フカセ釣りはグレだけでなく、さまざまな魚種を狙える人気の釣りです。
とはいえ、いざ始めるとなれば、
- 釣り道具はなにをそろえたらいいの?
- 道具のサイズや重さは?
といった疑問が出てくるでしょう。
そこで、今回はこれからグレのフカセ釣りを始めたいと思っている方が迷わないように、「グレのフカセ釣りに必要な釣り具10個と仕掛けの作り方」を詳しくご紹介します。
目次
グレを釣るならフカセ釣りがおすすめ!
グレは非常に警戒心が強く物音や人影にも敏感で、大型になればなるほど賢くなるといわれています。
そのため、繊細な釣りができる「フカセ釣り」が効果を発揮します。
フカセ釣りの基本的な釣り方
フカセ釣りは長い磯竿にウキをつけて、仕掛けを潮の流れにのせてプカプカとフカせる(漂わせる)釣り方です。
撒き餌と付けエサ(エサがついたハリ)を同調(カモフラージュ)させて釣る方法が基本になります。
手順としては、
- 撒き餌を撒く
- グレを近くに寄せる
- 仕掛けを投入する
- 撒き餌と付けエサを同調させる
- グレが違和感なく食う
といった流れです。
ここで撒き餌と付けエサの同調をおろそかにしてしまえば、賢いグレはラインとハリがついた不自然な動きをする付けエサを食ってくれません。
いかにグレに対して違和感なくエサを食わせるかがカギといえます。
より詳しいグレのフカセ釣りの手順や場所選びについては、こちらをご覧ください。
撒き餌の必要性
撒き餌は岩陰に潜むグレや潮流にいるグレを引き寄せる効果があります。
他にも、エサ取りとグレを分離させる役割も持っています。
撒き餌が効かないとグレも寄りませんし、警戒心が強いものは糸とハリがついたエサを簡単に食ってくれません。
撒き餌の作り方と配合は、こちらの記事で詳しく解説しています。
グレのフカセ釣りに必要な13個の道具
ここからは、グレのフカセ釣りに必要な12個の道具をご紹介します。
具体的には次のとおりです。
- 竿
- リール
- ウキ
- ハリ
- ガン玉
- 道糸
- ハリス
- バッカン
- マキエ杓
- タモ
- ライフジャケット
- 磯靴
- 必要な小物アイテム
選び方も合わせて詳しく解説していきます。
竿/1.5号-5.3m
初心者の方におすすめしたい竿は、お求めやすい価格のシマノ(SHIMANO)ホリデー磯1.2号-5.3mです。
1.5号クラスであれば50㎝級のグレや不意にくる大型の魚にも十分対応できます。
竿の長さは5.3mをおすすめします。
フカセ釣りはハリス(ハリを付けるライン)を約3m取ります。5mの磯竿であれば道糸を巻き取ったときや魚の取り込みの際にハリスが長く、とても操作しにくいです。
また、釣り場によっては足場が高い場所があります。風が強い状況ではラインが風に引っ張られるので、長い竿で海面になるべく近づけ風の影響を受けづらくしなければなりません。
そのような理由から1.5号-5.3mがおすすめです。
リール/レバーブレーキリール
フカセ釣りはさまざまな魚がかかり、湾内の防波堤で大型の魚がヒットすることも珍しくありません。
せっかくかけた魚を釣り上げるのに活躍するのが「レバーブレーキリール」です。
レバーブレーキリールであれば、突っ込まれた際にラインを瞬時に出して体勢を立て直したり、根に潜られた場合はラインへのダメージを最小限に抑えたりできます。
多少高価なものですが必ず役に立ちます。
ウキ
「ウキ」はフカセ釣りにおいて欠かせない道具の1つです。
仕掛けを狙ったポイントに投げたり、魚がいるタナに仕掛けを届けたり、魚がエサを食ったことを知らせてくれたりと多くの役割があります。
状況に合わせたウキの選択
ウキの浮力(号数)やサイズはさまざまで、種類によって役割も異なります。
状況に合わせたウキの選択を簡単に解説します。
- 風が弱くグレのタナが浅いとき
小粒(SサイズやMサイズ)で浮力が小さい0号クラスをおすすめします。
グレは付けエサをくわえて違和感があるとエサを離してしまうことが少なくありません。小粒のウキを使用して違和感なくグレに食ってもらうことがヒットに持ち込むポイントです。
- 風が強くグレのタナが深いとき
風が強い状況では操作性に優れた自重のあるウキがおすすめです。
軽いウキでは狙ったポイントに投げる際に操作性が良くありません。ウキの浮力は00か重たいガン玉(オモリ)を使えるBや2Bがいいでしょう。
00号のウキはマイナス設定の浮力なので、投入後はゆっくり沈んでいきます。
この釣り方を「沈め釣り」といいます。
さまざまな状況をふまえ、自分が釣りやすいウキを見つけることも大切です。
ハリ/6号
ハリは釣果を左右する大切なアイテムです。
基本的に細軸のハリを選択しましょう。
太軸は沈下速度が速くなり、撒き餌より速く沈んでしまいます。警戒心が強いグレはそのようなハリを食ってくれません。
ハリのサイズは6号をベースにすると、不意にくる大物にも十分対応可能です。魚の食いが悪いときは、ハリのサイズを落としてよりゆっくり沈めることも効果的です。
ガン玉
Bや2Bの浮力のあるウキは基本的にガン玉を使用します。
BのウキであればB、2Bのウキであれば2Bのように重たいガン玉を使用して強制的に仕掛けを深く入れます。
サルカン
仕掛けをすぐに変更できるアイテムとしてサルカンはとても活躍します。
自重があると仕掛けが速く沈んでしまうため、小さくて軽いものを選択しましょう。
からまん棒
からまん棒はサルカンの結び目を傷つけない役割や仕掛けの角度、魚のあたりを取るアイテムとして活躍します。
見やすいイエローカラーがおすすめです。
道糸/ナイロン2号
道糸とはリールに巻いたメインの糸です。
おすすめはナイロンラインの2号。ナイロンラインは扱いやすく、2号であれば大物にも十分対応できます。
ハリス/フロロカーボン2号
ハリスとは道糸の下につけるハリに近い透明の糸です。
ハリスも道糸同様に2号をおすすめします。糸は太ければ太いほど魚を釣り上げる確率は高くなりますが、グレ釣りで太い糸は不自然な動きをするのでグレが警戒して食ってくれません。
2号のハリスであれば不自然な動きも抑えられますし強度も十分です。
バッカン/40㎝バッカン
バッカンとは撒き餌を入れる道具です。
サイズや種類はさまざまですが、おすすめは40㎝のハードバッカンです。1日中釣りをするなら撒き餌の量も多くなるものの、40㎝であれば十分に収まります。
また、水汲みバケツやタモ枠なども入るので便利です。
マキエ杓
マキエ杓とは撒き餌を撒くための道具です。
マキエ杓はカップのサイズ、長さ、硬さがあるので選び方を解説します。
カップのサイズ
カップのサイズは小さい物を選びましょう。
大きなカップですと一度に撒く量が多くなるため、撒き餌がすぐになくなってしまいます。
長さ
マキエ杓の長さはとても重要です。
遠投して釣る場合は長いマキエ杓が適しています。
一方で、長すぎると扱いにくい場合もあるため、選び方としては真っ直ぐ立って足首ぐらいの長さのマキエ杓を選ぶといいでしょう。撒き餌を撒く際にバッカンへの出し入れもスムーズにおこなえます。
硬さ
シャフトが硬ければ操作性に優れ、撒き餌を遠くに撒けます。
しかし、肩や肘に負担がかかることがデメリットです。柔らかいシャフトは軽い力で遠くに撒くことができるため、初心者の方でも扱いやすいでしょう。
タモ/5メートルで十分!
タモは大型の魚を取り込むのはもちろん、海に落とした道具をすくったり、海に転落した人を救助したりと、さまざまな役割があります。
長いに越したことはありませんが、重たくなるので5mが扱いやすいです。この長さがあれば、基本的にどの釣り場にも対応できます。
タモ枠/45㎝がおすすめ
タモ枠は45㎝がいいでしょう。
45㎝のタモ枠であれば70㎝級の魚も十分すくえますし、コンパクトで軽く持ち運びで困ることもありません。
ライフジャケット
ライフジャケットは命を守るだけでなく、釣りで使う小物の収納にも役立ちます。
特に道具が多いフカセ釣りはポケットがたくさん付いているライフジャケットがおすすめです。
磯靴/軽くて動きやすいシューズがおすすめ
磯場は海藻などで滑りやすいので磯靴は必需品です。
長靴タイプとシューズタイプがありますが、軽くて動きやすいシューズスパイクをおすすめします。
必要な小物アイテム
これまでご紹介した道具以外にも、
- 水汲みバケツ
- 付けエサケース
- マキエ杓立て
- マゼラー
などは必要ですので必ずそろえるようにしましょう。
フカセ釣りの仕掛けと作り方
最後にフカセ釣りの仕掛けと作り方をご紹介します。
釣りに行く前に覚えておきたい基本の型です。
仕掛けはシンプル・イズ・ベスト!
仕掛けは何十種類もの組み合わせがあります。
なかでも基本は、
- 道糸(2号)
- ウキ(0号)
- からまん棒
- サルカン
- ハリス(2号)
- ハリ(6号)
という形です。
次は作り方の順番です。
- 道糸にウキを通しからまん棒を付ける
- サルカンの一方に道糸を結び、もう一方にハリスを結ぶ
- ハリスにハリを結ぶ
シンプルな仕掛けで自然に流すことがグレには効果的です。
まとめ:【これだけ!】グレのフカセ釣りに必要な10個の道具!選び方と仕掛けの作り方を解説!
グレのフカセ釣りに必要な道具や仕掛けの作り方をご紹介しました。
釣り方は状況に応じて仕掛けや狙い方も変わるので、今回ご説明した内容を基本として参考にしてください。道具は値段もさまざまですが安価な物でも十分使えます。
初心者の方はまず必要な道具を全てそろえて使ってみてから、もう一度自分にあった道具選びをすると良いでしょう。