カワムツ飼育の完全ガイド!失敗しない水槽・餌選びのコツと長生きさせるポイント

カワムツは身近な水辺に生息する淡水魚で、網で魚を取るガサガサや釣りで目にすることが多いです。

触れ合う機会が多いだけに、捕まえたものを飼育してみたいと考える人は少なくありません。

とはいえ、初めて魚を飼育する場合、飼い方がわからなかったり飼育用品選びで迷ってしまったりするケースがあります。

そこで今回は、生態や特徴、一緒に飼える生き物をふまえて「カワムツの飼い方」をご紹介します。

高橋
実際の飼育経験と水槽写真をふまえて解説するので、ぜひご覧ください。

カワムツは日本の河川に生息する淡水魚

カワムツは河川に生息する淡水魚で、大きなものでは20cm程度に成長します。

食性は動物性のものから植物性のものまで食べる雑食性です。

水生昆虫やコケなど何でも口にします。ときには、口に入る大きさの小魚やカエルまで食べることも。

河川の上流域から下流域まで幅広く生息しており、やや流れの緩やかな場所を好みます。

高橋
本来の生息域は関西ですが、アユなどの放流に混ざってしまい関東や東北などで目にする機会も多いです。

カワムツを飼うために必要な飼育用品

ここからはカワムツの飼い方と飼育用品をご紹介します。

飼育に必要なものは次の5つです。

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 底砂
  • 照明

また、入れることが多い水草についても解説するので、ぜひご覧ください。

川魚の飼育に必要なものは、こちらの記事で詳しく解説しています。

水槽:60cm以上

カワムツは成長すると20cm程度になるので、水槽は60cm以上がおすすめです。

カワムツが5〜10cm程度であれば45cm水槽でも問題ありませんが、成長速度は遅くないので60cm以上の水槽が無難です。

大きめの水槽であれば、他の魚や生き物と一緒に飼うこともできます。

ろ過フィルター:上部式フィルターがおすすめ

カワムツは川魚で比較的きれいな水質と流れがある方が調子が良いため、ろ過フィルターを用意しましょう。

ろ過フィルターには上部式や投げ込み式、外部式などがありますが、ろ過能力が高くメンテナンスしやすい上部式ろ過フィルターがおすすめです。

投げ込み式フィルターは設置が簡単な反面、ろ過能力が少し低く水流もできづらいです。外部式フィルターはろ過能力が高く水流も作れますが、掃除に手間がかかります。

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餌:川魚や金魚の餌

テトラフィンを食べているカワムツ

カワムツは雑食性で、選り好みせず何でも食べます。

おすすめは保存しやすく与えやすい人工飼料です。

高橋
種類は川魚用の人工飼料が良いですが、金魚の餌も向いています。カワムツは金魚と同じコイ科魚類なので、栄養面でも問題ありませんし非常によく食べます。

人工飼料のタイプは、顆粒状やフレーク状を選びましょう。カワムツは口が大きめなので、粒の細かいパウダー状の餌では食べ残しが増えます。

もし餌を食べない個体がいる場合は、冷凍赤虫を試してみてください。嗜好性が高く、カワムツが積極的に口にします。

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底砂:大磯砂・田砂・川砂がマッチしやすい

底砂は敷かなくても飼育できますが、見た目を重視したり水草を植えたりしたい場合は用意しましょう。

おすすめは、カワムツの生息環境である川底に近い大磯砂や田砂、川砂です。

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この3種類であれば大きな違いはないので、見た目の好みで選んでも問題ありません。粒がくずれることがないため、交換する手間も不要です。
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照明:一般的な光量で十分

照明には魚の生活リズムを整える効果があるので、用意する方が良いです。

高価なものは必要ないので、一般的な熱帯魚用の照明で問題ありません

高価な照明は、光量が必要で繊細な水草を飼育する場合に使いますが、カワムツの飼育環境では繊細な水草は育成できないため不要です。

照明は水槽のサイズに合わせて作られているので、45cm水槽用、60cm水槽用など用意している水槽に合わせて選びましょう

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水草:育成が簡単な種類が良い

カワムツは水草を積極的に食べる魚ではないので、一緒に育成できます。

ただ育成が難しい水草は、カワムツ以上に飼育環境を整える必要があるためおすすめしません。

またカワムツ飼育では水槽用ヒーターを使う必要がないため、低水温に耐性がある種類を選ぶのもポイントです。

  • マツモ
  • アナカリス
  • スクリューバリスネリア

などは丈夫で低水温でも問題なく育成できるので、カワムツと相性が良いです。

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カワムツの飼い方!餌やりと水換えのポイント

ここからは初めてカワムツを飼育するときに失敗しやすい、餌やりと水換えのポイントを解説します。

川魚の飼い方と水槽の立ち上げ方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

餌やりは1日2回

餌やりは1日2回、2~3分で食べ終わる量」が目安です。

あくまで目安なので、多少増減しても心配ありません。

ただ餌やりの間隔が短すぎると餌食いが悪くなるため、午前と午後に1回ずつなど時間を空けるようにしましょう。

また餌食いが悪い場合は、無理に与える必要はありません。食べる量だけ与えて、食べ残しは網ですくって取り除きましょう。

水換えは1~2週間に1回

水換えは「1~2週間に1回」が目安です。

水換えの頻度は、水槽の大きさや魚の飼育数によって変わるので、

  • 明らかに水が汚れている
  • 水槽から嫌な臭いがする
  • 魚の動きが鈍い
  • コケが生えるペースが早い

など、水質が悪化している可能性が高い場合には積極的に水換えすることが大切です。

ただし一度に多量の水換えをすると、水質が急変してショック症状を起こしてしまうことがあるため、多くとも水槽の1/3程度の水量にとどめましょう

水換えの詳しい方法は、こちらの金魚の記事で解説しています。

カワムツに最適な水温と水質

カワムツは丈夫で適応できる水温と水質の幅が広い魚ですが、度を超えると体調をくずしてしまいます。

ここでは、カワムツが飼育しやすい水温と水質について解説します。

水温:28℃以下に抑える

カワムツは日本の河川にいる魚なので、熱帯魚ほど高水温には強くありません。

適水温は20℃前後で、高くても28℃以下に抑えるようにしましょう

高橋
30℃を超えてもすぐに死んでしまうわけではありませんが、大きな負担がかかっているため、早めに対処するほうが良いです。

夏場は28℃を超えることも少なくないので、水槽用冷却ファンを使って高水温対策しましょう。

製品にもよりますが、水温を3~4℃ほど下げる効果が期待できます。

水槽の水温は水温計がないと判断できないため、1つは用意しておきましょう。

一方で低水温の場合は、水槽の水が完全に凍らなければ5℃付近になっても問題ありません。

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水質:中性付近にする

水質は中性(ph7.0)付近を維持します。

水質を調整するのは難しいイメージがありますが、水道水は基本的に中性付近なので、定期的に水換えしていれば中性を保つことは難しくありません。

またカワムツは適応できる水質の幅が広いため、多少変化しても体調をくずすことは少ないです。

カワムツと一緒に飼える魚や生き物

カワムツだけの水槽も魅力的ですが、他の魚や生き物と一緒に飼育すると楽しみが増えます。

ただ、カワムツは口に入ってしまう大きさの生き物を食べてしまうことがあるため注意が必要です。

  • 金魚
  • オイカワ
  • ヨシノボリ
  • タナゴ
  • ドジョウ

といった淡水魚や川魚であれば、問題なく混泳できます。

高橋
とくにドジョウは、餌の食べ残しを処理してくれるのでおすすめです。

魚以外であれば、石巻貝やタニシなど、コケを食べてくれる生き物を入れるのも良い方法です。

ただし同じコケ取りでも、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビのようなエビ類は、カワムツが食べてしまうため混泳は控えましょう。

また、肉食魚はカワムツを食べてしまうので一緒に飼育できません。

カワムツは捕まえて飼育できる

カワムツは日本の河川に生息している魚なので、捕まえて飼育することもできます。

身近な川にも生息しているため、網を使って魚を取るガサガサや釣りで簡単に捕獲できます。

ガサガサに必要なものや方法は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ:カワムツ飼育の完全ガイド!失敗しない水槽・餌選びのコツと長生きさせるポイント

今回は、カワムツの飼育方法をご紹介しました。

カワムツは日本の河川に生息する一般的な魚ですが、丈夫で水質にうるさくなく、餌も選り好みせず食べる魚なので、初心者の方にもおすすめです。

飼育してみたい方はもちろん、ガサガサで捕まえたり、釣ったりした際には、ぜひ飼育に挑戦してみてください。

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