ボウフラは放っておくと蚊になるイヤな存在ですが、同じ容器にメダカを入れると食べて駆除してくれます。
ただし入れ方を間違えるとメダカが弱ってしまったり、稚魚は逆にボウフラに食べられてしまったりするため注意が必要です。
ここでは導入する具体的な手順をふまえて、メダカでボウフラを駆除する方法を紹介します。
目次
メダカはボウフラを食べる自然の天敵
メダカは積極的にボウフラを食べるので、駆除したいときには効果抜群です。
飼育個体だけでなく野生のメダカも同様で、「ボウフラはメダカの大好物」といっても過言ではありません。
メダカでボウフラ対策!実践ガイド
ボウフラ対策として、メダカを入れるときの手順は次の通りです。
- メダカの種類を決める
- メダカの飼育数を決める
- ボウフラがいる容器にメダカを入れるときは水合わせする
- ボウフラがいなくなったら餌を与える
難しいことはないので、メダカを飼ったことがない人でもその日のうちに実践できます。
ボウフラ駆除は発生源になる水たまりをなくすのが最優先
ボウフラを駆除するなら、発生源になる水たまりをなくすのが最優先です。鉢やバケツなど水が少しでもたまっているものは、蚊が卵を産んでしまうため裏返すか除去しておきましょう。
メダカの種類を決める
メダカといっても多種多様なので、種類を決めましょう。
ボウフラがいる環境は水質が良いとはいえないため、丈夫な種類がおすすめです。
- クロメダカ
- ヒメダカ
- シロメダカ
- アオメダカ
- 楊貴妃(ようきひ)メダカ
- 幹之(みゆき)メダカ
- 三色メダカ
など、普通体型のメダカが飼いやすいです。
一方で、
- ダルマメダカ
- アルビノメダカ
- ヒレ長メダカ
- スモールアイメダカ
といった体型やヒレ、目が特徴的な種類は、遊泳力が低かったり視力が弱かったりするため飼育にコツがあります。
とはいえ、初心者では飼えないほど難しいわけではありません。
こだわりがなければ普通体型のメダカを選び、飼いたい種類がいる場合は特殊なメダカを選ぶことをおすすめします。
初心者の方でも飼いやすいメダカの種類は、こちらの記事で解説しています。
メダカの飼育数を決める
種類が決まったら、次は飼育数を決めましょう。
飼育数の目安は、水1Lに対してメダカ1匹です。
あくまで目安なので、ボウフラ駆除が目的でバケツや鉢などちょっとした水場であれば、3匹ほどでも十分効果があります。
浴槽ぐらい広い場合は、発生するボウフラの量が多いため10匹以上入れることをおすすめします。
メダカはアクアリウムショップやホームセンターなどで入手できますが、近くにない場合は通信販売が便利です。
メダカの入手方法は、こちらの記事をご覧ください。
ボウフラがいる容器にメダカを入れるときは水合わせする
メダカを入手しても、すぐにボウフラがいる容器に入れず「水合わせ」しましょう。
メダカは水温や水質が急変するとショック症状を起こして危険な状態になる可能性があるためです。
- バケツなどの容器にメダカを移す
- ボウフラがいる容器の横にバケツを30~60分ほど置いて水温を合わせる
- ボウフラがいる容器の水をバケツに少しずつ入れる
- バケツの水量が2~3倍になったらメダカをボウフラがいる容器に移す
といった方法で水温と水質を合わせて、メダカを少しずつ慣れさせます。
ボウフラがいる容器の水を注ぐ場合には、オタマやカップなどで少しずつ注ぎましょう。
水合わせにはソフトチューブとコックを使う方法もあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ボウフラがいなくなったら餌を与える
メダカがボウフラを食べ尽くしたら、餌を与えてください。
ボウフラは絶えず発生しますが、メダカの捕食量が上回っている状態なので、餌不足でやせてしまう可能性があります。
餌の頻度と量は、1日2回、2〜3分で食べ終わる程度が目安です。あくまで目安なので、多少増減しても問題ありません。
餌の種類は、乾燥していて保存しやすく与えやすい人工飼料がおすすめです。
餌の与え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ボウフラはメダカの稚魚を食べる!
メダカの成魚はボウフラを食べますが、小さな稚魚は逆に食べられてしまうためボウフラを見つけたら除去しましょう。
ボウフラは、小さな網やスポイトで取り除きます。
驚くと少し深いところに逃げますが、すぐに浮いてくるので根気強く除去しましょう。
口に入る大きさまでメダカが成長すれば、ボウフラは自然といなくなります。メダカの成魚に除去したボウフラを与えると、喜んで食べるのでおすすめです。
まとめ:メダカで始めるボウフラ対策 | 稚魚は逆に食べられるって本当?
今回は導入する具体的な手順をふまえて、メダカでボウフラを駆除する方法を紹介しました。
メダカは積極的にボウフラを見つけて食べるので、駆除に最適な魚です。
メダカは丈夫とはいえ、導入する手順を間違えば弱ってしまうため、
- メダカの種類を決める
- メダカの飼育数を決める
- ボウフラがいる容器にメダカを入れるときは水合わせする
- ボウフラがいなくなったら餌を与える
この4つのポイントを把握したうえで実践しましょう。
またメダカの稚魚はボウフラに食べられてしまうので、小さな網やスポイトで除去するのも大切です。
ボウフラ駆除が目的だとしても、眺めているうちにメダカに愛着が沸いてくることも少なくありません。そのときは、本格的に飼育や繁殖に挑戦してみてください。
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