レッドグラミーの飼い方を完全解説!飼育設備と餌・混泳・繁殖方法とは

レッドグラミーは淡水の水草水槽でも映える赤い体色と、おちょぼ口で一生懸命に餌を食べる姿が愛らしい大変人気のある熱帯魚です。

グラミーの中でも一番人気なゴールデンハニードワーフグラミーの情報はたくさんありますが、レッドグラミーは多くありません。

ここでは、初めて迎え入れる方に向けてレッドグラミーの飼い方を解説します

  • 必要な飼育設備や餌
  • 他のグラミーと混泳できるのか
  • 繁殖時の注意点

といった内容をアクアリウム歴10年以上の経験をふまえてまとめました。

レッドグラミーの特徴と生態

レッドグラミーはスズキ目アナバンティ科(キノボリウオ科)に属す一般的にアナバスの仲間と呼ばれる種類で、ベタなどもこの分類の熱帯魚です。

赤い体色と木の葉のような体形、そして尖った2本のアンテナのような胸ビレが特徴です。

葉きつね
おちょぼ口で餌を食べる顔がとても愛らしく、体色の鮮やかさも相まってとても人気があります。
非常にカラフルな種類で他のグラミーの仲間では、オレンジ色の体色をしたゴールデンハニードワーフグラミーや青い体色のコバルトブルーグラミーなど、さまざまな体色の種類がいます。

身体を休めるときは石の影や水底でじっとしていますが、活動しているときは素早い動きで餌を探して泳ぎまわることも少なくありません。身体が薄いので危険を感じると石の隙間にサッと隠れることもあります。

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レッドグラミーの特徴と大きさ

レッドグラミーは、最大10cm程度の大きさになります。

原産地はミャンマー南部やインドなどの東南アジアです。

ワイルド個体(自然界で生きている)は色合いが薄く目立ちませんが、アクアリウムショップで販売されている個体はとても鮮やかな体色をしています。

体が黒くなるのは婚姻色

葉きつね
色揚げ用の餌を与えて鮮やかな体色を楽しんでいたところ、体色が黒くなったことがあります。

実は、この体色の変化は婚姻色(こんいんしょく)と呼ばれるもので、繁殖期のオスは体色が黒く変化して背ビレが伸びます

また、熱帯魚全般にいえることですが、餌の色素不足や照明不足で体色が薄くなったり、黒くなったりすることは珍しくありません。

与える餌や照明時間などは注意が必要です。

レッドグラミーの生態

水面から直接酸素を取り込めるラビリンス器官を持っているので、酸欠に強いです。

しかし、10cm程度まで大きくなることを考えると、ベタのようにペットボトル飼育はできないと考えたほうがよいでしょう。

また、特徴的なおちょぼ口は大きな餌が食べにくいため、粒の小さい細かいものがおすすめです。仲間と餌を取り合うこともあるので、隠れ家はしっかり用意してストレスのかからない環境を作ってあげましょう。

レッドグラミーの飼い方と飼育設備

レッドグラミーは水質適応範囲が広く神経質になる必要がない飼いやすい種類の熱帯魚です。

購入時は小さいと思いますが10cmほどになるので、少しゆとりのある大きさの水槽がよいでしょう。ボトリウムや水槽の大きさに比べて小さなろ過装置を入れている場合を除いて、一般的な設備で十分に飼育ができます

葉きつね
自然界では茶色く濁りのある止水域で生きているので、水流を弱めにして石や水草で隠れ家を作り安心できる場所が必要です。
熱帯魚の飼育に必要なものは、こちらの記事でも詳しく解説しています。

レッドグラミーに最適な水温と水質

レッドグラミーに適した、水温は2025℃程度です。

葉きつね
あくまで最適な水温で、28℃前後になっても問題なく飼育できます。

水質は弱酸性を好むので、pH6.0~7.5の範囲に調整しましょう。水質悪化には弱いため、週1回の水換えはしっかり行ってください。

水槽サイズは30cm~90cm

水槽サイズは3匹程度なら30cm水槽と週1回の水換えで飼育できます。

葉きつね
30cm水槽のメインフィッシュとして育てています。
同種でケンカしやすかったり、自然界では濁った止水域で生きていたりすることから、あまり狭い水槽に多く入れるのはおすすめしません。

また、隠れ家のないベアタンク(水草や石、流木を入れない水槽)での飼育はストレスがかかるのでやめておきましょう。30cm水槽なら2匹前後、60cm水槽なら5匹程度を目安にしてください。

おすすめの餌は「ひかりクレストカラシン」

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レッドグラミーは雑食性が強く、選り好みせず餌を食べてくれます

しかし、口が小さいので顆粒状タイプの粒が小さい餌がおすすめです。体色を維持したい場合は、色揚げに特化したものをあげてください。おすすめは「ひかりクレストカラシン」です。

葉きつね
生餌は食いつきがよいものの栄養が偏るため、栄養バランスに優れる人工飼料をメインに、おやつとして冷凍赤虫やブラインシュリンプをあげています。また、金魚用の餌ではありますが、「ヒカリプロリア色揚げ」もレッドグラミーの餌におすすめです。
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レッドグラミーの混泳について

グラミーの仲間は気の強い種類が多く、レッドグラミーも例外ではありません

混泳には少々気を遣う必要があります。

ここでは、レッドグラミー同士の混泳と他の熱帯魚との混泳について解説します。

レッドグラミー同士の混泳(同種混泳)

レッドグラミーは同種への縄張り意識が強いので、数匹を水槽に入れるとケンカしてしまいます

どうしても混泳させたい場合は過密気味に飼育させることで縄張りを作らせない方法があります。ただし、魚の数が多いと水質が悪化しやすいので、上級者向きの方法です。

混泳させる場合は、水草や流木で隠れ家を用意して逃げ場を作ってあげましょう。

葉きつね
石を数個置いただけの水槽に3匹入れたところ、ケンカになって最終的に2匹を弱らせてしまった経験があります。

他の熱帯魚との混泳(異種混泳)

他の熱帯魚との混泳はうまくいくことが多いです。

葉きつね
ブルーエンゼルやカージナルテトラと混泳させていましたが、レッドグラミー側がちょっかいを出すことはありませんでした。

個体差はありますが、キッシング・グラミーなどと比べるとかなり温和です。ラスボラなどの小型熱帯魚や生活圏の異なるコリドラス、オトシンクルスなども混泳できます。

ただ、エンゼルフィッシュはレッドグラミーにちょっかいを出すので混泳させないほうがよいです。

≫オトシンクルスの飼い方のすべて | 最適な飼育環境と混泳相手の選び方

レッドグラミーの繁殖方法

レッドグラミーの繁殖難易度は低めでオス、メスを数匹ずつ入れておけば勝手に泡巣を作って繁殖してくれます。

水温は28℃以下が繁殖しやすいようで、夏場などは難しいかもしれません。稚魚には専用の餌が必要なので、生まれる前に準備しておきましょう。

葉きつね
稚魚が生まれたあと、餌の準備をしておらず焦った経験があります。

オスとメスの見分け方

背ビレの尻尾側が長くなっているのがオス、ほぼ均一なのがメスです。

なかなか違いが明確ではないので、見分けるのは簡単ではありません

オスメスをそろえたい場合は、ショップで購入時にお願する、もしくは10匹以上を用意する方がよいでしょう。

稚魚の飼育

孵化した稚魚はしばらくの間ブラインシュリンプも口に入らないので、ゾウリムシを繁殖させたグリーンウォーターを作ってあげましょう。

ゾウリムシは小さな動物プランクトンで、グリーンウォーターは植物プランクトンが繁殖した水です。どちらも、口の小さな稚魚に最適の餌になります。

卵は2~3日で孵化しますので、稚魚を育てたい方は卵を発見したらすぐに餌の準備を始める必要があります。

急ぎの場合はゾウリムシやグリーンウォーターを通販で入手することが可能です。また、川からゾウリムシを採取して培養する方法もあります。

葉きつね
雑菌やヤゴなどの外敵が入る可能性がありますので、自己責任でお願いします。

ゾウリムシの自作方法

  • エビオス錠剤(胃腸薬) 1/2
  • 自然の川などの水と落ち葉

500mlのペットボトルに上記を入れて毎日1回振って空気を混ぜます。

陽当たりのよい場所に置いて、1週間ほどすれば白い粒がたくさん沸いて完成です。水温25℃前後であれば、ゾウリムシも繁殖しやすくなります。

ゾウリムシについては、こちらのメダカの記事で詳しく解説しています。

>>メダカ稚魚の飼育完全ガイド!最適な餌・水換え・飼育容器と生存率を上げる方法

レッドグラミーを入手するには

アクアリウムショップやホームセンターに入っているペットショップ、通販で入手することができます

葉きつね
どのショップでも販売していることが多い人気の熱帯魚です。

通販でも問題ありませんが輸送時間が長くなると弱ってしまうリスクがあるので、なるべく早く水合わせして水槽に入れてあげましょう。

通販で熱帯魚や飼育用品を入手する際の注意点と安く買う方法、そして水合わせについては、こちらの記事をご覧ください。

>>熱帯魚・メダカ・金魚・飼育用品を通販で買うときの注意点 | 失敗せず安く購入する方法

>>【熱帯魚やメダカ】簡単で魚にやさしい水合わせ方法!pHショックの危険性も解説

まとめ:レッドグラミーの飼い方を完全解説!飼育設備と餌・混泳・繁殖方法とは

今回はレッドグラミーの飼い方について解説しました。

飼育できる水質の範囲が広く、初心者でも育てられるとても飼いやすい熱帯魚です。体色も鮮やかで水槽の中で動いたり、静止したりする特徴的な動きがかわいいので見ていて飽きることもありません。

繁殖も簡単なので、ぜひオスとメスを入れてチャレンジしてみてください。

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