金魚水槽に底砂を敷くと見た目が良くなるだけでなく、実は金魚の体色が揚がったり、きれいな水質を維持しやすくなったりする効果があります。
とはいえ、アクアリウムメーカーから数々の底砂が販売されているので、
- 種類が違うとなにが変わるの?
- 金魚の性質に合うのはどれ?
- 見た目や安さで選んでも大丈夫?
など、どれを選ぶべきか迷ってしまうことも少なくありません。
今回は、砂利・砂・ソイルの特徴や選び方をふまえて、金魚水槽におすすめの底砂を7種類ご紹介します。
種類 | 大磯砂 | 金魚の砂利(五色砂) | 田砂 | 黒く輝く極細砂 | 麦飯石の砂利 | 金魚メダカの汚れを抑える黒玉サンド |
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外見 | ||||||
内容量 | 5kg | 2.5kg | 1kg | 2kg | 5kg | 1.5kg |
種類 | 砂利 | 砂利 | 砂 | 砂 | 砂利 | ソイル |
特徴 | 飼育全般、色揚げ | 観賞性の向上 | 自然な印象を与える | 色揚げ | 水質改善・安定 | 水草の育成、色揚げ |
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目次
金魚水槽に敷く底砂の選び方とメリット・デメリット
金魚水槽の底砂を選ぶ場合は「目的を決める」ことが大切です。
- 水槽の見た目と雰囲気を重視したい
- 金魚の体色をきれいに見せたい
- きれいな水質で飼育したい
- 水草を植えたい
など「水槽や金魚をどうしたいか」明確にすることで、最適な底砂を選ぶことができます。
また、金魚には砂・砂利が向いているもののソイルは不向きなこともあるため、相性を考えて選ぶ必要があります。
ここでは、メリットとデメリットをふまえて、金魚水槽に敷く底砂の選び方をご紹介します。
水槽の見た目と雰囲気を重視したい
底砂には水槽の見た目や雰囲気を変えて、観賞性を高める効果があります。
底砂を敷いていない水槽(ベアタンク)では、物足りなく感じる人も少なくありません。
水槽の見た目を良くしたいとはいえ、2つのパターンで選ぶ底砂が変わってきます。
- 白をメインにして色鮮やかで明るい印象にしたい
- 黒や暗い色をメインにして引き締まった印象にしたい
明るい印象の水槽にしたい場合は、白い底砂が向いています。一方で、落ち着いた雰囲気を演出したいのであれば、黒や茶色など暗い色がおすすめです。
具体的な底砂の種類は、後ほどご紹介します。
金魚の体色をきれいに見せたい
黒い底砂を敷くことで、金魚の体色をきれいに見せることができます。
金魚には、周囲の環境によって体色を変える「保護色」という能力があるためです。体色を周囲になじみやすい色に近づけることで、外敵から見つかりづらくします。
金魚だけではなくメダカや熱帯魚など多くの魚が持っている能力で、
- 黒い(濃い)色の場所では体色を濃くする
- 白い(薄い)色の場所では体色を薄くする
といったように周囲の環境に合わせようとします。
黒、もしくは灰色・茶色など暗い色合いの底砂を敷くことで、保護色を活かして金魚の赤みを濃くすることが可能です。
きれいな水質で飼育したい
金魚の健康を考えて水質を優先したい場合は、水質浄化能力の高い底砂をおすすめします。
主に「麦飯石」や「ゼオライト」を使った底砂です。
- 麦飯石:多孔質でバクテリアの住処になる、濁りを抑える
- ゼオライト:有害なアンモニアを吸着する、臭いを抑える
麦飯石は、水をきれいにするバクテリア(細菌)の住処になるため、水質改善効果が期待できます。
浄化能力は洗うことで回復しますが、次第に効果が薄れるので半年~1年が交換の目安です。
ゼオライトは魚の食べ残しやフンから発生する有害なアンモニアを吸着するので、水質を悪化させにくいです。
ゼオライトは塩水処理することで吸着効果が戻るものの手間がかかるため、交換する方が良いでしょう。交換目安は、こちらも半年~1年程度です。
≫金魚水槽の水換え方法と理想的な頻度・水量を解説!1ヶ月に何回がベスト?
水草を植えたい
金魚水槽に水草を植えたい場合は、ソイルが向いています。
- ソイルとは
- 土を加工したもので、栄養があったり、根張りが良かったりなど、水草の育成に特化した底砂です。熱帯魚の水草水槽に使われることも少なくありません。
ただし、そもそも金魚は水草を食べてしまうため、相性が良くありません。
金魚に合わせる場合は、マツモやアナカリスといった繁殖力が高い、もしくはアヌビアスナナやアマゾンソードのような丈夫な葉を持つ水草に限られます。
さらに金魚には底砂をつつく習性があることから、粒がくずれやすいソイルは不向きです。
ソイルの見た目が好みだったり、水草をメインに金魚を少数だけ飼育したりする場合にのみおすすめします。
金魚水槽におすすめの水草は、こちらの記事をご覧ください。
≫金魚におすすめの水草9選!繁殖力が高い&食べられない種類選びが重要
金魚におすすめの底砂6選!
ここからは金魚におすすめの底砂を6つご紹介します。
- 観賞性の向上
- 金魚の色揚げ
- 水質改善
など効果もふまえて、砂利・砂・ソイルからおすすめの底砂をご紹介しますので、底砂選びの参考にしてみてください。
大磯砂
内容量 | 5kg | 種類 | 砂利 |
役割 | 飼育全般、色揚げ | 交換時期 | 不要 |
失敗しない万能な砂利
「迷ったらこの底砂」といっても過言ではない、扱いやすい万能な砂利です。
粒がくずれことがなく半永久的に使えるので、底砂を交換する必要がありません。
また、水質をアルカリ性に傾ける性質があるため、弱アルカリ性の水質が適している金魚と相性が良いです。
見た目に関しては黒や灰色がメインで、金魚の色を揚げる効果も期待できます。
金魚が食べないアヌビアスナナやアマゾンソード、ミクロソリウムなど、育成が簡単な水草であれば問題なく育成できます。
金魚水景 金魚の砂利ナチュラルミックス(五色砂利)
内容量 | 2.5kg | 種類 | 砂利 |
役割 | 観賞性の向上 | 交換時期 | 不要 |
水槽をきれいに彩る5色の砂利
観賞性を重視したい場合におすすめの「5色砂利」です。
明るい印象を与える5色の砂利が水槽を彩ります。角が丸いので、金魚や混泳魚に優しいのも嬉しい点です。
砂利なので、粒がくずれることもなく使いつづけられます。
田砂
内容量 | 1kg | 種類 | 砂 |
役割 | 自然な印象を与える | 交換時期 | 不要 |
より自然な水槽を演出できる底砂
自然の川に近いイメージの底砂です。
派手な水槽よりも自然に近付けたい方におすすめです。粒が細かく角もないので、底砂に潜るドジョウなどと一緒に飼いたい場合に向いています。
こちらの底砂も掃除のみで、交換する必要はありません。
≫金魚と一緒に飼える生き物15種類をご紹介!日本淡水魚・熱帯魚・エビ・貝との混泳相性一覧
メダカ水景 黒く輝く極細砂
内容量 | 2kg | 種類 | 砂 |
役割 | 色揚げ | 交換時期 | 不要 |
金魚の体色を揚げることに特化
金魚の赤みを濃く・きれいにしたい場合におすすめの黒い砂です。
金魚の色揚げだけでなく、落ち着いた印象の水槽が好みの方にも向いています。
メダカ向けの底砂ですが、メダカと金魚は飼育環境が同じなので問題なく使用できます。
麦飯石の砂利
内容量 | 5kg | 種類 | 砂利 |
役割 | 水質改善・安定 | 交換時期 | 1年程度 |
きれいな水質を維持するなら麦飯石
水質を改善・安定する能力が高い麦飯石を使った底砂です。
多孔質でバクテリアが繁殖しやすいため、水質が悪化しにくい点が特徴です。濁りや臭いを抑えることもできます。
洗うことで水質浄化能力を維持できますが永久につづかないため、1年程度が交換の目安です。効果が薄れても気にしない場合は、1年以上使っても問題ありません。
金魚メダカの汚れを抑える黒玉サンド
内容量 | 1.5kg | 種類 | ソイル |
役割 | 水草の育成、色揚げ | 交換時期 | 1年程度 |
水草メインの金魚水槽ならソイルもあり
水草メインの金魚水槽に向いているソイルです。
水草の根張りが良いだけではなくバクテリアが繁殖しやすいため、水質を安定させやすいです。
黒い色合いで金魚の色揚げ効果もあります。ソイルはくずれやすいので、半年~1年程度が交換の目安です。
金魚水槽に入れる底砂の敷き方と量
金魚水槽に底砂を敷くときの方法と必要な量をご紹介します。
底砂には小さなゴミが含まれているので、洗ってから水槽に入れます。
具体的な手順は次のとおりです。
- 底砂を袋からバケツに半分ほど移す
- 手でかき回しながら洗って汚れた水を流す
- 5~10回ほど繰り返す
- 手やスコップを使って水槽に敷いていく
底砂を袋からバケツに移すときに量が多いと効率よく洗い流せないので、バケツの半分ほどがおすすめです。
必要な量が多い場合は、数回に分けて洗います。
底砂は洗っても濁りが完全に取れることはないため、多くとも10回ほどで問題ありません。
底砂を敷いて水を入れ、数日すれば濁りは落ち着きます。
ろ過フィルターを使っている場合は、1~2日で濁りが取れます。
手やスコップを使って水槽に敷いていきますが、底砂の厚さは水草を植えない場合は2~3cm、植えるのであれば4cm程度になるよう調節しましょう。
敷き方よりも最初に用意する底砂の量が重要です。
種類にもよりますが大磯砂を例にするなら、45cm水槽では5~7kg、60cm水槽では10kgほど用意すると3~4cmの厚みになります。
底砂が少ないと水槽の底面が露出したり、水草が抜けやすくなったりするため、多めに用意するのがおすすめです。
底砂を敷くときは、水槽の前面よりも後方が高くなるように盛るとより奥行きがあるように見えます。
まとめ:金魚水槽におすすめの底砂6選!砂利・砂・ソイルの選び方と相性
今回は、砂利・砂・ソイルの特徴や選び方をふまえて、金魚水槽におすすめの底砂を6種類ご紹介しました。
底砂には、
- 観賞性の向上
- 金魚の色揚げ
- 水質の改善や安定
といった効果があるので、目的に合った種類を選ぶことで失敗せずに済みます。こだわりはないものの底砂を敷きたい場合は、万能な大磯砂がおすすめです。
とはいえ、粒の大きさや色合いには好みもあります。理想の水槽を思い浮かべて、一番近い見た目と効果のある底砂を選んでみてください。
種類 | 大磯砂 | 金魚の砂利(五色砂) | 田砂 | 黒く輝く極細砂 | 麦飯石の砂利 | 金魚メダカの汚れを抑える黒玉サンド |
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外見 | ||||||
内容量 | 5kg | 2.5kg | 1kg | 2kg | 5kg | 1.5kg |
種類 | 砂利 | 砂利 | 砂 | 砂 | 砂利 | ソイル |
特徴 | 飼育全般、色揚げ | 観賞性の向上 | 自然な印象を与える | 色揚げ | 水質改善・安定 | 水草の育成、色揚げ |
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