【8年飼育中】金魚をポンプなしで飼う方法とメリット・デメリット!

金魚は手軽に飼えるイメージが強い魚なので「ポンプを使わずコストを抑えて飼育したい」という意見は少なくありません。

ただ実際は、水換えの頻度が高くなったり酸欠で弱ることがあったりなどするため、リスクを知ってから使用の有無を検討することが大切です。

今回はメリットとデメリットをふまえて、金魚をポンプなしで飼う方法を紹介します

高橋
ポンプなしで和金を8年間飼育中なので、その経験をふまえて解説します。

金魚をポンプなしで飼育するメリット・デメリット

金魚飼育では、ろ過フィルターのことを“ポンプ”や“ブクブク”と呼ぶことが多いですが、ポンプはなくても飼育できます

ただしポンプには、水をきれいにしたり水中に酸素を送ったりする効果があるので、使わないとデメリットは多いです。

ここでは、ポンプを使わず金魚を飼うメリットとデメリットを紹介するので、飼育を始める前に目を通してみてください。

メリット:コストが最小限で済む

ポンプを使わない一番大きなメリットは、「コストを最小限に抑えられる」ことです。

ポンプ本体の代金や稼働する際の電気代がかからないので、

  • 水槽
  • カルキ抜き

といった必要なものさえ用意できれば飼育できます。

また、ポンプの稼働音が気になる人にもメリットが大きいでしょう。

デメリット:ベストな飼育環境とは言えない

ポンプを使わないデメリットは次の4つです。

  • 水が汚れやすい
  • 酸欠になるリスクが上がる
  • たくさんの金魚は飼えない
  • 水換えの頻度が高くなる

ポンプ1つで水をろ過して水中に酸素を供給するため、水質が悪化するペースが早まったり、酸欠になりやすかったりすることは避けられません。

供給できる酸素の量が少ない環境では、水槽に入れられる金魚の数も少なくなります。

また水質を改善する方法が水換えだけになるので、こまめに水換えする必要があります。

金魚をポンプなしで飼う方法と必要なもの

ここからは、ポンプなしで飼う方法と必要なもの・注意点を解説します。

前提として、次の3点を守る必要があります。

  • 大きめの水槽で飼育する
  • 水換えの頻度を高める
  • 金魚の飼育数を増やさない

難しい場合は、ポンプを使った飼育方法や後ほど紹介する屋外飼育を検討してみてください。

大きめの水槽を用意する

水量が多いほど水質が悪化するペースが遅くなりますし、水中に溶け込める酸素も多くなるので水槽は大きいほど良いです。

金魚が成長することも考えると、水が約60L入る60cm水槽がおすすめです。

高橋
5cm程度の小さい金魚であれば、水量約32Lの45cm水槽でも問題ありません。

とはいえ金魚は成長速度が速いため、最初から大きめの水槽を用意しておいた方が良いでしょう。

金魚の数は1匹がおすすめ

金魚の数は1匹にとどめる方が良いです。

飼育数が多いほど餌の量とフンが多くなるため、水質が悪化するペースが早まります。それだけではなく、消費する酸素の量も増えるので酸欠のリスクも高まります。

ポンプを使わない環境で金魚の飼育数を増やすのは、リスクが高いので控えた方が良いです。

水槽の大きさに合う照明を設置する

照明には金魚のバイオリズムを整える効果があるため、できる限り設置してあげましょう。

照明を設置した方が良い理由

照明の光が当たると活動を始めて、泳いだり餌を食べたりします。一方で消灯すれば眠って体を休めるので、光が当たらない環境ではそのバイオリズムがくずれ、体調に影響が出ることがあります。

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底砂は敷かない方が管理しやすい

底砂があると水槽の見た目は良いですが、水換えの際にフンを除去しづらくなるので敷かない方が管理しやすいです。

どうしても敷きたい場合は、プロホースなどのクリーナーで掃除しても粒がくずれにくい「大磯砂」など砂利タイプの底砂を使いましょう。

プロホースでしっかり掃除できれば、底砂があっても問題ありません。

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水道水を入れてカルキ抜きを添加する

水槽が用意できたらバケツやホースを使って水道水を入れますが、必ずカルキ抜きを添加するようにしてください。

高橋
水道水には魚に悪影響のあるカルキ(塩素)が含まれているため、除去する必要があります。

添加するカルキ抜きの量は水量によって変わりますが、容器の裏に使用量が記載してあります。

水合わせして金魚を水槽に入れる

水槽に水が入ったら金魚を入れますが、必ず「水合わせ」するようにしてください。

金魚は水質や水温などが急変すると、pHショックや水温ショックなどのショック症状を起こす危険があるためです。

水合わせの手順は次の通りです。

  1. 金魚を袋ごと30~60分水槽に浮かべる(水温合わせ)
  2. 金魚を袋からバケツに移す
  3. 水槽の水を少しずつ注ぎ金魚のいるバケツの水量が倍になるまで待つ
  4. 金魚を水槽に入れる

水合わせの詳しい方法は、こちらの記事をご覧ください。

餌やりは1日2回

餌やりの目安は1日2回、2~3分で食べ終わる量です。

ただ水槽に入れて間もない金魚は警戒して餌を食べないため、その日は餌を控えましょう。

高橋
2日目も少量だけ与えて反応を見て、食べなければ餌を網で取り除いて後日にします。

環境になれないと数日間餌を食べないことも珍しくありませんが、金魚は1週間ほど餌がなくても健康面では問題ありません。

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水換えは3日~1週間に1回

水換えは3日1週間に1回が目安です。

高橋
あくまで目安で、夏場は水温が上がり水が汚れやすくなるため、2日に1回水換えすることもあります。

ポンプがないと水換えの頻度は高くなるので、手間を抑えるためにも「プロホースなど」のクリーナーを使う方が良いです。

排水できるだけでなく、底にたまったフンやゴミも一緒に除去できます。

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酸欠の場合はその場で水換え

金魚が水面で口をパクパクさせている場合は「酸欠」の可能性があるため、その場で水換えした方が良いです。

水換えすることで、水質が改善するだけでなく酸素も供給されます。

ただし夏場は水中に溶け込める酸素が少ないため、水換えだけでは一時しのぎの可能性があります。

夏場に酸欠が起こりやすい理由

水に溶け込める酸素の量は水温によって変わります。水温が高いほど酸素は水に溶け込みづらくなるため、高水温になりやすい夏場は酸欠のリスクが上がってしまいます。

酸欠の可能性が高い場合は、ポンプを使うのがベストなのは間違いありません。

どうしても用意できない場合は、「酸素が出る石」を水槽に入れて対処するのも一つの手です。

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ポンプなしで飼うなら屋外飼育もおすすめ

どうしてもポンプなしで飼育したい場合は「屋外飼育」もおすすめです。

屋外飼育であれば、風で水面が波立つことで酸素が供給されやすいです。睡蓮鉢や金魚鉢といった少し小さめの飼育容器を使うことも可能です。

また水をきれいにしてくれる細菌のバクテリアが繁殖しやすいので、室内飼育よりも水質が悪化するペースは遅くなります。

高橋
室内飼育では使いにくいプラ船や発泡スチロール箱のような開口部が広い飼育容器を使えるのもメリットです。開口部が広いと水面から酸素が供給されやすくなります。

金魚の屋外飼育については、こちらの記事をご覧ください

まとめ:【8年飼育中】金魚をポンプなしで飼う方法とメリット・デメリット!

今回はメリットとデメリットをふまえて、金魚をポンプなしで飼う方法を紹介しました。

ポンプがない環境でも、

  • 大きめの水槽で1匹だけ飼育する
  • 3日~1週間に1回は水換えする
  • 念のために酸素が出る石を用意しておく

といったポイントさえ押さえれば、長期飼育は可能です。

ただ使った方が金魚の状態は安定しやすいため、基本的にはポンプを使用することをおすすめします。

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