メダカのおすすめ産卵床6選!人工産卵床と水草・浮草の使い分け

メダカを効率良く繁殖させたいなら「産卵床」が必要です。

卵の回収率が上がったり産卵後に隔離しやすかったりなど、メリットは少なくありません。

ただ産卵床といっても、人工産卵床から水草・浮草まで種類が豊富なので、使い分けるにはコツがあります。

そこで今回は人工産卵床と水草・浮草の特徴をふまえて、メダカにおすすめの産卵床6選を紹介します

メダカの繁殖に初めて挑戦する方はもちろん、品種改良するために産卵床について知りたい場合にもぜひご覧ください。

すぐにおすすめの産卵床を知りたい方はこちらをご覧ください。

メダカの産卵床とは:卵を産み付ける場所

メダカは卵を産み付ける習性がありますが、その産卵する場所を「産卵床」と呼びます

高橋
とくに決まっているわけではなく、水中にある繊維状のものでメダカが気に入れば産卵床になります。

メダカの繁殖では、

  • 化学繊維
  • 水草や浮草
  • 植物の繊維を加工したもの

などを産卵床として利用することがほとんどです。

産卵床を大きく分けると、化学繊維を使ったり植物の繊維を加工したりして作った「人工産卵床」と「水草・浮草」の2種類になります。

産卵床がないと卵はどうなる?

産卵床がない環境では、産み付けられることなく飼育容器の底に沈みます。

それでも孵化しますが、飼育容器の底はゴミがたまっていることが多く通水性も悪いため、孵化率は良くありません。

また無事に孵化しても、親メダカや他のメダカに食べられる可能性が高いので生存率も低いです。

飼育スペースを用意できない場合には卵を管理しないのも一つの手ですが、繁殖させてメダカの数を増やしたいなら産卵床を使いましょう。

人工産卵床の特徴とメリット・デメリット

人工産卵床の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。

水草・浮草と使い分けるときに欠かせない内容です。

人工産卵床の特徴

人工産卵床は、メダカを効率良く繁殖させるために開発された産卵床です。

高橋
化学繊維を使ったものが多いですが、シュロという木の繊維を加工して作った製品もあります。

化学繊維を使ったものには、水面に浮くフロートが付いているのが特徴です。

人工産卵床のメリット:採卵しやすい・長期間使える

人工産卵床は採卵しやすいため、効率良く繁殖させたい場合におすすめです

水面に浮くので、手に取って産卵状況を確認したり採卵したりしやすいです。化学繊維の部分は、卵を見つけやすい色になっています。

高橋
また水草や浮草のように枯れることがないため、何年も使いつづけることが可能です。

フロート部分を取り外して掃除することで、きれいな状態を維持しやすく卵にカビが生えるのを防ぐ効果も期待できます。

人工産卵床のデメリット:値段が高め

人工産卵床のデメリットは、値段が少し高いことです。

製造に人の手が加わっているので仕方ありませんが、たくさん使いたい場合にはコストが気になることがあります。

ただ水草や浮草のように枯れることがなく長期間使いつづけられるため、長い目で見れば経済的です。

高橋
同じものを4年以上使っていますが、問題なく使えています。

水草・浮草の特徴とメリット・デメリット

メダカと水草

メダカの繁殖に水草や浮き草を使うメリット・デメリットを解説します。

人工産卵床とは違って育成や管理に手間はかかりますが、メリットは少なくありません。

水草・浮草の特徴

水草の葉や浮草の根など、生きている植物を産卵床として利用します。

高橋
野生のメダカは水草や浮草に産卵することが多いため、生態に合った産卵床といえます。

メダカの繁殖では、

  • ホテイアオイ
  • マツモ
  • アナカリス
  • カボンバ
  • ウィローモス
  • アマゾンフロッグビット

といった水草や浮草を使うことが多いです。

メリット:繁殖しやすい種類は使い回せる

繁殖力が高い水草や浮草は、増殖させながら使うことで複数の飼育容器で使い回すことができます

飼育容器が多い場合にはコストを抑えやすいです。また人工物ではないため、観賞性を損なうこともありません。

見た目を重視しつつ、繁殖もさせたい場合におすすめです。

デメリット:枯れることがある

水草にあった水温や光量、水質が維持できないと枯れてしまうことがあります。

生き物なので仕方ありませんが、安定して維持するためには育成環境を整えることが重要です。

とくに冬場には枯れてしまう種類を産卵床にする場合は、室内や屋内で越冬させたり翌年に買い直したりする必要があります。

とはいえ丈夫で低水温に強い種類もあるので、必ず手間がかかるわけではありません。

メダカにおすすめの産卵床6選!

人工産卵床と水草・浮草のなかでも、おすすめの産卵床を6種類選んで紹介します。

  • 安定して長期間使える
  • 卵の採卵率を上げる
  • 増殖させて複数の飼育容器で使える

など特徴が異なるので、目的や飼育環境に合ったものを選んでみてください。

卵のお守り産卵床

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人工産卵床のなかでも有名で、長期間使えるのがメリットです。

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何年も使いつづけていますが、まだ現役で採卵できています。

深緑色で卵の色が目立つので、産卵床から卵を取って隔離したい場合にも向いています。

失敗がないので、メダカの産卵床で迷った場合には使ってみてください。

ただ長年使っているとコケが生えるため、手で取ったり水洗いしたりする方が良いです。

卵のお守り産卵床を使ってみた感想は、こちらの記事で紹介しています。

沈める卵のお守り産卵床

卵の採卵率を上げたい場合におすすめです。

メダカの卵はすべて産み付けられずに、落ちて底に沈んでしまうものも少なくありません。

高橋
繁殖期に飼育容器の底を網ですくうと、卵が入ることが多いです。

沈むタイプの産卵床を入れておくと、回収できる卵の数が増えます。

繁殖効率を上げたい場合に、他の産卵床と併用して使うのがおすすめです。

ホテイアオイ(ホテイソウ)

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水草・浮草のなかでは、一番採卵率が高いです

水中に広がる根は、卵を産み付けやすい形状になっていますし、色が黒いので卵の有無を確認しやすいです。

産卵していたら、ホテイアオイごと移動して隔離することもできます。

光量が必要なので、屋外飼育向きの浮草です。

また15℃を下回ると枯れてしまうため、越冬させたいなら屋内に移動させる必要があります。

アマゾンフロッグビット

小さい浮き草なので、小型の飼育容器でも扱いやすいです。

ホテイアオイほど大きくならず育成に強い光量も必要ないため、屋外だけでなく室内でも管理できます。

高い繁殖力を活かして、増殖させつつ複数の飼育に入れることも可能です。

越冬できないことはありませんが確実ではないため、冬は屋内に移動させた方が無難です。

マツモ

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丈夫で繁殖力が高い水草です。

増殖させながら、複数の飼育容器に入れたい場合に向いています。

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マツモは底砂に植える必要がないので、浮草のように扱えるのも嬉しい点です。

卵が産み付けられたら、そのまま隔離しても良いですし、その部分だけ手で切って移動させても問題ありません。

屋外だけでなく室内でも育成できます。寒さに強いので、屋外で越冬させて翌年も産卵床として使えます。

ウィローモス

メインの産卵床としても使えますが、採卵率を上げたい場合のサポート役として使う方法がおすすめです。

細かく枝分かれするため卵が少し発見しにくいことがありますが、底に沈めておけば産み付けられずに沈む卵を回収できます。

低水温に強く光量が少ない環境でも育つので、室内・屋外問わず育ちます。繁殖力が高いので、増殖させるのも難しくありません。

メダカの産卵床は手作りも可能

産卵床を手作りするのも選択肢の一つです。

作る手間はかかりますが、コストを抑えつつたくさん作ることが可能です。浮きになるフロートと卵を産み付けられる部分があれば問題ないので、

  1. プールで使うプールスティックを輪切りにする
  2. プールスティックの穴に細く切った不織布スポンジを差し込む

これだけで立派な産卵床になります。

素材はすべて100均でそろうので、手作りが苦にならなかったり、安くたくさん入手したかったりする場合におすすめの方法です。

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産卵床に卵を産んだら隔離する

産卵床にメダカが卵を産んだら、別の飼育容器に隔離しましょう

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そのままでは親メダカや他のメダカに卵が食べられてしまいます。

人工産卵床の場合は、産卵床ごと移動します。

孵化させている間も産卵させたい場合は、産卵床を複数用意する、もしくは手で卵だけ取って隔離しましょう。

水草・浮草も同じですが、マツモやアナカリスなど繁殖力が高い種類であれば、卵が産み付けられた部分だけ切って移動させても問題ありません。

卵の採卵や孵化させる方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ:メダカのおすすめ産卵床6選!人工産卵床と水草・浮草の使い分け

今回は人工産卵床と水草・浮草の特徴をふまえて、メダカにおすすめの産卵床6選を紹介しました。

人工産卵床と水草・浮草には、それぞれメリット・デメリットがあるので、

  • 人工産卵床:長期間使いたい、管理に手間をかけたくない
  • 水草・浮草:たくさんの飼育容器で使いたい、観賞性も重視したい

など目的によって使い分けるのがコツです。

産卵床を使うことで繁殖効率がグッと上がるので、ぜひ活用してみてください。

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