ドジョウは、魚捕りとして捕まえても飼育しても面白い魚です。
- お子さんが捕まえたがっている
- 捕まえて飼育してみたい
- メダカや金魚と一緒に飼いたい
といった目的でドジョウを捕まえたがる人は珍しくありません。
今回は、網1本で捕獲できるガサガサという方法と生息場所をふまえて、ドジョウを捕まえる方法をご紹介します。
目次
ドジョウは網1本あれば捕まえられる!捕獲方法は「ガサガサ」がベスト
ドジョウを簡単に捕まえるなら、「ガサガサ」という方法がベストです。
ガサガサといっても難しいものではなく、網で捕まえるだけ。網1本あればできるので、費用も時間もかかりません。
ドジョウが捕まえられる場所は日本全国
ドジョウを捕まえたいけれど、「そもそも近所にいるのだろうか」という疑問が浮かびます。
ドジョウは日本全国に生息しているため、心配ありません。幅広い環境に適応できる魚なので、都会のちょっとした溝(みぞ)にいることもあります。
よっぽど特殊な場所に住んでいない限りは、車で30分圏内に生息しているはずです。近所に河川や田んぼがあれば、徒歩圏内で捕まえらえることも十分あり得ます。
ドジョウの生息場所は水路・田んぼ・湿地・河川
ドジョウは流れが緩やかで、泥や砂が堆積しているような場所に生息しています。
主な生息環境は次の4つです。
- 水路
- 田んぼ
- 湿地
- 河川
それぞれ生息している場所が少し違うので、具体的に解説します。ドジョウを探す際の参考にしてみてください。
水路や溝(みぞ)
水路や溝はドジョウが高確率で生息している場所です。
どこにでもあるうえに、
- 幅が狭い
- 流れが緩やか
といった点で、ドジョウを捕まえやすいです。
ドジョウは漢字で「泥鰌」と書くように、泥がある場所を好んで生息しています。水路や溝といっても3面コンクリートの場所よりも、泥や砂が堆積している場所を探しましょう。
とはいえ、3面コンクリートでも泥や砂があれば生息していることも珍しくありません。
田んぼ
ドジョウの生息場所のなかでも、1級ポイントと呼べる場所です。
しかし、田んぼは管理している方がいるので、無断で入ることはもちろん、ガサガサすることはできません。一声かける必要があります。
おすすめは、田んぼ付近の水路や溝です。田んぼにつながっているので、高確率でドジョウがいます。
湿地
目に見えた水がなくても、湿地(水を多く含んだ土地)の水たまりのような場所にもドジョウがいます。
水が少しでもあればドジョウは住めるため、1cm程度の水深にいることも少なくありません。とはいえ、あまりにも浅いとガサガサしづらいので、水深が5~10cmほどある場所がおすすめです。
上から観察してみて、小さな水生昆虫(小型ゲンゴロウやミズスマシなど)や生き物がいる場合は、ドジョウがいる確率が高いです。
河川
身近な河川でも、ドジョウを捕まえることができます。
どこにでもいるわけでないため、次の4つのポイントが当てはまる場所を探してみてください。
- 河川の中流~下流域
- 流心(川の真ん中)を避けた流れの緩やかな場所
- メインの河川から分岐した細流(幅が狭い場所)
- 近くに田んぼがある
イワナやヤマメといった渓流魚がいるような河川の上流域は避けて、中流~下流域を探しましょう。
上流域はドジョウが好む環境ではないため生息していませんが、付近の水路や湿地にいることはあります。また、河川の流心は流れが速く泥や砂も堆積しにくいので、ドジョウが好みません。
また、近くに田んぼがあると、水路を通って河川にもいることがあります。
とはいえ、他の場所と比べると水深があり捕まえにくいため、「他の魚も捕まえたい」「川遊びも楽しみたい」といった場合におすすめです。
河川には普通のドジョウだけでなく、縞模様と斑点が特徴的な「シマドジョウ」がいることもあります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
≫シマドジョウを捕まえるために知っておきたいガサガサの方法と場所選びのコツ
ドジョウをガサガサで捕まえる方法!
ドジョウは「ガサガサ」で簡単に捕まえることができます。
ホームセンターに売っているタモ網1本でできるので、準備や費用もかかりません。
網は枠が丸いものよりも三角になっているタイプがおすすめです。
足元が水場だったり、滑りやすかったりするため、長靴はあった方がよいです。河川の場合は、胸のあたりまである胴長(ウェーダー)を使うこともありますが、ドジョウを捕まえるなら必要ないでしょう。
ガサガサの基本的な方法と用意するもの・おすすめのタモ網は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【初心者向け】河川の魚捕りとは?基本的な方法と道具をまとめました!
≫ガサガサ・魚捕りにおすすめのタモ網2選と選び方【結論:2本で十分です】
ガサガサでドジョウを捕まえる流れ
ここからは、具体的なガサガサでの捕まえ方をご紹介します。
- タモ網を底につけてかまえる
- タモ網に向かって片足で泥や砂と一緒に追い込む
流れがある場合は、網を下流側にかまえて、上流側から足で追い込みます。
流れがない場合は、タモ網の袋が広がっていることを確認してから追い込みましょう。
とはいえ、難しく考えず目の前にある泥ごとすくっても捕まえることができます。思いっきりすくうと大量の泥で重くなって大変なので、表層を軽くかすめる程度で十分です。
水際に植物が生えていれば、周辺をゆするようにガサガサしても捕まえられます。
ドジョウを捕まえられる季節と注意点
ドジョウは年中捕まえることができます。
とはいえ、寒い冬に水辺に入るのは大変なので、春~秋(4~11月半ば)がおすすめです。夏場は熱中症の危険があるため、水分と塩分、休憩を取りつつガサガサしましょう。
また、水辺には、
- マムシ
- スズメバチ
- 毛虫
といった危険な生き物もいるので、周囲を確認するようにしてください。
水辺の危険生物は、こちらの記事でご紹介しています。
≫河川の魚捕りで出会う危険生物5選!生息場所や対策もご紹介します
ドジョウを家に持って帰るときの注意点
せっかく捕まえたドジョウを連れ帰って飼育したくなる人は少なくありません。
ドジョウを連れ帰る場合は、
- バケツ
- エアーポンプ
などを用意して弱らせないようにしましょう。
エアーポンプは、水中に酸素を送り、酸欠(水中の酸素が不足して弱る)を防ぐために必要です。どこでも使える乾電池式のポンプをおすすめします。
真夏に連れ帰る場合は、高水温(40℃前後)で死んでしまう可能性があります。コンビニなどでペットボトルの冷凍飲料を購入して、ドジョウのいるバケツに入れておくと水温の上昇を防ぐことができます。
ガサガサで捕まえたドジョウの安全な持ち帰り方は、こちらの記事をご覧ください。
≫【ガサガサ】捕まえた魚の持ち帰り方 | 水温管理と酸欠対策が最重要な理由
ドジョウは水槽で飼育できる
ドジョウは丈夫で飼育も簡単です。
魚の飼育が初めての方でも、安心して飼うことができます。
- 水槽(30~60cm)
- ろ過フィルター
- 餌
- 底砂
- 照明
といった飼育機材があれば飼育できるので、興味のある方は捕まえたドジョウを連れ帰って飼ってみてはいかがでしょうか。
ドジョウの飼い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ:ドジョウをガサガサで捕まえる!網1本で捕獲する方法とおすすめの生息場所
ドジョウをガサガサで捕まえる方法をご紹介しました。
ドジョウを捕まえる場合は、
- ドジョウがいる場所を探す
- ホームセンターなどタモ網と長靴を用意する
- 水辺でガサガサする
という流れになります。
ドジョウがいそうな場所は普段目にしている場所でもよいですし、Googleマップで水辺を探す方法もおすすめです。
無事に捕まえることができたら、飼育も楽しんでみてください。