初めて魚を飼う場合には、メダカと金魚が選択肢になることが多いです。
たしかに、どちらも飼いやすい魚ですが、大きさや特徴が異なるので、
- メダカと金魚なら飼いやすいのはどっち?
- 用意できる飼育スペースによって向き不向きはある?
- メダカと金魚は一緒に飼える?
といった疑問が浮かぶのも無理はありません。
そこで今回は魚種ごとの特徴をふまえて、メダカと金魚ではどちらが飼いやすいか解説します。
メダカと金魚を一緒に飼うときの問題点も紹介するので、ぜひご覧ください。
目次
メダカと金魚ならメダカのほうが飼いやすい
前提としてメダカと金魚は、どちらも飼いやすい魚で初心者の人でも飼育に挑戦できます。
ただ比べるならメダカの方が飼いやすいです。
ここでは、メダカの方が飼育しやすい理由を詳しく解説します。
小さい飼育容器で飼える
メダカの大きさは3.5~4cm程度なので、小さい飼育容器で飼えます。
1~3匹程度であれば、2Lペットボトルでも問題ありません。金魚の場合は、10cmを超えることも珍しくないため、最低でも30cm水槽が必要です。
メダカは用意できる飼育スペースが小さくても飼えるので、飼育を始めるハードルはとても低いです。
水を汚しにくい
メダカは体が小さいので、食べる餌とフンの量が少なく水を汚しにくいです。
たくさん餌を食べてフンの量も多い金魚と比べると、水質悪化によるトラブルが少なく水換えの手間も多くありません。
飼育の手間や費用が少ない
メダカの飼育設備は小型なので、世話に手間がかかりません。
たとえば小型のコンテナボックスであれば、そのまま水場まで移動して排水・水換えできます。
飼育容器が小さければ、排水・注水する水量も少ないため手間や時間が少なく済みます。
またメダカの飼育に必要なものは安価で入手できるものが多く、ろ過フィルターも必要ないので金魚ほど費用がかかりません。
飼育の手間と費用は飼い始めるときのハードルになりますが、メダカであれば気にならないことが多いです。
金魚の飼育が難しいわけではない
メダカの方が飼いやすいのは間違いありませんが、あくまで「メダカが飼いやす過ぎる」だけで金魚の飼育が難しいわけではありません。
30cm以上の水槽と小型のろ過フィルター(ブクブク)があれば飼育できます。水を汚しやすいとはいえ、水換えの手間も1~2週間に1回程度です。
メダカはもちろん、金魚も初心者の方におすすめできる魚です。
メダカと金魚はどちらがおすすめ?
結局のところメダカの方が飼いやすいですが、金魚も簡単に飼育できる魚です。
しかし、用意できる飼育環境や魚を飼う目的によって向き・不向きがあります。
ここでは、メダカ飼育・金魚飼育に向いている人を解説します。
メダカ飼育が向いている人
メダカ飼育に向いているのは、次のような人です。
- 飼育スペースに限りがある
- 手間や維持費を抑えたい
- 繁殖させたい
住居の関係で飼育スペースが確保できない場合は、メダカの方がおすすめです。飼育の手間や維持費が心配な人にも向いています。
またメダカの繫殖は簡単なので、繁殖や稚魚の飼育に挑戦したいのであればメダカが最適です。
メダカの飼い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
金魚飼育が向いている人
金魚飼育が向いている人は、次の通りです。
- 1匹でも観賞性や迫力がある魚を飼いたい
- 愛嬌のある魚がいい
- 長く一緒にいたい
金魚の方が大きく成長するため、1匹でも迫力と存在感があります。メダカも観賞性は高いですが、群れで泳ぐ魚なので1匹では寂しく感じることが多いです。
また金魚は人になつくうえに10~15年ほど生きるので、ペットとして魚を飼いたい人に向いています。
金魚の飼い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
メダカと金魚を一緒に飼うのは難しい
メダカと金魚は、どちらも魅力的な魚ですが一緒に飼うのは難しいです。
- 金魚がメダカを食べてしまう
- 餌が行き渡らないことがある
- メダカがストレスを感じやすい
などが要因です。
金魚がメダカを食べてしまう
金魚はなんでも食べる雑食性なので、口に入ればメダカも食べてしまいます。
餌が行き渡らないことがある
体の大きい金魚がメダカの餌を食べてしまい、餌が行き渡らない可能性が高いです。
たくさんの餌を与えれば問題ないかもしれませんが、水質が悪化しやすくなるため良い方法とはいえません。
メダカがストレスを感じやすい
メダカは、自分より大きな魚がいるとストレスを感じやすいです。
メダカのことを優先するなら、一緒に飼わない方が無難です。
メダカと金魚が混泳できる条件
メダカと金魚を一緒に飼うのはおすすめしませんが、混泳の成功率を上げる方法はあります。
チェックポイント
必ず成功するわけではありませんし、長期間混泳しているとメダカが食べられて少しずつ減っていく可能性がある点には注意してください。
体長が大きく変わらない
メダカの成魚と金魚の幼魚など、体長に大きな差がなければ一緒に飼えます。
ただ金魚が成長して、メダカが口に入るサイズになれば混泳は難しくなります。金魚の成長速度は速いため、期間限定の混泳です。
金魚の数を1匹にして大きな飼育容器で飼う
金魚の数を少なくして、逃げ場ができるよう大きな飼育容器で飼います。
飼育容器が広ければ金魚に狙われても簡単に逃げられますし、視界に入る機会が減るため捕食される確率が下がります。
水草や流木など隠れ家を多く入れる
大きな飼育容器に加えて、水草や流木などの隠れ家を入れると混泳しやすいです。
マツモやアナカリスといった水草を密集させた場所を作ると、体の大きな金魚は入りにくいです。
ただ金魚の遊泳スペースがないのも問題なので、水草の量は多くとも飼育容器の1/3程度にとどめましょう。
まとめ:【初心者向け】メダカと金魚はどちらが飼いやすい?一緒に飼える条件とは
今回は魚種ごとの特徴をふまえて、メダカと金魚ではどちらが飼いやすいか解説しました。
メダカの方が飼いやすいですが、金魚も簡単に飼育できる魚です。
どちらを飼うか迷った場合は、
- 飼育スペースに限りがある
- 手間や維持費を抑えたい
- 繁殖させたい
- 1匹でも観賞性や迫力がほしい
- 愛嬌のある魚がいい
- 長く一緒にいたい
といった基準で選んでみるのもおすすめです。
もちろん、飼育環境さえ用意できれば好みで選んでも問題ないので、愛情を持って飼育できる魚種を迎え入れてみてください。
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