビが生えやすく死卵になる確率が上がります

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たとえ、カビが生えなくても孵化率が低下することは間違いありません。

夏場であっても大雨で水温が低下することがあります。雨が入らないようフタをしたり、置き場所を変えたりして低水温にならないようにしましょう。

メダカ飼育の雨対策は、こちらの記事で解説しています。

【梅雨】メダカの飼育容器に雨を入れない!雨水の影響とあふれさせない対策

水質が悪いとカビが生えて孵化率が下がる

メダカの孵化に影響する大きな要因は水温ともう1つ、「水質」です。

フンや餌の食べ残しが多く水質が悪い環境では、卵にカビが生えて死卵になりやすいです。

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当然、孵化率はガクッと下がります。

卵を飼育する場所は、水換えの頻度を高めてきれいな水質を維持する必要があります。

また、溶存酸素量(水中に溶け込む酸素の量)が低いことでも孵化率が下がるため、「きれいな水質維持」「酸素を供給」という2つの面で水換えが効果的です。

卵にカビを生やさない方法と水換えの仕方については、後ほど解説します。

卵を孵化させる方法!孵化しない卵の孵化率を上げるには

卵を孵化させる方法を実際の流れにそって解説します、

卵が孵化しない場合や孵化率を上げたい際にも実践してみてください。

メダカが卵を産んだら隔離する

メダカの卵

メダカが産卵床に卵を産んだら、別の容器に隔離しましょう

そのまま置いておくと、親メダカや他の成魚に食べられてしまいます。繁殖させる前に、隔離用の水槽や飼育容器を用意しておくことが大切です。

隔離場所の用意が難しい場合は、親メダカと同じ容器に繁殖ケースや繁殖ネットを浮かべることで隔離できます。

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隔離場所の水には水道水を使う

隔離場所の水は、水道水を使います

水道水にはカルキ(塩素)が含まれているので、卵に生えるカビを抑えることができます。

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卵は殻に守られているため、カルキによる悪影響を受けません

メチレンブルーを使ってカビを抑えることもできる

メダカの卵

卵に生えるカビ対策として、魚用の病気の治療薬「メチレンブルー」を使う方法も効果的です。

メチレンブルーには殺菌効果があるので、飼育水に添加することでカビを防ぎます濃度は飼育水500mlに1滴ほど

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毒性が強いものではないので、極端に濃すぎなければ問題ありません。

メチレンブルーのなかで孵化したとしても、すぐに死ぬことはないので安心してください。とはいえ、バクテリアがおらず飼育水としては適していないので、孵化する前、もしくは孵化後すぐに移動した方がよいです。

 余談ですが、メチレンブルーを使うと有精卵と無精卵が判別できます

有精卵は表面が染まるだけですが、無精卵は中心まで染まります。カビが生えやすい無精卵を取り除くことで、有精卵に移るリスクも減り孵化率が上がります。

メチレンブルーを使わなくても孵化させることはできるため、孵化率を上げたい場合におすすめです。面倒な場合は、水道水を使いましょう。

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卵を産卵床から採卵する | 付着糸を取り除いてバラバラにする

産卵床に人工産卵床を使っている場合は、採卵方法が2つあります。

1つは、産卵床ごと卵を移動する方法です。

簡単で手間もかかりませんが、孵化するまで産卵床が使えなくなります。効率よく産卵させたい場合は、複数用意して新しい産卵床を親メダカのもとに入れましょう。

2つめは卵だけ手で取る方法です。卵を取り終わったら、すぐに産卵床として戻せるのでたくさん用意する必要がありません。しかし、小さな卵を外していくのは手間がかかります

水草を産卵床として使っているなら、人工産卵床と同じように水草ごと移動させたり、手で取ったりします。

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マツモやアナカリスのような繁殖力が強い水草の場合は、産み付けられた部分で切って隔離する方法もおすすめです。

ホテイアオイは根をたくさん切ると枯れてしまう可能性があるので、5~7割ほど根を残しておいた方がよいでしょう。

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【メダカの繁殖】「卵のお守り産卵床」を完全レビュー!使用してわかったメリットとデメリット

卵の付着糸を取る

人工産卵床と水草どちらにもいえることですが、採卵するときに卵を1個ずつバラバラにします。

卵同士の距離が近いと通水性が悪く、カビが生えやすくなります

1個にカビが発生したら隣の卵に移ってしまうことがあるため、バラバラにした方が孵化率は上がります。

メダカの卵は付着糸(ふちゃくし)でまとまった状態なので、手の平に乗せ指を使って軽く転がすようにバラけさせましょう

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「潰れてしまいそうで心配」と思うかもしれませんが、卵の殻は丈夫なので問題ありません。

たとえ潰れてしまったとしても、それは柔らかい無精卵です。うまくバラバラになったら隔離先に入れます。

卵をバラバラにする手間が面倒な場合は、そのままの状態でも孵化します。あくまで孵化率を上げたい場合におすすめの方法です。

卵の水換えには水道水を使う

卵の期間は飼育水と同じように、カルキを抜いていない水道水を使って水換えします

目安は1~2日に1回です。注意点としては、生まれた稚魚にカルキはよくないので、孵化するタイミングで別の飼育容器に移しましょう

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積算水温がわかっていれば孵化するタイミングが把握できます。

難しいようなら、発生が進む(成長する)と黒い目が現れるので、この段階で移動させましょう。

水道水のままではカルキを抜いたとしてもバクテリアがおらず水質が不安定です。稚魚になってから移動させると、卵のときほど水質の変化に強くないので弱ってしまうことも少なくありません。

移動先の飼育水は、親メダカが泳いでいる容器の水を使います。

水質はきれいな方がよいので、親メダカの飼育水は定期的に水換えしておきましょう。このときにグリーンウォーター(植物プランクトンが繁殖した水)を使うと、生まれたばかりの稚魚のよい餌になるため生存率が上がります。

有精卵と無精卵・死卵を分けて取り除く

左:有精卵 右:死卵

卵が孵化するまでは毎日観察して、有精卵と無精卵・死卵を分けるようにしましょう

最初は有精卵でも、発生がうまくいかなければ死卵になってしまうことがあります。

無精卵と死卵はカビが生えやすく、受精卵にまで移ってしまうことがあるため発見次第、取り除きましょう。

有精卵と無精卵・死卵の見分け方は次のとおりです。

  • 有精卵:黄色や無色透明
  • 無精卵と死卵:白く濁ってカビが生える

有精卵であれば、産卵後3日目で薄っすら体が見えるようになり、4日目で目が確認できます。

スポイトがあると無精卵や死卵を取り除きやすいです。

日照時間は14時間を確保する

先ほど少しお話ししましたが、メダカの卵に日光を当てると孵化率が上がるうえに孵化した稚魚も丈夫になる傾向があります。

最適な日照時間は13~14時間です。

ただし、夏場は水温が上昇するうえに日差しが強く、30℃を超えてしまうことも珍しくありません。高水温が心配な場合は、すだれを使ったり、飼育容器の置き場所を変えたりして日照時間を調整しましょう。

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日照時間が少ないことよりも、30℃を超える日が続く方が孵化率を下げます。
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エアレーションを使うなら最弱にする

エアレーションはなくても問題なく孵化しますが、あった方が孵化率は上がります。

酸素を供給するだけでなく水流によって卵がゆれたり、動いたりすることでカビが生える確率が下がります。とはいえ、必要なものではないため、孵化率を上げたい場合におすすめの方法です。

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注意点としては、水流が強すぎると卵が水中で舞って擦れてしまうことがあります。

エアレーションを使う場合は、エアーの吐出量を調節できるものにして最弱で使用しましょう。

まとめ:メダカの卵を孵化させるには水温と水質が超重要!孵化しない卵の孵化率を上げる方法

メダカの卵を孵化させる方法と孵化しない場合に孵化率を上げる方法ご紹介しました。

メダカの卵が孵化する期間は水温で決まる(25℃なら10日必要)ため、25~28℃になるよう調節しましょう30℃以上になるとダルマ体形や奇形が生まれやすくなるので要注意です。

水質が悪いと卵にカビが生えやすく孵化率がガクッと下がってしまうため、きれいな水質を維持します

水温と水質に気を配りながら、

  • メダカが卵を産んだら隔離する
  • 卵を産卵床から採卵する
  • 卵の水換えには水道水を使う
  • 有精卵と無精卵・死卵を分けて取り除く
  • 日照時間は14時間を確保する
  • エアレーションを使うなら最弱にする

といった方法で卵を孵化させたり、孵化率を上げたりすることができます。

孵化率を上げる方法はあくまで効率よく殖やしたい、品種改良したい場合におすすめの方法です。孵化率を意識せず繁殖させたいだけなら、水温を20~28℃に保ち日照時間は自然に任せて、

  • 隔離場所を用意して親メダカの飼育水を入れる
  • 卵を産卵床から取り隔離先へ入れる

この方法だけでも孵化させることができます。

卵が孵化したら次は稚魚の飼育が待っています。

Kazuho
小さなメダカが大きく育っていく姿を見ると育てがいがありますよ。

卵から大きくして成魚まで成長させることで、メダカ飼育を0から100まで楽しむことができるので、ぜひ、挑戦してみてください。

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