熱帯魚を飼いたいと思って調べていると「水槽用ヒーターの電気代」で手が止まることがあります。
初心者の方が扱いやすい30~60cm水槽であっても月に1,000~2,000円ほどかかるため、維持費が気になってしまう人は少なくありません。
たしかに、水温が下がる秋~翌年の春まで稼働することを考えると負担になりますが、実は「熱帯魚のなかには水槽用ヒーターなしで飼育できる魚種」がいます。
ここでは、水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚・魚9選をご紹介します。
「水槽用ヒーターの電気代を気にせず熱帯魚や魚を飼育できて家計を圧迫せずに済む」ので、ご覧になってみてください。
番外編として、低水温に強いエビ3種類もご紹介しますが、水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚や魚の混泳相手としておすすめです。コケや餌の食べ残しを食べてくれます。
種類 | アカヒレ | コリドラス | パラダイスフィッシュ(タイワンキンギョ) | グッピー | プラティ | モーリー | メダカ | 金魚 | ドジョウ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
外見 | |||||||||
詳細 | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
目次
水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚・魚の特徴と条件
熱帯魚と呼ばれる魚のなかにも水槽用ヒーターなしで飼育できる魚種がいますが、数は限られます。
また、無加温(常温)で飼育できるとはいえ、
- 水温が下がりにくい場所に水槽を置く
- 冬の室温を把握しておく
など、知っておきたい条件もあります。
ここでは、低水温に強い魚の特徴と飼育環境の条件をご紹介するので、目を通してみてください。
低水温に強い熱帯魚や魚の特徴
低水温でも飼育できる魚は、次の3つのパターンに分けられます。
- 適応できる水温の幅が広い熱帯魚
- 温帯魚
- 日本淡水魚
低水温に耐性がある熱帯魚は適応できる水温が少し幅広いので、熱帯魚の適水温の26℃付近より下がって18℃程度になっても飼育できます。
そして意外と知られていませんが、低水温に強い熱帯魚のなかには「温帯魚」が含まれていることも少なくありません。
- 温帯魚とは
- 熱帯よりも涼しい気候の「温帯」に生息している魚で、熱帯魚よりも低水温に強いのが特徴です。
温帯魚は涼しい地域が原産なので低水温に強く、水温が10℃以下になることもある日本の冬を屋外で越せる魚種もいます。
また、日本の河川や湖沼に生息している日本淡水魚は、日本の気候に適応しているだけに冬の低水温でも問題ありません。
水槽用ヒーターなしの飼育を検討する場合は、この3パターンから好みの魚種を選ぶことになります。
夏の暖かい時期から少しずつ慣れさせる必要がある
低水温に耐性があるとはいえ、いきなり水温が低い水槽に入れると高確率で死んでしまいます。
冬に飼い始めると低水温は避けられないので、夏から飼育を始めて少しずつ水温が下がる秋を経験させてから冬越しさせるようにしましょう。
水槽用ヒーターを使わないなら水槽の設置場所が重要
水槽用ヒーターを使わない場合は、「水温が下がりにくい場所に水槽を置く」ことがとても重要です。
低水温でも飼育できるとはいえ、基本的に適水温は20℃以上なので、下がらないに越したことはありません。
とくに“低水温に耐性がある”程度の熱帯魚の場合は、水温が18℃以下になりにくい場所で飼育する必要があります。
- 窓際など冷気が入りやすい場所は避ける
- 人がいる部屋に置く(暖房で室温が下がりにくい)
といった場所に水槽を置いて、過度に水温が低下にしないようにしましょう。
ただし、寒さが厳しい地域の場合は、室内でも水温が大幅に下がる可能性があるため、飼育できる魚種が限られます。
冬に室温がどの程度下がるか把握しておくと、室温の低下に合わせた魚種選びができるので、より失敗しにくいです。
体調が不安定なら無理せず水槽用ヒーターの使用を検討する
水槽用ヒーターなしで飼育できる魚であっても、体調が不安定なら水槽用ヒーターの使用を検討しましょう。
どうしても水槽用ヒーターの電気代が気になる場合は、後ほど低水温に強い順におすすめの魚をご紹介しますので、参考にしてみてください。
水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚3選
ここからは、水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚3選をご紹介します。
屋外で越冬できるほど低水温に強い魚種もご紹介するので、ご覧になってみてください。
条件を整えれば水槽用ヒーターなしで飼育できる熱帯魚は、後ほどご紹介します。
アカヒレ
大きさは4cm程度で、名前の通り赤い尾びれが特徴です。
熱帯魚として紹介されることが少なくありませんが温帯魚で、幅広い水温に適応できます。
屋外でも越冬できるほど低水温に強いため、ヒーターなしで飼える魚として名前がよく挙がります。
水温だけではなく、水質の変化や酸欠にも強いことから、初心者の方や小型水槽・ボトルアクアリウムにもおすすめの丈夫な魚です。
繁殖も比較的簡単です。
コリドラス・パレアタス
熱帯魚のなかでも人気のコリドラスにも無加温飼育できる種類がいます。
コリドラス・パレアタスは5cmほどのナマズの仲間で、低水温に強い魚です。室内飼育であれば水槽用ヒーターなしで飼えます。
コリドラスは、他の魚が食べ残した餌を食べてくれる「お掃除生体」にもなるので、一緒に飼う混泳魚にも向いています。
パラダイスフィッシュ
パラダイスフィッシュは5cm前後の温帯魚で、無加温で飼えるきれいな魚がほしい場合におすすめです。
低水温に強い魚種ですが、室内の無加温飼育が安全です。屋内で品種改良された個体は低水温の耐性がそこまでない場合があるため、屋外の寒さに耐えられないことがあります。
パラダイスフィッシュは低水温だけでなく酸欠にも強いことから、ろ過フィルターなしで飼育できるとても飼いやすい魚種です。
ただ、成長したオスは気が強くなるため一緒に他の魚を飼いたい場合は、メスと飼育する、もしくは他魚種と混泳させるようにしましょう。
パラダイスフィッシュの飼い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
≫パラダイスフィッシュ(タイワンキンギョ)の飼育・繁殖方法を徹底解説!
【条件付き】水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚3選
ここでは「水槽の水温が18℃以下にならないこと」を条件に、水槽用ヒーターなしで飼育できる熱帯魚をご紹介します。
水温が18℃以下にならないためには、
- 水温が低下しやすい場所に水槽を置かない
- 冷え込みが厳しい地域ではない
といったことも前提になるので、お住まいの地域や冬の室温も考慮して飼育する必要があります。
グッピー
体色の鮮やかさや大きな尾びれが特徴的な3~5cmほどの熱帯魚です。
適応できる水温が比較的広いため、水温が下がりにくい室内であれば水槽用ヒーターなしで飼育できます。
オスとメスがそろっていれば簡単に繁殖できるので、繁殖も視野に入れて飼育したい場合にもおすすめです。
プラティ
6cm前後の熱帯魚で、室内であれば無加温飼育できる可能性が高いです。
オレンジや赤が一般的ですが、青や白など、体色のバリエーションが豊富な点も好まれています。
なかでも、尾に特徴的な模様があるミッキーマウスプラティが人気です。
繁殖にも簡単に挑戦できる飼いやすい魚です。
モーリー
モーリーは7cm前後の熱帯魚で、丈夫で飼いやすい魚種として知られています。
適応できる水温の幅も広いので、室内の無加温飼育におすすめです。
- シルバーモーリー
- ブラックモーリー
- バルーンモーリー
など、体色や体型が異なるモーリーもいるため、好みの種類を選べるのも嬉しい点です。グッピーやプラティと同じく、簡単に繁殖できます。
水槽用ヒーターなしで飼える魚3選
水槽用ヒーターなしで飼育できる「熱帯魚以外の魚」もご紹介します。
きれいな魚といえば熱帯魚が頭に浮かぶ人も多いですが、メダカや金魚は品種改良が重ねられ、熱帯魚と並ぶほど美しい品種も少なくありません。
- 低水温でも飼えるきれいな魚がほしい
- どうしても水槽用ヒーターの電気代をかけたくない
という方の選択肢の1つとしておすすめします。
メダカ
メダカは日本の河川や湖沼にも生息しているほどなので、屋外でも問題なく越冬できます。
もちろん、水槽用ヒーターも必要ありません。
地味なイメージがあるかもしれませんが、近年では品種改良が重ねられ、体色が鮮やかだったり、ヒレが長く伸びたりなど、観賞魚としての魅力にも注目されています。
飼いやすいメダカの種類は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫飼いやすいメダカ7選!初心者におすすめの飼育が簡単な種類と特徴
金魚
低水温でも飼育できて鮮やかな魚として、金魚も選択肢の1つになります。
金魚といえば、金魚すくいでもおなじみの和金が有名ですが、
- 更紗(さらさ):赤と白の2色
- キャリコ:赤・白・黒の3色
といった美しい体色の金魚も少なくありません。
また、ランチュウ・琉金型など丸い体型をしていたり、尾が分かれる三尾・四尾、長く伸びる吹き流し尾といった特徴を持った種類もいる奥が深いジャンルです。
飼いやすい金魚の種類は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫【厳選】飼いやすい金魚5選!初心者におすすめの簡単に飼育できる種類と特徴
ドジョウ
ドジョウは身近な水辺にも生息しているので、寒さが厳しい屋外でも飼育できるほど低水温に強いです。
口元のヒゲと底砂をついばみながら泳ぐ姿はかわいいですが、餌の食べ残しを処理してくれる「お掃除生体」として人気があります。
ドジョウの飼い方は、こちらの記事をご覧ください。
≫ドジョウの飼い方のすべて | 失敗しない餌・水槽・混泳相手の選び方
番外編:水槽用ヒーターなしで飼えるエビ3選
水槽用ヒーターなしで飼えるエビとして、次の3種類をご紹介します。
- ミナミヌマエビ
- ヤマトヌマエビ
- レッドチェリーシュリンプ
5~30℃ほどの水温で飼育できるので、冬の屋外で越冬できるほど低水温に強いです。
水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚や魚と混泳できることはもちろん、コケ取りや餌の食べ残しを食べてくれる「お掃除生体」としてもおすすめです。
混泳の注意点
パラダイスフィッシュと金魚は、エビを食べてしまう可能性があるので混泳相手には不向きです。
ミナミヌマエビ
3cmほどの小さなエビで、日本の河川や湖沼にも生息しています。
アクアリウムではコケ取り役として人気があり、丈夫で飼いやすいこともあってお掃除生体として重宝されています。
またミナミヌマエビは繁殖力が高いため、繁殖させたり、稚エビの飼育を楽しんだりすることも可能です。
ヤマトヌマエビ
日本にも生息している4cm程度のエビです。
ミナミヌマエビと同じくアクアリウムではコケ取り役として有名ですが、体が大きいためコケ取り能力はヤマトヌマエビのほうが高いです。
ただ繁殖には塩分の混じった水(汽水)が必要なので、水槽内で殖えることはありません。
レッドチェリーシュリンプ
レッドチェリーシュリンプは、3cmほどの小さなエビです。
東南アジア原産のチェリーシュリンプの改良品種で、鮮やかな体色が特徴です。
レッドチェリーシュリンプの他にも、イエローチェリーシュリンプやブルーチェリーシュリンプなど、見た目が美しい種類もいます。
まとめ:水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚・魚9選!冬でも無加温飼育できる種類を紹介
今回は、水槽用ヒーターなしで飼える熱帯魚・魚9選と番外編としてエビ3選をご紹介しました。
- 熱帯魚:アカヒレ、コリドラス・パレアタス、パラダイスフィッシュ
- 条件付きで飼える熱帯魚:グッピー、プラティ、モーリー
- 魚:メダカ、金魚、ドジョウ
- エビ:ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ、レッドチェリーシュリンプ
基本的に室内であれば水槽用ヒーターなしで飼育できますが、条件付きで飼える熱帯魚は水温が18℃以下にならないよう水槽の置き場所を検討しましょう。
寒い地域で、どうしても水温が下がってしまう場合は、アカヒレやメダカ、金魚、ドジョウなど、とくに低水温に強い魚種がおすすめです。
ただ、魚も生き物なので、低水温でも絶対に飼えるとは断言できません。
飼育するときは魚の体調を最優先に考えて、無理のない範囲で飼育できる魚種を選ぶようにしましょう。
種類 | アカヒレ | コリドラス | パラダイスフィッシュ(タイワンキンギョ) | グッピー | プラティ | モーリー | メダカ | 金魚 | ドジョウ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
外見 | |||||||||
詳細 | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |