メダカを飼い始めると、
- 自分が飼ってるメダカは何年生きるんだろう?
- 寿命が近いサインはある?
- 長生きさせるコツは?
など、寿命について知りたくなるタイミングがあります。
メダカの寿命は平均して2~3年ですが、飼育環境によって変わるためできる限り長生きさせてあげたいのが正直なところです。
ここでは、寿命が近いときのサインと長生きさせるコツをふまえて、メダカの寿命を解説します。
目次
メダカの寿命は2~3年、長くとも5年
メダカの寿命は2~3年で、長い個体でも5年ほどです。
ただ野生や飼育下など、環境によって変わりますし丈夫な種類もいます。
野生のメダカは1~2年
野生のメダカの寿命は1~2年ですが、正確には寿命を迎える前に死んでしまうことが多いです。
- 猛暑や寒波による水温の急変
- 豪雨による水質の急変や強い水流
- 外敵からの攻撃や捕食
など自然環境は厳しいため、飼育下のメダカよりも短命で終わる傾向があります。
ただ河川などで捕まえたメダカを飼う場合は、飼育下のメダカと同じ寿命になります。
飼育下のメダカは2~3年
飼育しているメダカの寿命は2~3年で、長くても5年程度です。
ただメダカの寿命は飼育環境によって変わるため、平均寿命が長かったり短かったりすることがあります。
メダカを長生きさせるコツは、後ほど紹介します。
長生きしやすい種類もいる
メダカの種類によって寿命は大きく変わりませんが、生き残りやすい種類はいます。
改良品種メダカの原種にあたるクロメダカ、もしくはクロメダカに近い種類ほど丈夫で、
- クロメダカ
- ヒメダカ
- 白メダカ
- 青メダカ
- 楊貴妃(ようきひ)メダカ
といったメダカは長生きしやすい傾向があります。
アクアリウムでは野生のメダカをクロメダカと呼びますが、厳しい自然のなかで生きているだけに生存能力が高いです。
改良品種は短命になることがある
ダルマメダカやアルビノメダカ、ヒレ長メダカなど、体型が特徴的だったり視力が低かったりする品種は短命になってしまうことがあります。
ダルマ・ヒレ長メダカは、泳ぎがうまくありませんし、アルビノメダカは視力が弱いです。そのため、他のメダカと一緒に飼うと餌が行き渡らないことも少なくありません。
食べる餌の量にムラがあれば成長や健康にも影響するので、寿命が短くなる場合があります。
ただし飼育環境に配慮すれば、丈夫なメダカと同じように長生きすることもあります。
メダカの寿命が近いサイン
寿命が近いメダカには、動きや外見に次のような変化が現れます。
- 動きにキレがなくゆっくり泳ぐ
- 少しずつやせる
- 体色がくすんだりツヤがなくなる
老化の影響なので異変ではありませんが、若い個体と一緒に飼うと餌が行き渡らないことがあるので注意しましょう。
動きにキレがなくゆっくり泳ぐ
寿命が近いメダカは、キレがなくゆっくり泳いだり動いたりするようになります。
餌を与えると若い個体が先に食べてしまうことも少なくありません。餌が行き渡っているか確認しながら餌やりすることが大切です。
また泳ぎが鈍いと他のメダカに追いかけられたり、いじめられたりした場合にダメージを受けやすくなります。
水草などの隠れ家を多くする、別の飼育用で飼うなど、配慮してあげた方が良いです。
少しずつやせる
餌は食べるのに、少しずつやせるのも寿命が近いサインです。
体の厚みが減り、泳ぎ方も少しユラユラと泳ぐようになります。
体色がくすみツヤがなくなる
老化した個体の体色は、少しくすんだりツヤがなくなったりします。
この現象は、メダカ以外の魚でも起こることが多いです。
若いときと比べて、少し体色が薄く感じたり、暗い印象を受けたりする場合は、寿命が近づいている可能性があります。また体色だけでなく、ヒレがピンと伸びづらくなります。
メダカの寿命をのばして長生きさせるコツ
メダカの寿命は、飼育環境によって変わります。
良くない環境では負担やストレスがかかるため、寿命を縮める可能性があります。
ここからは、メダカを長生きさせるコツを6つ紹介するので、目を通してみてください。
飼育数を少なくする
寿命を優先するなら、過密飼育は避けて少なめに飼育しましょう。
メダカの飼育数が多いと、餌が行き渡りづらくなったり、水質が悪化するペースが早くなったりなど負担やストレスが増えるためです。
一般的な飼育数の目安は、飼育水1Lに対してメダカ1匹です。
ただメダカは群れて泳ぐ魚なので、1匹だけ飼育すると落ち着きません。少なくとも3匹以上で飼育する方が無難です。
品種ごとに飼育する
メダカは同じ品種で飼育する方が、負担は少なくなります。
普通体型のメダカと遊泳力や視力が異なる品種を一緒に飼うと、一方的にいじめられたり餌を食べ損ねたりすることがあるためです。
- ダルマメダカ
- アルビノメダカ
- ヒレ長メダカ
など、遊泳力・視力に差がある品種は飼育容器を分けて飼うことをおすすめします。
水温管理を徹底する
水温の変化はメダカにとって大きな負担になるため、急変させないよう管理しましょう。
とくに夏の高水温と冬の低水温は、負担になるだけでなく死んでしまうこともあるので注意が必要です。
- 高水温対策:飼育容器の上にすだれを置く、水槽用冷却ファンを使う
- 低水温対策:発泡スチロール製の飼育容器を使う、水槽用ヒーターを設置する
など、できる限り水温の変化を抑えるようにしましょう。
夏の高水温・冬の低水温対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。
定期的に水換えする
水質悪化は体調不良や病気のもとなので、定期的に水換えしましょう。
水換え頻度の目安は「2週間に1回、飼育容器の1/3程度」ですが、メダカが少ない場合は1ヶ月に1回でも問題ありません。
メダカ水槽・飼育容器の水換えについては、こちらの記事をご覧ください。
日光浴をさせる
日光浴には、メダカの成長を促進したり骨を丈夫にしたりする効果があります。
長生きさせたい場合には欠かせないので、1日8時間以上を目安に日光浴させましょう。また室内飼育で日光浴をさせられない場合は、照明で管理するようにしてください。
メダカ水槽におすすめの照明は、こちらの記事で解説しています。
体調不良や病気を早期発見する
体調不良や病気はメダカの寿命に直結するので、早期発見と治療を徹底しましょう。
- 底の方で動かない
- 動きに元気がない
- 餌を食べない
- 体表に白い点がある
など、メダカに異変を感じたらすぐに対処することが重要です。
チェックポイント
体調不良や病気は、初期症状であれば塩水浴で治る可能性があります。ただ明らかに病気の場合は、魚病薬を使った薬浴の方が治療効果が高いです。
メダカの体調不良のサインと塩水浴・薬浴については、こちらの記事をご覧ください。
メダカが死ぬ原因
メダカの寿命が2〜3年とはいえ、トラブルがあればそれよりも早く死んでしまうことがあります。
なにもなければ3年生きたはずのメダカが、1年足らずで死んでしまうことも珍しくありません。
- 水質が悪化している状態で飼育する
- 夏の高水温
- 冬の低水温や冬眠失敗
- 餌不足
- 酸欠
- 水合わせ不足
- 天敵の侵入
- 病気
などはメダカが死んでしまいやすいケースですが、対策や予防できます。
メダカの死因と対策については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:メダカの寿命は2~3年 | 寿命が近いサインと長生きさせるコツ
今回は、寿命が近いときのサインと長生きさせるコツをふまえて、メダカの寿命を解説しました。
メダカの寿命は飼育している個体で2~3年で、長くとも5年程度です。
とはいえ飼育環境によっても変わるため、
- 飼育数を少なくする
- 品種ごとに飼育する
- 水温管理を徹底する
- 定期的に水換えする
- 日光浴をさせる
- 体調不良や病気を早期発見する
といった方法で、負担やストレスを減らして長寿につなげましょう。
メダカの寿命は決して長いとは言えないので、できる限り一緒にいられるよう世話をしてあげてください。
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