魚捕りのことを「ガサガサ」とも呼びますが、始める理由は人によって違いますよね。
「生き物が好きで魚を捕ってみたい!」
「子どもに連れて行ってほしいと言われた」
「魚を捕るだけ」と思いきや、いざ始めようとすると魚のいる場所を知らなかったり、必要な道具がわからなかったりなど、次から次へ疑問が生まれるのも無理はありません。
そこで、今回は初心者の方向けに河川の魚捕り「ガサガサ」をするために知っておきたい基本的な方法と道具、注意点をまとめました!
【動画】こちらの動画は、実際に河川の魚捕り、ガサガサをしている風景です。
先に目を通していただくとイメージしやすいと思います。
目次
魚を捕る方法「ガサガサ」とは?
魚捕りは「ガサガサ」とも呼ばれ、水辺で魚を捕ることを指します。
網1本あれば楽しめる遊びなので、子どもの頃に経験したことがある人も多いのではないでしょうか?
その人気は子どもに限らず、フィールドワークとして大人が楽しんだり、親子連れで自然を満喫したりする光景も見かけます。
自分の手で魚が捕まえられると、年齢に関係なく喜べるのが魚捕りの魅力です。
魚捕りの方法 | ガサガサを解説!
ガサガサの方法を掘り下げて解説します。
魚を捕る際には、追いかけて捕まえるイメージありますが、実際は少し違って隠れている魚を狙います。
見えている魚にはこちらの姿も見えているので、察知して逃げてしまうことも少なくありません。
一方で、隠れ家に入っている魚はじっとしていることが多いため捕まえやすい、という訳です。
具体的な隠れ家は、次の通り。
- 石の下
- ボサ(岸際に生えている植物)
- 水草
- 砂や泥の中
基本的に隠れ家の下流側にタモ網をかまえて、上流側から追い込むように足で隠れ家を蹴ったり、ガサガサと踏んだりしましょう。魚がいれば驚いて逃げて網に入ります。
石の場合は手や足で持ち上げて、同じように足で網の方に追い込みます。
ガサガサでおすすめの場所は?水辺があればできる!
魚捕りは自然豊かな場所はもちろん、街中でも楽しむことができます!
近くに水辺があれば、魚がいないかどうか確認してみてください。意外と身近な場所でも魚は泳いでいますよ。
河川
河川にはほぼ間違いなく魚がいます。
自然豊かな場所だけでなく、都市河川であっても魚はいるものです。
三面護岸(両岸と底がコンクリート)よりも、土手があったり、岸際にボサがあったりする場所の方が魚の隠れ家が多いのでおすすめ。
水路
田んぼのわきや民家の近くに水路がありますよね。
意外かもしれませんが、水路にもたくさんの魚がいます。水深が浅く幅が狭いことが多いので、追い込みやすく簡単に魚が捕れてしまうことも少なくありません。
わざわざ水に入らなくても、道路からタモ網を伸ばしてガサガサができる場所も多いですよ。
池や湖
池や湖でも魚を捕ることができます。
ただし、急に深くなっていることが多いうえに、魚捕りができる場所も少ないため、どちらかと言うと上級者向き。
深みにはまる危険もあるので、子どもだけでは近付かない方が良いです。
魚捕りや釣りで足を運ぶのであれば、「ライフジャケット」を用意して、溺れてしまわないようにしましょう。
※池を管理している方がいる場合は、一声かけて許可をもらってから入るようにしましょう
ガサガサに必要な道具はこれだけ!
ガサガサは必要な道具が少ないのも、始めやすいポイントです。
- タモ網
- バケツ
- 長靴やウェーダー
この3つがあれば十分楽しめますよ。
タモ網
タモ網は魚捕りに欠かせない道具です。
ホームセンターや釣具屋など、身近な場所で入手できますよ。
1本でも良いですが2本用意しておくと、片方の網にもう片方の網で魚を追い込むといった技を使うことが可能です。
形は円状のものよりも、三角形になっているタイプがおすすめ。網を岸や底に付けて魚を追い込むときに隙間が少ないので、捕まえられる確率がグッと上がります。
他にもサデ網や四つ手網といった種類がありますが、購入できる場所が少ないうえに使い方が少し難しいため、慣れてから挑戦することをおすすめします。
ガサガサにおすすめのタモ網は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
バケツ
バケツは捕まえた魚をキープしておくために使います。
持ち手があればどんなバケツでもかまいませんが、もし持って帰って飼育したい場合は、フタ付きのバケツがおすすめです。
フタがあれば、持って移動したり車で運んだりするときに水がこぼれません。
持ち帰る際に距離があるのであれば、「エアーポンプ」や「酸素が出る石」を用意しておくと魚が酸欠になって弱ってしまうこともありません。
こちらも、ホームセンターや釣具屋で入手できます。
捕まえた魚の持ち帰り方は、こちらの記事で解説しています。
長靴・ウェーダー
魚捕りでは「長靴」や「ウェーダー(胴長)」があるととても便利です。
多少水深があってもジャブジャブ水に入ることができますよ。長靴はくるぶしの上程度の水深で使います。
さらに深い場所は腰下~太もも程度の水深まで入れるウェーダーを用意しましょう。
いくつか種類がありますが、迷ったらチェストハイ(胸まであるタイプ)で、靴底がフェルトのウェーダーがおすすめです。
ただ、水路などの網を伸ばして魚捕りができる場所であれば必要ありません。
魚捕りの危険と注意点!
自然のなかで遊ぶ魚捕りは楽しいことだけでなく、危険も潜んでいます。
最後まで楽しい思い出にするためにも、周囲や足元を確認して安全を確保することが大切です。
魚捕りに行く前には、次の5つの注意点を確認しておきましょう。
- 水深を確認して深場に近付かない
- 流れが速い場所は危険
- 滑りやすい!転倒に注意
- 天候をチェック!あっという間に増水する
- 危険生物に気を付ける
水深が深かったり、流れが速かったりする場所は危険なので近付かないようにしましょう。
コケが生えている場所もよく滑るため要注意。また天候が悪い場合はすぐに中止して、水際から離れるようにしてください。
たとえ、その場所で雨が降っていなくても上流が大雨であれば、急激に増水して危険です。
他にもスズメバチやマムシ、毛虫などの危険生物がいることも珍しくないので、近付かないにしましょう。
まとめ:河川の魚捕りとは?基本的な方法と道具をまとめました!
今回は魚捕りの方法や道具、注意点など基本的なことについてお話ししました。
少ない道具で楽しめて自然も満喫できるので、興味のある方は挑戦してみてください。
1人でも楽しめますし、一緒に行くとお子さんも喜んでくれるはずです。