ガサガサで魚を捕まえると、持ち帰って飼育したくなる気持ちがわくことがあります。
もしくは、お子さんが「魚を飼ってみたい!」と言い出すこともあるでしょう。
- ガサガサで捕まえた魚を飼うために持ち帰りたい
- 車や電車、徒歩で持ち帰る最適な方法を知りたい
- 魚に安全で移動中に水漏れしない方法を教えてほしい
といったご意見は多く、初めて魚を持ち帰る人では勝手がわからず困ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は必要なものや注意点をふまえて、ガサガサで捕まえた魚を安全に持ち帰る方法をご紹介します。
適切な持ち帰り方がわかると、ガサガサで捕まえた魚を安全に運搬して飼育につなげられます。
目次
【ガサガサ】捕まえた魚を持ち帰るために必要なもの
ガサガサで捕まえた魚を持ち帰るために必要なものを具体的に解説していきます。
- 車
- 電車
- 徒歩や自転車
といった運搬方法によっても変わりますが、それぞれのケースに合わせてご紹介します。
発泡スチロールやクーラーボックスなどの容器
魚を入れて運搬するために、発泡スチロールやクーラーボックスなどの容器を用意しましょう。
大きさは10~20Lほどの水が入れば、小~中型魚を運べます。大型魚の場合は、体が折れ曲がらないサイズの容器を用意しましょう。
持ち帰る魚の数が2~3匹程度と少なかったり、徒歩・自転車で運搬したりする場合は保冷バッグやフタ付きバケツでも問題ありません。
徒歩や電車移動なら防水バッグもおすすめ
徒歩や電車移動で魚を持ち運ぶと目立つので「防水バッグ」に入れるのも1つの手です。
- 魚をフタ付きバケツに入れる
- バケツを大型のナイロン袋に入れる
- 防水バッグに入れて持ち帰る
といった方法で、水漏れや周りの目を気にせず魚を持ち帰ることができます。
乾電池式のエアーポンプ
魚を持ち帰るために必須といっても過言ではないのが「エアーポンプ」です。
エアーポンプは、空気を送ることで水中に酸素を供給して酸欠を防ぐことができます。
水中に溶け込む酸素が足りず、魚が弱ってしまうことです。水中の酸素を吸収して呼吸しているので、酸欠はとても危険な状態といえます。魚の運搬では、酸欠と後ほどご紹介する高水温が要注意ポイントです。
どうしても容器が密閉しがちなので、エアーポンプでのエアレーション(空気を送る)が欠かせません。
エアーポンプはどこでも使える乾電池式がおすすめですが、車ならシガーソケットを利用して、電源式を使うのも良いでしょう。
エアレーションできないなら酸素を出す石を入れる
酸欠対策ではエアレーションがベストですが、徒歩や電車移動で難しい場合は「酸素を出す石」を使います。
時間の経過とともに溶け出して酸素が供給されます。とはいえ、効果が大きいわけではないため、エアレーションできない場合に限り使うようにしましょう。
夏はエアコンや冷凍500mlペットボトルで高水温対策
夏に魚を持ち帰るなら「高水温対策」も重要です。
30℃以上の高水温は魚を弱らせますし、水温が高いと水に溶け込む酸素の量が少なくなるため酸欠になりやすいです。6~9月に魚を持ち帰る場合は、水温が30℃を超えないよう注意しましょう。
車で持ち運ぶ場合は、エアコンで温度管理しましょう。徒歩や電車移動であれば、コンビニなど入手した冷凍500mlペットボトルを入れて水温が上がらないようにします。
できれば容器に直接入れず、密着させるように横に置く方が無難です。難しい場合は、容器に入れて水温を下げることを優先してください。
【ガサガサ】捕まえた魚を安全に持ち帰る方法
ここからは、捕まえた魚を安全に持ち帰る方法を順に解説していきます。
とはいえ、簡単に考えると、
- 容器に魚を入れる
- エアレーションをする
- エアコンや冷凍ペットボトルで高水温対策して持ち帰る
これだけなので難しくありません。うまく運搬するコツや注意点をふまえてご紹介します。
チェックポイント
魚を持ち帰る場合は、飼育できる数だけにしましょう。たくさん持ち帰ると生態系に影響を与える可能性があります。それだけではなく、数が増えるほど水中の酸素が消費されやすくなるため、酸欠のリスクが増します。
1. 魚を捕まえた場所の水を容器に入れる
用意した容器に魚を捕まえた場所の水を入れましょう。
違う場所の水では水質が急変して、ショック症状を起こしてしまう可能性があります。
水量が多いほど酸素が多く水温も上がりづらくなりますが、水がこぼれやすくなるので容器の5~8割がおすすめです。
冷凍ペットボトルで高水温対策するのであれば、このタイミングで容器に浮かべておきましょう。
2. ソフトチューブを容器のフタに通してエアレーションする
発泡スチロールやフタ付きバケツを使うのであれば、フタに穴を開けておくことでエアレーションのソフトチューブを通すことができます。
フタに穴を開けたくなかったり、クーラーボックスなどを使ったりする場合は、容器とフタの隙間にチューブを通してガムテープなどでふさぎます。
多少水漏れすることがあるので、心配な場合は容器をトロ舟やコンテナの中に入れましょう。
3. できるだけ早く持ち帰る
持ち運べる状態になったら、できるだけ早く帰宅することが重要です。
時間がかかるほど、高水温や酸欠のリスクが高まります。日にちがかかる場合は、途中で河川を見つけて水換えする方法も効果的です。
その場合は、水温や水質を急変させないよう捕まえた場所と近い環境で水換えします。
チェックポイント
ただし、誤って魚や生き物を捕まえた場所以外で放流すると、生態系がくずれてしまう可能性があります。水換えの際は、容器を河川まで持って行かずにバケツなどを使って陸上で行いましょう。排水も迷惑にならない陸地に流す方が無難です。
ガサガサで捕まえた魚を飼育する方法
魚を持ち帰ったら水槽に放す準備をしましょう。
できれば、魚を持ち帰る1~2週間前に水槽を設置しておくのが理想です。
とはいえ、急に持ち帰る場合もあるので、
- 水槽を設置する
- ろ過フィルターを設置する
- カルキを抜いた水道水を水槽にためる
- ろ過フィルターを稼働する
- 水合わせして魚を入れる
といった順序で水槽を立ち上げましょう。
水槽の立ち上げ方と必要なものは、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方!捕まえた魚を飼うための必需品
≫川魚水槽の立ち上げ方を9つの手順で解説【水槽の設置から餌やりまで】
まとめ:【ガサガサ】捕まえた魚の持ち帰り方 | 水温管理と酸欠対策が最重要な理由
今回は必要なものや注意点をふまえて、ガサガサで捕まえた魚を安全に持ち帰る方法をご紹介しました。
高水温と酸欠にだけ気を付ければ、魚を持ち帰ることは難しくありません。自分で捕まえた魚はとくに愛着がわくので、ぜひ、ガサガサなどで捕まえた魚を持ち帰って飼育してみてください。