テナガエビは捕まえて楽しい、食べておいしい身近なエビです。
とはいえ、初挑戦の方は、
- 捕まえられる場所がわからない
- 捕まえ方は網がいいの?必要なものは?
- 持ち帰る方法は?食べられるの?
といった疑問が浮かぶはずです。
捕まえ方は、だれでもできる簡単な方法ですが、コツを知っていると捕まえられる数が大違いです。
今回は、捕獲に必要なものや場所選びのポイント、持って帰る方法などをふまえて、テナガエビの捕まえ方をご紹介します。
目次
テナガエビはタモ網2本で簡単に捕まえられる!
テナガエビは、タモ網2本で簡単に捕まえることができます。
大切なことは、「捕まえられる場所」と「捕まえ方のコツ」です。詳しく解説していくので、テナガエビの捕獲を検討中の方は参考にしてみてください。
テナガエビを捕まえられる場所と地域
テナガエビが生息している場所と地域は次のとおりです。
- 本州
- 四国
- 九州
北海道を除く全国に生息しているため、山奥にお住まいでなければ捕まえるために遠征する必要はありません。
東京都の多摩川や大阪の淀川など、都会から近い河川に生息しているのも嬉しい点です。
テナガエビの生息環境とポイント選びのコツ
テナガエビは珍しいエビではないので、河川にたくさんいます。
とはいえ、ポイントによって生息数が大きく変わるため、「テナガエビが好む生息環境」を知っておくことが重要です。
テナガエビがたくさん生息しているのは河川の下流~河口域
テナガエビを捕まえるなら、河川の下流~河口域(海に近い塩分が混じった場所)をおすすめします。
河川の中流域にもいないことはありませんが、数が段違いです。上流域は極端に少ないので避けましょう。
琵琶湖などの淡水にも生息しています。河口はエビの数が多い1番の狙い目です。
ポイント選びのコツ
テナガエビが好むポイントは次のとおりです。
- テトラ帯
- コンクリートブロック・護岸
- 石積み
- アシ(植物)周り
障害物の陰に隠れる習性があるため、これらがある場所を狙いましょう。
とくにおすすめなのが、テトラ帯とコンクリートブロック・護岸です。
この2ヶ所は、テナガエビが表に出ているときに逃げ込む場所が少なく網で捕まえやすいです。
テトラ帯やコンクリートブロック・護岸は、Googleマップの航空写真でも簡単に見つかるので、その点でもおすすめです。
テナガエビを捕まえるために必要なものと実際の捕まえ方
テナガエビを捕まえるために必要なものと、網を使った実際の捕まえ方をご紹介します。
必要なものはタモ網2本とヘッドライト
テナガエビを捕まえるためには「タモ網2本」「ヘッドライト」この2つが必要です。
タモ網が2本必要な理由は、効率よく捕まえるためです。テナガエビは意外と警戒心が強く、追いかけ回すと逃げてしまうことも少なくありません。
タモ網が2本あると、1本の網で逃げ道をふさぎ、もう1本で追い込むことで簡単に捕まえられます。
ヘッドライトは明るいものであれば、なんでもかまいません。暗いと見つけられる確率がガクッと下がるため、タモ網と同じぐらい大切です。
こちらのヘッドライトは非常に明るいので、エビが見つけやすいです。値段は張りますがUSBで充電できるため、電池を買うコストや入れ替える手間を考えると安上がりです。
また、捕まえたテナガエビを持って帰る場合は、クーラーボックスや発泡スチロールなどの容器とエアーポンプが必要です。テナガエビの持ち帰り方は、後ほど解説します。
タモ網の選び方とヘッドライトについては、こちらの記事をご覧ください。
≫ガサガサ・魚捕りにおすすめのタモ網2選と選び方【結論:2本で十分です】
≫ヘッドライト「H14R.2」をレビュー!釣りや仕事で5年使い倒して感じたメリットとデメリット
テナガエビをタモ網で捕獲する方法
テナガエビをタモ網で捕獲する方法と手順をご紹介します。
- ヘッドライトを使ってエビを見つける
- エビの尾側にタモ網を1本かまえる
- もう1本の網で挟み込むように頭側からゆっくり追い込む
ポイントに到着したら、タモ網を持ってヘッドライトで照らしながらテナガエビを探しましょう。
急な動きをすると驚いて逃げてしまうため、ゆっくり少しずつ網で追い込むのがコツです。エビが網に入ったことを確認しても慌てず、ゆっくり引き上げてください。
タモ網が1本しかない場合は、エビの尾側からゆっくり被せてそのまま引き上げると捕まえることができます。とはいえ、2本で追い込む方法の方が、捕獲できる確率は高いです。
テナガエビが捕まえやすい時期と時間帯
テナガエビが捕まえやすい時期は春~秋で、5月の中盤から10月の初めまで狙うことができます。
ベストシーズンは、6月~8月初め。
テナガエビは夜行性なので、昼間は物陰に隠れてあまり出てきません。夜になると表に出て網で捕獲しやすくなるため、日没から夜明け前が狙い目の時間帯です。
テナガエビを捕まえやすい条件
テナガエビを捕まえやすい条件は、「無風」「水の透明度が高い」この2点です。
目で見つけて捕獲するので、風が吹いて水面が波立っていれば可能性がガクッと下がります。同じ理由で、雨が降って水が濁っている場合もおすすめしません。
とはいえ、テナガエビがいる場所は障害物が多く風裏になりやすいので、風が当たらないポイントに移動するのも1つの手です。
捕まえたテナガエビを持って帰る方法
食べたり、飼育したりしたい場合に、テナガエビを持って帰る方法をご紹介します。
捕獲場所の河川から自宅に持って帰るためには、
- クーラーボックスや発泡スチロールなど運搬用の容器
- エアーポンプ
- 水
この3つが必要です。
テナガエビを持って帰るための容器は、クーラーボックスや発泡スチロールがおすすめですが入れば問題ありません。持ち帰る数によって大きさを変えましょう。
テナガエビは酸欠(水中の酸素不足で弱る症状)に弱いため、エアーポンプ酸素を送る必要があります。どこでも使える乾電池式がおすすめです。
また、捕獲場所によっては臭みがあることも考えられるため「泥抜き」をした方がよいです。
自宅から水道水を持っていけば、捕まえてすぐ泥抜きを始めることができます。この方法だと、その日のうちに食べても気にならないことがほとんどです。
また、高水温に弱いので、夏場は保冷剤や冷凍したペットボトルを入れて水温の上昇を抑えましょう。冷凍のペットボトル飲料はコンビニで入手できます。
家に持ち帰ったら、1日に1回(できれば2回)水を交換しながら2日ほど泥抜きすると、匂いに敏感な方でも気にならなくなります。
捕まえたエビや魚の持ち帰り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【ガサガサ】捕まえた魚の持ち帰り方 | 水温管理と酸欠対策が最重要な理由
テナガエビは素揚げや唐揚げが抜群においしい!
テナガエビは、調理が簡単でおいしいエビです。
食べるためにテナガエビを捕まえる人も少なくありません。
おすすめは、「素揚げ」や「唐揚げ」です。
調理法は次の手順です。
- ボウルにテナガエビを入れて浸る程度の酒(料理酒)を入れる
- 暴れるのですぐにラップやフタをする
- 動かなくなったらザルに移して塩をふり軽くもみ込んで汚れを落とす
- 塩を洗い落としてキッチンペーパーで水気を取る
- サラダ油で揚げる
- お好みで塩をふって完成
素揚げは、簡単で時間もかからないうえに、香ばしくて抜群においしいです。
水気を取ってから塩をふり、片栗粉をかけて唐揚げにするのもおすすめです。水気を取ったあとに、塩をかけて焼くとあっさり食べられる塩焼きになります。
テナガエビは飼育しても面白い生き物
テナガエビは、飼育することもできます。
1匹なら30~45cm水槽に簡単な投げ込み式フィルターで十分です。魚は食べてしまうため、一緒に飼うことはできません。
また、テナガエビを複数入れると、けんかしたり、縄張り争いしたりするため、単独飼育をおすすめします。雑食性なので、餌は沈むものならなんでも食べます。
まとめ:テナガエビの捕まえ方!網2本で1晩300匹捕獲した方法と場所選びのポイント
今回は、捕獲に必要なものや場所選びのポイント、持って帰る方法などをふまえて、テナガエビの捕まえ方をご紹介しました。
- 河口域のテトラ帯やコンクリートブロック・護岸
- タモ網2本とヘッドライトが必要
- 照らしながら1本の網でもう1本に追い込む
- 時期は6~8月初めがベストシーズンで日没から夜明け前が狙い目
- 雨風が吹いていない無風で水の透明度が高いときが捕まえやすい
最初はタモ網をかまえたときに逃げてしまうことも少なくありませんが、慣れてくると1~2時間で数十匹捕まえられることもあります。
とてもおいしく食べる楽しみもあるので、テナガエビ捕りに挑戦してみてください。