メナダとボラの見分け方や生態をご紹介!違いが分かれば簡単に区別がつきますよ!

釣り人にはボラと同じ種類の魚として扱われてしまうことの多い”メナダ”をご紹介します!

ボラとメナダの違いはズバリ”目の色”です!詳しい見分け方は記事中盤で!

アカメボラやシュクチなど地方名が多いのもメナダの特徴!この機会にメナダについて詳しくなってみてはいかがでしょうか?!

メナダはボラの仲間ですが…ボラって何種類いるの?

よく聞くボラってどんな魚?

海や川を眺めていると時折ぴょーん!と跳ね上がる魚がいますよね。あれが”ボラ”です。

ボラは基本的に海水魚ですが、淡水域に侵入する種類もいます。

魚釣りをする人の間では、臭い魚というイメージがついてしまっている魚ですが、何を隠そう、カラスミの原材料はボラの卵巣です。

ボラの仲間は世界に何種類いるのか?

ボラ目ボラ科に分類される…つまり、ボラの仲間は世界に70種以上いると言われています。

全世界の熱帯および温帯域に広く分布していて、人にとって大変身近な魚のひとつです。

ボラの仲間は生息数の多さもあり、日本を含め各国で食用として利用されています。

怪魚ハンター山根
東南アジアでは養殖される程、貴重な食糧資源です。

ボラとよく似た魚”メナダ”について

今回の記事ではボラの仲間であるメナダという魚をご紹介したいと思います。

多くの方がボラだと思っている魚ですが、この記事を読めばボラとメナダが見分けられるようになりますよ!

何の得になるかは分かりませんが…w でも、生き物の種類を知れば知るほど、出会えた時の感動は倍増するはずです!

メナダの生息地や最大サイズについて

メナダはボラの仲間としてはやや寒い場所に生息する魚で、朝鮮半島からロシアにかけて、日本では北海道から九州沿岸に生息しています。

最大で1m前後まで成長するメナダは、ボラと同じようにプランクトンやデトリタスといった微細な餌を食べます。

怪魚ハンター山根
極端に大きなボラが釣れたと思ったらメナダかもしれませんよ!

メナダが釣れるポイントの探し方

メナダはボラよりも水面近くをゆっくりと泳いでいることの多い魚です。

メナダを釣りたい場合は、まず水面を泳ぐメナダの群れを探すことから始めましょう。湾奥の運河や河口域などの流れが滞留するような場所が狙い目です。

メナダの釣り方はボラと同じでOK

ボラと同じようにコマセに反応してくれますので、ウキ下を短くした投げサビキやフカセ釣りで狙ってみましょう。

ヒットするメナダは60cmを超えることも珍しくないので、サビキのハリスは3号以上を選ぶようにしましょう。

メナダの由来や呼び名について

メナダという名前の由来について

メナダを漢字で書くと目奈陀(目魚)となりますが、目が赤い魚ということ以外にこれといったメナダの由来について明確な説はありません。

それどころか、標準和名である”メナダ”とは関東の呼び名であり、地方によって様々な呼び名があります。

メナダの地方での呼び名について

メナダには”アカメボラ”や”シュクチ”など様々な呼び名があるもの特徴です。

こうして色んな呼び名が付くということは、今でこそ滅多に流通する魚ではなくなっていますが、昔は身近な魚だったんでしょうね。

メナダの呼び名
  • アカメボラ:富山県・石川県
  • アカメ:秋田県・和歌山県・有明海
  • シュクチ:和歌山県・岡山県
  • メナズ:三重県
  • メクサリ:広島県
  • エビナ:千葉県
  • ミョウゲツ:宮城県

メナダはボラと同じく出世魚

ボラは、関東では、「オボコ-イナッコ-スバシリ-イナ-ボラ-トド」、関西では「ハク-オボコ-スバシリ-イナ-ボラ-トド」と成長に伴い呼び名が変わる出世魚ですが、メナダもボラと同様に呼び方を変えている地域があります。

有明海では、「エビナゴ-エビナ-アカメ-ヤスミ-ナヨシ」と名前を変え、関東では「コスリ-トウブシ-メナダ」と呼び名が変化します。

ボラとメナダの見分け方は尾びれの形

ボラとメナダの特徴を見比べてみよう

ボラ(上)とメナダ(下)

メナダとボラの違いを文章であげるといくつかありますが、最大の特徴は目の色でしょう。

しっかり見比べるとボラとメナダは違う魚であるということが実感できますね。

こうやって似た魚を見分けられるようになると魚釣りの楽しみも倍増しますよ!

メナダとボラの分かりやすい違い
目の色:ボラは黒・メナダは赤
胸鰭付近の青い斑:ボラは有り・メナダは無し
尾びれの形:ボラは湾入する・メナダは然程湾入しない
脂瞼の有無:ボラは有り・メナダは発達していない

脂瞼(しけん)とは、魚の目に見られるコンタクトレンズ状の半透明の膜で、その機能には諸説あり、明確な役割は解明されていません。

現状では、脂瞼は焦点を合わせたり、偏光の感知を助けたりと視覚能力を向上させているという説と、紫外線や異物から目を守るために備わっているという説があるようです。

メナダとボラは目の色が違う

メナダ(下)は目が赤い

メナダの最大の特徴はやっぱり目の色ですね!メチャ赤くてカッコいいですよね!

確かにアカメボラと呼びたくなる気持ちがよく分かります。

このカッコいいメナダの姿に憧れて、メナダにターゲットを絞って遠征したことのが良い思い出です。

どこかスネークヘッド(ライギョ)やソウギョ感があるように感じるのは僕だけかな…笑

怪魚ハンター山根
個人的にメナダは大好きな魚です!

メナダとボラは尾びれの形が違う

ボラ(左)とメナダ(右)の尾びれ

かなりマニアックな話しになっていますが、メナダの尾びれはどこか淡水魚っぽく感じられます。

ボラの尾びれがしっかり切れ込んでいるのに対して、メナダは殆ど切れ込んでいません。

ボラが何十キロも川を遡上するのに対して、メナダは河口域より上流への遡上は殆ど行いません。

パッと見ただけではボラの方が遊泳力が高そうですね!

引きの強さはメナダよりボラの方が強い(山根私信)

尾びれの形のとおり、ボラの引きの方がスピーディーでキレがあります。

それに対しメナダは、その場でグネグネと暴れるようなトルクのある引きを見せます。

怪魚ハンター山根
トラウトで例えるなら、ボラはレインボートラウト、メナダはブラウントラウトですね!笑

ボラやメナダは所により美味しい魚らしいが…

メナダも美味しい魚らしいが未だ未経験です…

ボラもメナダも美味しい魚として知られています。

未だボラしかスーパーに並んでいる姿を見たことが無いので、いつかメナダが売られていたら必ず購入してレビューを書きたいと思っています!

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