河川の魚捕りで出会う危険生物5選!生息場所や対策もご紹介します

河川や池、湖で魚捕りをしていると、予期しないところで「危険生物」に出会うことがあります。

普段目にしにくい生き物だけに、どう対応したら良いか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?

そこで、

  • 出会わない対策
  • 出会ったときの対応
  • 被害にあってしまったときの対処法

この3つをふまえて、河川の魚捕りで出会うことがある危険生物を5種類ご紹介します

高橋

仕事で全国の水辺をまわり何度も遭遇したことがありますが、どれも要注意です。

※生き物の生息場所に入っているのは人間の方です。決して悪者ではないことを前提に読んでいただけると幸いです。

河川の魚捕りで出会う危険生物5選!

河川

河川や池、湖で出会いやすい危険生物を5種類ご紹介します。

場所や地域によって遭遇しやすい生物が異なります。目的地にどのような生物がいるかチェックしておくことも重要ですよ。

マムシ

マムシ

全国的に生息する4060cm程度の毒ヘビです。

体色は茶褐色で太短い寸詰まりの体型をしています。銭模様と三角形の頭が特徴

人里近い里山から山間部まで幅広く生息しているうえに、水場が近い場所に多いので、魚捕りをしていて出会うことは珍しくありません。

411月の暖かい時期に活動します。

出会いやすい毒蛇としてはヤマカガシもいますが、こちらは大人しいうえに、牙が口の奥にあるので滅多にかまれることはありません。

とはいえ、毒性が非常に強いので、近付かない方が良いです。

対策

マムシがいそうな湿地やヤブではゆっくり歩きましょう。

もともと臆病なヘビなので、こちらの存在に気付くと逃げていくことがほとんどです。

 

高橋

速足で移動するとマムシが逃げる間がなく、踏んでしまってかまれることがあります。

タモ網や木の棒でかき分けながら進むことも効果的。足元だけでなく草や枝のなかに潜んでいることもあるので、確認しながらゆっくり移動してください。

発見した場合は、刺激しないようゆっくり後退して近付かないようにしましょう。

進行方向にいる場合は、ルートを大きく変えます。1匹いるということは付近にもいる可能性があるので要注意です。

もしかまれてしまったら、すぐに病院に向かってください。1番効果的な方法です。

ヘビの種類がわからない場合は、写真を撮っておくと治療がスムーズになります。

病院まで時間がかかるようであれば、傷口を水で洗い流して、ポイズンリムーバーで毒を吸い出しながら病院に向かってください(毒を口で吸い出すのは厳禁、口内の傷から毒がまわることも)。

また、肌を露出しない、長靴を履くことも重要です。かまれたときの毒の量が少なく済みます。

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スズメバチ

スズメバチ

スズメバチは北海道から九州(離島を含む)まで生息する、毒と高い攻撃性を合わせ持った生き物です。

なかでも出会いやすい種類は「オオスズメバチ」と「キイロスズメバチ」。

山中はもちろん、都市部に生息することも珍しくないので、いつ出会ってもおかしくありません。

  • 橋げた
  • 樹洞
  • 土中

など、幅広い場所に巣を作るため、魚捕りをしていて目にすることも多いです。

春~晩秋まで活動しますが、巣作り真っ盛りでハチの数も多い、夏~秋頃は攻撃性が増すので注意が必要です。

対策

スズメバチはあらゆる場所に姿を現すので、出会わないようにすることは不可能です。

そこで、重要なのが出会っても攻撃されないこと。付近を飛んでいる場合は、動かずに遠くまで離れるのを待ちましょう。

特に数匹がうろついているようであれば、巣がある可能性があるので、周囲を確認するようにしてください。

高橋

巣を刺激すると集団で襲ってきます!

また、黒色には高い攻撃性を示すため、黒い服は着ない方が無難です。

刺されてしまったら、すぐにその場を離れるようにしてください。毒液には警報フェロモンも含まれているため、集団で襲ってくる危険があります。

安全な場所(10m以上)まで離れたら、

  • 傷口を水で洗い流す
  • ポイズンリムーバーで毒を吸い出す(なければ手で絞り出す)
  • 抗ヒスタミン軟膏をぬる

これらの応急処置をします。

もし、目まいや息苦しいといった異変を感じたら、ショック症状(アナキラフィシーショック)の可能性がありとても危険なので、救急車を呼んでください。

特に刺されるのが2回目だとショック症状を起こしやすいです。

毛虫(ケムシ)

毛虫

毛虫は魚捕りをしていると、1度は刺されます。

全国的に分布していて、チャドクガやイラガなど種類も豊富。山中から市街地まで生息することから、出会う確率は高いです。

  • ヤブ
  • 草のなか
  • 木の幹

など、陸地にいることが多いので、移動中に刺されることが少なくありません。

対策

周囲を確認しながら歩くことを前提に、長袖・長ズボンをはいて肌が露出しないようにしましょう。

それだけで、被害にあう確率がグッと下がります。

チクチク、ピリピリと傷み、毛虫に刺されたとわかったら、

  • 流水で洗い流す
  • 市販の軟膏をぬる(ヒスタミン・ステロイド含む)

といった応急処置をして様子をみます。

こすると毒針が広がったり、より深く刺さったりするため、控えましょう。

高橋

粘着テープがあれば、刺された部分に張ってはがすことで毒針を除去できます。

かゆみや炎症がひどい場合は、病院で診断を受けることをおすすします。また、毒針が服の広範囲に付着している場合は、洗濯することで他の衣服に広がってしまうので、捨てた方が良いです。

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スッポン

スッポン

本州以南の河川や池に生息するスッポンは、大きなものでは甲長30cm以上、35kgほどの重さになります。

鋭いくちばしと強力なあごを持っているため、かまれるとケガをすることも。

河川の上流~下流、そして市街地までさまざまな場所で目にすることから、魚捕りで網に入ることも珍しくありません。

対策

こちらから手を出さない限り、かみついてくることはありません。

見かけても観察する程度にとどめて、見守りましょう。

もし、かまれてしまった場合は、水につけてしばらくすると口を放します。

イノシシ

イノシシ

イノシシは本州以南に生息していて、都心部でみかけることは稀ですが、

  • 河川の上~下流域
  • 池や湖

など、水辺によく姿を現します。

夜行性の印象がありますが、実は昼行性なので昼夜問わず出会う可能性があります。

高橋

大きな個体では70kgを優に超え、突進されるとひとたまりもありません。

また、牙で突かれたり、かまれたりして大けがをすることもあります。

対策

警戒心の強い生き物なので、人の気配があると離れていくことがほとんどです。

音を立てながら移動すると出会うことは滅多にありません。それでも遭遇してしまった場合は、刺激しないようゆっくり後ずさりしてその場を離れます。

手を振ったり背を向けて急に走り出したりすると、驚いて襲ってくることがあるので控えましょう。

万が一、向かってきた場合は木などの障害物に隠れる、もしくは木や高い場所に登って回避することになります。

クマ

ツキノワグマ

本州・四国(特に東北・北陸地方)に生息するツキノワグマ、北海道に生息するヒグマは、自然豊かな山間部だけでなく人里近い里山にも姿を現します。

魚捕りではあまり出会うことはありませんが、生息域に足を踏み込むことはあるので、要注意です。

春~晩秋まで活動して、明け方と日没に動き回ります(薄明薄暮性)。

  • コクワ
  • ドングリ
  • クリ
  • タケノコ

といった、餌になるものが周囲にある場合は、クマの存在を気にとめておいた方が良いでしょう。

対策

クマは警戒心が強く基本的に人を恐れる生き物なので、こちらの存在に気付くと基本的に逃げていきます。

クマ除けの鈴を付けたり、定期的に笛を吹いたりして、人がいることを知らせましょう。ただし、渓流では水の流れる音でこちらの音が響きにくいため、大声を出すなどする必要があります。

クマと出会ってしまった場合は、目をそらさずゆっくり後ずさりして距離を取りましょう。

走って逃げるものを追いかける習性があるため、背をむけて走って逃げることは厳禁です。たとえ、クマがむかってきてもグッとこらえてください(相当こわいですが)。

意外かもしれませんが、こちらに走ってきても威嚇だけで襲ってこないことがほとんどです。

さらに距離をつめてきて間近に迫ってきた場合は、「クマ除けスプレー」を噴射します。

焦りと緊張でうまく噴射できないことがほとんどなので、クマの姿が見えたら前もってスプレーをかまえましょう。

ナタなどの刃物で応戦することも効果的ですが、クマの方が圧倒的に力が強く俊敏なので、最終手段と言わざるを得ません。

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危険生物には「出会わない」「刺激しない」ことが1番の対策!

ツキノワグマの足跡

魚捕りは自然のなかで遊ぶ趣味なので、危険生物と出会ってしまう可能性があります。

しかし、生息域に足を踏み込んでいるのはこちら側で、身の危険を感じて攻撃してくることがほとんどです。生き物からすれば、こちらが危険生物に見えています。

出会わないよう工夫したり、刺激したりしないようにして、距離感を間違えないようにしましょう。

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