金魚は飼いやすく1番身近ということもあって、ペットショップで購入したり、金魚すくいで連れ帰ったりなど、飼育する機会が多い魚です。
飼うのが簡単とはいえ、魚の飼育が初めての方は、
- 餌の説明書に1日数回って書いてあるけど……何回?
- これって餌のやり過ぎ?量がわかりません!
- 金魚の動きが鈍いけど同じ頻度であげていいの?
といった餌やりの問題に直面します。
そこで、今回は餌の頻度と量、与える時間帯をふまえて、金魚の餌やりは1日に何回がベストなのか解説します。
最適な餌やりは、金魚の健康を維持しやすくなるだけでなく、無駄な餌が減って水が汚れにくいメリットもあります。結果的に、水換えの頻度を下げることにつながります。
目次
金魚の餌やりは1日2回がベスト
金魚の餌やりは「1日2回」がベストな回数です。
「意外と少ない」そう思うかもしれませんが、金魚に与える餌(人工飼料)は栄養価が高いため、健康を維持するには十分です。
たくさん餌をやっても食べ残しが増えて水が汚れてしまいます。水質の悪化は、金魚が体調をくずす原因になるので控えましょう。
餌やりの前に「金魚におすすめの餌」について知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
餌の量は2~3分で食べ切る量
1回に与える餌の量は「2~3分で食べ切る量」が目安です。
とくにおすすめの給餌方法は、1分間で食べ切る量を2~3回与える方法です。
細かく区切ることで、金魚が食べ残したり、餌が沈んでしまったりすることがなくなります。
フレーク状の餌は後半には沈むものがでてくるので、この方法がおすすめです。
餌やりの時間帯は午前と午後に1回ずつ
餌やりの頻度と量の次は時間帯ですが、午前と午後に1回ずつがおすすめです。
具体的な時間帯は8~16時。
とはいえ、多少時間が前後しても金魚の体調に影響が出ることはないので安心してください。
1週間程度なら餌やりをしなくても大丈夫
旅行や出張などで家を空ける場合がありますが、金魚は1週間程度なら餌を食べなくても問題ありません。
生態は金魚もほぼ同じなので、1週間ほど餌を食べなくても生きられます。
ただし家を空ける期間が2週間ほどになると、やせたり弱ったりすることがあるため対策が必要です。
2週間以上家を空けるときの対策は、後ほど詳しく解説します。
金魚の餌やりは季節・水温・体長で変わる
金魚の餌やりは1日2回がベストですが、季節や水温、金魚の大きさで変わります。
ここでは、金魚の餌やりの頻度が変わる状況をご紹介します。
水温が低い春と秋は1日1回
水温が低い春と秋は、1日に1回餌を与えましょう。
月でいうと、3~4月半ばと11~12月前半です。
とはいえ、地域や年によって気温は大きく変わります。具体的には金魚の活性が落ち始める水温が15℃前後になるタイミングで餌の頻度を1日1回にしましょう。
時間帯は、水温が上昇しやすい12~15時ごろがおすすめです。
冬眠する冬は餌をやらない
水温がさらに下がる冬(12~3月)は、餌をやらないようにしましょう。
餌は食べませんが、動かずエネルギーを消費することもないため心配はありません。
一時的に水温が上昇して金魚が泳ぎ出しても、餌やりは控えたほうがよいです。
消化能力も下がっていますし、食べた直後に水温が下がれば消化不良につながってしまいます。
水槽用ヒーターで加温している場合は、通常通り1日2回で問題ありません。
冬の金魚飼育と冬眠については、こちらの記事で詳しく解説しています。
金魚の体調が悪いときは餌やりを控える
金魚の体調が悪い場合は、餌やりを控えましょう。
泳ぎ方に元気がなく食欲もなければ餌をやっても食べ残しになってしまいます。餌やりの前に、
- 水質が悪い
- 水温が低い
- 病気の初期症状
など、原因を特定して改善してから餌を与えるようにしましょう。
治った場合でも本調子になるまでは、1日1回様子を見ながら少しずつ餌の量を戻していきます。
金魚が餌を食べないときの原因と対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。
塩水浴や薬浴中は基本的に餌をやらない
金魚の体調が悪い場合に塩水浴や薬浴をすることがありますが、この期間は基本的に餌やりを控えます。
体調不良で食べないことも多いので、改善するまで餌やりは控えましょう。
餓死してしまわないか心配かもしれませんが、1~2週間は餌を食べなくても問題ありません。
餓死しやすい稚魚の餌やりは1日4~5回が目安
金魚の稚魚には1日4~5回餌を与えます。
稚魚は餓死しやすいので、頻繁に給餌する必要があります。保存・管理しやすく、栄養バランスもよい稚魚用の人工飼料を中心に、
- ミジンコ
- ブラインシュリンプ
といった生き餌を与えましょう。また、植物プランクトンが繁殖したグリーンウォーターは、稚魚にとって優れた餌になるのでおすすめです。
生き餌の与え方やグリーンウォーターの作り方は、こちらのメダカの記事で解説しています。
金魚に餌やりできないときは自動給餌機や非常食を使う
1週間程度であれば問題ありませんが、旅行や出張などで2週間以上家を空ける場合は「自動給餌機」や「非常食」を使うことをおすすめします。
自動給餌機(オートフィーダー)は、設定した時刻に回転して餌やりをしてくれます。
急な用事で家を空ける場合に備えて、1つ用意しておくと安心です。
また金魚は雑食性で水草も食べるので、留守中の水槽に入れておくと非常食になります。
- マツモ
- アナカリス
- ウィローモス
- ミジンコウキクサ
といった水草は、比較的葉が柔らかく金魚が食べやすい種類です。
まとめ:金魚の餌やりは1日何回がベスト?餌の頻度・量と与える時間帯について【季節で変わる】
金魚の理想的な餌やりについて解説しました。
- 餌やりは1日2回がベスト
- 時間帯は午前と午後に1回ずつ
- 量は2~3分で食べ切る量
- 水温が低い春と秋は1日1回
- 冬眠する冬は餌をやらない
金魚の餌やりは1日に2回がベストで、時間帯は午前と午後に1回ずつがおすすめの方法です。
餌の量は2~3分で食べ切る量を目安にしましょう。また、水温が下がると金魚の活性も下がって餌を食べなくなるので、餌やりの頻度を変えることが重要です。
「餌による栄養と食べ方の観察」
2つの意味で健康管理ができるようになるので、ぜひ、ここでご紹介したことを参考にしてみてください。