メダカは飼いやすい魚なので、初心者の方でも問題なく飼育できます。
しかし急に現れる「卵」は別で、
- メダカの腹に卵が付いてるけど、ほったらかしで大丈夫?
- どんな環境ならほったらかしで飼育できる?
- 生まれた稚魚も放置して育つ?
といった悩みを持つ人は少なくありません。
そこで今回は実体験をもとに、メダカの卵を「ほったらかし」で飼育する方法を紹介します。
メダカの卵は放置しても孵化しますが、条件やメリット・デメリットがあるので確認してから実践するようにしてください。
目次
メダカの卵がほったらかしでも孵化する理由
メダカの卵は別の飼育に隔離して孵化させることが多いですが、ほったらかしでも稚魚は生まれます。
ここでは、メダカの卵がほったらかしでも孵化する理由を解説するので目を通してみてください。
自然環境ではほったらかしで育っている
日本の河川や湖沼に生息している野生のメダカは、当たり前ですが世話をされなくても育っています。
飼育個体も生態は変わらないため、卵はほったらかしでも孵化します。
メダカの卵は丈夫で適応力も高い
野生のメダカは適応力が高いため、少し流れのある河川から街中の水路まで生息しています。
卵の状態でも厳しい環境に耐えられるので、飼育容器の底でほったらかされても孵化することが多いです。
ただ自然環境と飼育環境では、水質や生息密度が大きく異なることから孵化率は変わります。
メダカの卵をほったらかしで育てるメリット・デメリット
メダカの卵をほったらかしで育てる方法には手間がかからない半面、孵化率が下がるなどデメリットがあります。
メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで実践するようにしてください。
メリット:飼育の手間がかからない
メダカの卵を放置する最大のメリットは、飼育の手間ががかからないことです。
世話の時間があまり取れない場合に効果的な方法です。
デメリット:孵化率が下がる
卵を放置すると、孵化率は下がります。
卵は産卵床や水草に植え付けられますが、そのままでは孵化する前に親メダカや他のメダカに食べられる可能性が高いためです。
不衛生な環境では、卵にカビが生えて孵化しなくなることも少なくありません。
無事に生まれたとしても、よく動く稚魚は他のメダカに食べられる可能性が高いため生存率は低いです。
ほったらかしで飼育する方法は、たしかに手間がかからず魅力的です。
ただ孵化率が低下したり孵化した稚魚が食べられたりする心配があることを把握してから、検討する必要があります。
メダカの卵をほったらかしで飼育する方法
メダカの卵を放置して育てる方法は次の通りです。
- 大きな飼育容器を用意する
- 水草をたくさん入れる
飼育容器を広くして隠れ家になる水草を入れることで、親メダカや他のメダカに食べられるリスクが減ります。
しかし正直なところ、それでも食べられる確率は高いですし、飼育容器や水草を用意する手間を考えると隔離して飼育する手間とあまり変わりません。
卵の孵化率を上げたいなら隔離が必要
卵はほったらかしでも孵化しますが、親メダカや他のメダカに食べられずに成魚になるのは難しいです。
卵の孵化率を上げたり稚魚の生存率を高めたりしたい場合は、隔離して飼育することをおすすめします。
- 稚魚用の飼育容器を用意する
- 産卵床ごと移動させる
- 孵化したら産卵床を親メダカの飼育容器に戻す
といった方法であれば、産卵床をつかんで移動させる手間しかかかりません。
生まれた稚魚の飼育方法は、こちらの記事で解説しています。
まとめ:【実体験】メダカの卵を「ほったらかし」で飼育したらどうなる?
今回はメリットとデメリットをふまえて、メダカの卵をほったらかしで飼育する方法を解説しました。
野生のメダカは自然に繁殖・成長しているので、飼育しているメダカも放置しても育ちます。
しかし自然環境のように広いスペースやたくさんの隠れ家がないため、親メダカや他のメダカに食べられる可能性が高いです。
人によって用意できる飼育スペースは変わりますし、飼育スタイルも異なるので、
- ほったらかし飼育:少しでも手間をかけたくない、メダカの数を増やしたくない
- 隔離飼育:卵や稚魚を成魚まで育ててみたい
といった選び方をしてみてください。
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