川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方!捕まえた魚を飼うための必需品

川魚を捕まえたり、興味を持ったりすると、家に水槽を置いて飼ってみたくなる人は多いです。

とはいえ、初めて飼育するのであれば、

  • 捕まえた川魚を飼うためにすぐに飼育用品をそろえたい
  • 1つの水槽で飼える川魚の数を教えてほしい
  • 無駄な買い物をしたくないから最低限必要なものを知りたい

といった意見は少なくありません。アクアリウムショップの店員さんに聞いてそろえるのも手ですが、必要以上のものを買ってしまう心配もあります。

そこで今回は、川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方をご紹介します

高橋
カワムツやオイカワ、タナゴ類、ドジョウといった小型魚から、ナマズ・ウナギなどの中~大型魚まで飼育してきた経験をふまえて解説するので、ご覧になってみてください。

飼いたい川魚に必要な飼育用品がわかるようになるのはもちろん、水槽やろ過フィルターなどの選定ミスで飼育に失敗するリスクを減らすことができます。

川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方

川魚の飼育に必要なものは、次の7つです。

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • カルキ抜き
  • 水温計

それぞれの必要性と使う場面、選び方をふまえて解説します。

すでに必要な飼育用品がそろっている場合は、こちらの記事で川魚水槽の立ち上げ方をご紹介しています。

水槽:30~60cm

川魚には30~60cm水槽がおすすめですが、飼育する魚の数によって必要な大きさが変わります

一般的な川魚(5~7cm程度)のカワムツやタナゴの大きさを例にすると、

  • 30cm水槽:2~3匹
  • 45cm水槽:5匹前後
  • 60cm水槽:8匹前後

といった飼育数が目安です。あくまで目安なので、多少増減しても問題ありません。

とはいえ、水槽に見合わない数を飼育する「過密飼育」になると水が汚れやすく、川魚の体調管理が難しくなります。

水槽サイズが決めにくい場合は、60cm水槽がおすすめです。水槽は水量が多いほど水質や水温の変化が少なくなるため、飼育の難易度が下がります。

ナマズなどの大型魚の場合は、90cm以上の水槽を用意する必要があります。

水槽台:45cm以上の水槽におすすめ

30cm以下の水槽であれば、耐荷重量に問題がないメタルラックや棚に置くこともできますが、45cm以上の場合はできるだけ水槽台を使いましょう

チェックポイント

45cm水槽で約32L程度の水が入るので、底砂やろ過フィルターを考慮すると40kg近い重さになります。そのうえ水槽は1つの場所に長期間負荷がかかりつづけるため、しっかりとした台に置かないと破損や転倒につながります。

見た目がおしゃれな木製の水槽台もありますが、安く済ませたい場合はスチール製がおすすめです。

選び方とおすすめの水槽台は、こちらの記事で詳しく解説しています。

≫45・60cm水槽におすすめの水槽台6選と選び方!水槽の安全を守る必需品

ろ過フィルター:水質改善と酸素供給

川魚を飼うためには、ろ過フィルターが必要です。

本来生息している場所が比較的水のきれいな河川なので、水質を悪化させないようろ過フィルターで管理します

また、水中の酸素が少ないと弱ってしまう種類も多いため、酸欠を防止する面でもろ過フィルターが欠かせません。

川魚におすすめのろ過フィルターは、次の3種類です。

  • 上部フィルター
  • 投げ込み式フィルター
  • 外掛け式フィルター

上部フィルターは、ろ過能力と酸素供給力が高いです。

上部フィルター

水量が多い45cm以上の水槽であれば、上部フィルターをおすすめします。

投げ込み式と外掛け式フィルターは、ろ過能力では上部フィルターに劣りますが、設置・メンテナンスしやすいのが特徴です。

投げ込み式フィルター

30~45cm程度の小型水槽に向いています。

まとめると、

  • 60cm水槽:上部フィルター
  • 45cm水槽:上部フィルター、投げ込み・外掛け式フィルター
  • 30cm水槽:投げ込み・外掛け式フィルター

といった選び方がおすすめです。

45cm水槽では、きれいな水質を維持したいなら上部、扱いやすさ重視なら投げ込み式、水槽内をすっきり見せたいなら水槽外に設置する外掛け式フィルターが良いでしょう。30cm水槽のろ過フィルターの選び方も上部フィルターを除けば同じです。

照明:魚のバイオリズムを整える

昼間に活動したり、夜は休んだりなど、魚は光を受けることでバイオリズムを整えています

光が当たらない環境ではバイオリズムがくずれて体調が不安定になることもあるため、照明で管理するようにしましょう。

高橋
川魚の場合は光量にうるさくないので、水槽サイズに合った照明であれば問題ありません。

注意点としては、水槽に日光を当てないことです。日光を当てると水温が急上昇したり、コケが生えやすかったりなど、デメリットが目立ちます。

また、日光の影響で水槽のシリコンが傷みやすいのも問題です。

日によって変わる日光よりも、スイッチ1つで調節できる照明のほうが飼育環境を安定させやすいです。

餌:人工飼料が扱いやすい

川魚を飼育する場合は、人工飼料が扱いやすくおすすめです。

雑食性の種類が多い川魚にとって、動物性と植物性の餌を一度に食べられる人工飼料が重宝します。

  • アカムシ
  • ミジンコ
  • イトミミズ

といった生き餌も好んで食べますが、生かした状態で保存する手間があります。

高橋
これらの餌は冷凍したり、乾燥したりした状態でも市販されているので、そちらがおすすめです。

とはいえ、人工飼料のほうが栄養バランスが良いため、生き餌・乾燥餌・冷凍餌はおやつ感覚で与えましょう。

オヤニラミやナマズなど、肉食性の川魚には「カーニバル」や「キャット」のような肉食魚向きの人工飼料が適しています。

≫オヤニラミの飼い方と飼育設備をご紹介!最適な水槽サイズ・餌・混泳方法とは

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カルキ抜き:水道水の塩素除去

川魚を飼育していると水が汚れてくるので「水換え」が必要ですが、水道水をそのまま使うことはできません

水道水には魚にとって有害な塩素(カルキ)が含まれているため、カルキ抜きで除去する必要があります。

水換えは2週間~1ヶ月に1回、定期的に行うものなので用意しておきましょう。

水温計:体調管理に必要

水温

水温計は、川魚の体調管理に欠かせないものです。

高橋
魚によって適した水温が異なるので、水温計を確認して無理のない範囲で飼育する必要があります。川魚は高水温に強くないため、高くても28℃以下の水温で管理します。

夏に30℃を超える場合は、後ほどご紹介する冷却ファンを用意するほうが良いです。

メダカやフナ、ドジョウなど、30℃を超えても飼育できる種類もいますが、35℃になると危険なため高水温対策をおすすめします。

一方で低水温には強いので、水槽用ヒーターは必要ありません。

川魚とはいっても、

  • ヤマメやアマゴ
  • イワナ
  • カジカ
  • アカザ

といった渓流魚や川の上流域に生息する魚はとくに高水温に弱いため、一般的な設備では飼育が困難です。

飼うためには高価な水槽用のクーラーが必要です。

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網:川魚の移動用

川魚を水槽に移すための網です。

手で移動できないこともありませんが時間がかかるうえに、人間の体温と魚の温度に差があると体表が傷付いてしまう可能性があります。

ゴミをすくったり、新しく魚を入れたりなど、使用機会は少なくないので1本用意しておきましょう。

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川魚の飼育にあると便利なもの

ここからは必要ではないものの、川魚の飼育にあると便利なものをご紹介します。

必要な状況も解説するので、判断材料にしてみてください。

底砂:見た目がよく水質が安定しやすい

水槽の底に敷く「底砂」には水槽の見た目をよくするだけでなく、水質が安定しやすくなるメリットがあります。

水をきれにしてくれるバクテリア(細菌)の住処になるためです。

また、ドジョウなど底にいたり、砂に潜ったりする魚種を飼育するなら必要といっても過言ではありません。

高橋
底砂があることで落ち着きやすいうえに、ヒゲが擦れて短くなるなど体が傷付きづらくなります。

底砂の種類としては、

  • 大磯砂
  • 川砂
  • 田砂

この3つがおすすめです。一般的な川魚には大磯砂、ドジョウなどがいる場合は川砂や田砂が向いています。

とはいえ「この砂でないと飼育できない」といった川魚はいないため、見た目で選んでも問題ありません。

それぞれの特徴は、こちらの金魚におすすめの底砂の記事で解説しています。

≫金魚水槽におすすめの底砂7選!砂利・砂・ソイルの選び方と相性

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冷却ファン:夏の高水温対策

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川魚は基本的に高水温に強くないので、水温が28℃を超える場合は水槽用の冷却ファンを用意しましょう

製品にもよりますが、水温を3~4℃下げる効果があります

チェックポイント

冷却ファンは気化熱を利用して水温を下げるので、水が蒸発しやすいです。定期的に足し水して水位を維持することが重要です。

川魚水槽の高水温対策は、こちらの金魚の記事で詳しく解説しています。

≫【夏の金魚飼育】金魚水槽の暑さ対策12選!高水温や酸欠で弱らせない方法

水換え用ホース:水換えの手間が大幅に減る

熱帯魚水槽の水換え

2週間~1ヶ月に1回の水換えの手間を大幅に減らしてくれるのが「水換え用のホース」です。

具体的には「プロホース」と呼ばれるものですが、ポンプを数回手押しするだけで排水できますし、底砂にたまるゴミも一緒に吸い出すことができます

水換えにかかる手間と時間を削減できるおすすめアイテムです。

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水草:川魚の隠れ家と観賞性の向上

水草がなくても川魚は飼育できますが、水槽の見た目が良くなったり、隠れ家になったりなどメリットが多いです。

水草の種類としては、

  • マツモ
  • アナカリス
  • カボンバ
  • アマゾンフロッグピッド

といった種類が丈夫でおすすめです。

ただ、川魚のなかにはフナやタナゴの仲間のカネヒラなど水草を食べる種類がいるので、水草を入れる場合は魚種にも注意しましょう。

川魚におすすめの水草は、こちらの金魚の記事で解説しています。

≫金魚におすすめの水草9選!繁殖力が高い&食べられない種類選びが重要

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川魚の飼育用品選びが面倒なら「水槽セット」がおすすめ

水槽

川魚の飼育に必要な飼育用品についてご紹介してきましたが「1つずつ準備するのが面倒」という方もいます。

その場合は、飼育用品がセットになった「水槽セット」がおすすめです。川魚の飼育に必要なものがそろっているので、1つ入手するだけで手間もありません。

各水槽サイズのおすすめ水槽セットは、次のとおりです。飼育用品選びが手間な場合に活用してみてください。

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まとめ:川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方!捕まえた魚を飼うための必需品

今回は、川魚の飼育に必要なものと飼育用品の選び方をご紹介しました。

川魚の飼育用品は種類が多く悩んでしまうこともありますが、

  1. 飼いたい魚の数や大きさを決める
  2. 水槽の大きさを決める
  3. 水槽サイズにあったろ過フィルターや飼育用品をそろえる

といった順序で考えるとスムーズに決められます。水槽セットという選択肢もあるので、自分の思い描くイメージに近いものを選んでみてください。

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