日本人にとって最も身近な魚の1つが皆さんもご存知の”コイ”です。
コイを釣るなんて可哀そうって感じるかもしれませんが、自然の中でコイを釣ろうとすると、彼らの賢さに驚くことでしょう。
水辺でコイに知恵比べを挑むと熱く盛り上がれますよ!
今回は魚釣りの楽しさがギュッと凝縮された食パンを使ったコイの釣り方(パンコイ)を分かりやすくご説明いたします!
コイを最も簡単に釣ることができる餌は”食パン”
コイについて知識を深めてみよう
コイは最大で1m以上に成長する淡水魚で、水草からタニシ、魚の卵やカエルなど植物性の物から動物性のものまで何でも食べる雑食性魚類です。
産卵期は春で、冬季は水温8℃前後より冷たくなると冬眠状態になります。
コイをパンで簡単に釣ることができるのは春から秋にかけてですね。
コイの寿命は長い
コイは、貧酸素耐性があったり、低温や高温に強かったりと極めて生命力の高い魚として知られています。
大きくて硬い鱗をもつコイは外傷を受けにくい魚でもあります。
コイの平均的な寿命は15年程度と言われていますが、中には70年以上も生きるコイもいます。
このように魚の中では強い部類に該当するコイですが、釣りあげた際はできるだけ魚体にダメージを掛けないように配慮してあげましょう。
コイの大好物は食パン
本当に色んなものを餌として食べるコイですが、いくつか大好物と言えるものがあります。
その中でも最も身近で手に入るものが食パンです。
琵琶湖や霞ケ浦のように大規模な場所で完全に野生化したコイを除いて多くのコイが食パンで釣ることができます。
一度食パンを食べた経験があるコイは食パンを食べる
先にも紹介したとおり、コイは非常に賢く慎重な魚です。
何でも食べる割に、初めて食べる餌には極端に警戒します。
その反面、一度餌と認識するとよく食べてくれます。
食パンは食べやすく栄養価も高いのでコイにとっては最高の餌なんですね。
人里に住むコイは食パンをよく食べる
人家の近くにある池や川に住むコイは、人に食パンを与えてもらった経験を持つものが多いんですね。
コイを釣ってみたい方はまず、食パンを2~3枚千切ってバラ撒いてみましょう。
水面でコイがパンを食べるようならチャンスありです!釣り具を用意して狙ってみましょう!
パンでコイを釣るための釣り具を用意しよう
竿とリールはバス・シーバス用、堤防釣り用などでOK
人家近くの水辺でも90cmくらいまでの大きさのコイは決して珍しくありません。
大きなコイはとても引きが強くエキサイティングなやり取りを楽しむことができます。
釣り竿は専用の物を用意しなくてもOKです。リールがついていて食パンのついた仕掛けを投げられる釣り具が良いでしょう。
コイ釣り以外にどんな釣りをしたいかで釣り竿を選びましょう
今後海釣りもやってみたい方は堤防釣り用のセット商品を用意すると良いでしょう。
海が遠く、バス釣りにチャレンジしてみようと思っている方はバス用のセット商品でも良いでしょう。
いずれの竿でも使う釣り糸はナイロンの3~4号を選ぶと強度と扱いやすさのバランスが良いですよ。
PEラインはリーダーをとりつける必要があり少々面倒…、フロロは沈んでしまうためパンコイには向いていません。
パンコイの仕掛けはシンプルが一番
パンコイ仕掛けの究極系は針のみです。これが一番コイに警戒心を与えないため、仕掛けを投げるのが得意な方はシンプルに針だけにしましょう。
投げるのが苦手な方は飛ばしウキを付けましょう
海釣りで使う円錐ウキ(飛ばしウキ)を使用することで、軽くて投げにくい食パンを遠くへキャストすることができます。
アタリはコイがパンを吸い込むのが見れるので、ウキ止めはあっても無くても大丈夫です。
釣り針は軽くて針先が鋭い物を選ぼう
パンでコイを釣る場合に使用する釣り針は管付きチヌ針(白orナノスムースコート)の7号前後がオススメです。
他にもバス用のオフセットフック#1/0前後でも大丈夫です。
管付き針やバス用の針は釣り針に糸を結ぶ輪がついていて初心者でも扱いやすいですよ。
パンコイ用の食パンの選び方
パンでコイを狙う場合は、超熟や超芳醇などいたってシンプルな食パンが最適です。
6枚切りが厚さ的に使いやすく、撒き餌を多くしたい場合は8枚切りでも良いでしょう。
レーズンパンやピザパンでも釣れなくはないですが、食パンがベストです!
パンでコイを釣る方法
まずはコイが泳いでいる水辺を探してみよう
コイは生命力がとても強いため、多少汚れた池やコンクリートで固められてしまった川でも逞しく生きています。
まずは、食パンを一斤持って水辺を除いてみてコイが泳いでいないか探してみましょう。
初めての場所でコイを探す場合は余裕を持って食パンを4~5斤用意すると良いでしょう。
コイがパンに餌付いているか確認しましょう
コイを見つけたら食パンを1枚を一口大にちぎってバラ撒いてみてください。
過去に食パンを食べた経験があるコイだったらスゥ~っと浮いてきてパクッ!と食べるはずです!
逆に過去に釣りあげられた経験があるコイは『パンを食べたい』という欲求と『怖い』という警戒心の間で葛藤するはずです。
15分くらい待ってコイがパンに興味を持たない場合は、別の場所に移動した方が良いでしょう。
いよいよパンコイ釣りにチャレンジです!
コイがパンを食べ始めたら釣り場選びとしてはオッケーです!
釣具を準備している間も少しずつパンを撒いてコイを寄せましょう。
沢山撒きすぎると飽きてどこかへ行ってしまうことがあるので注意ですよw
パンの付け方
パンには3つの部位がありそれぞれ特徴があります。
コイが全く警戒せずに餌を食べている様子なら四隅を使用し、逆に警戒心が強そうでしたら身(白い部分)を使いましょう。
・耳 :長所-針から取れにくい
・身 :長所-コイが食べやすい
チヌ針の場合は針全体がしっかり隠れるように付けましょう。
バス用のオフセットフックを使う場合は、ふところの部分が隠れればOKです。
パンは毎投釣り針から取れてしまうものです。ちょっと面倒ですが、投げるたびに新しいパンに付け替えましょう。
パンコイの投げ方と釣り方
まずは5~10個ほど千切ったパンを投げてコイの様子を観察しましょう。
パク…パク…と食べ始めたら撒いたパンに紛れ込ますように針のついた仕掛けを静かに投げ込みましょう。
しっかり、針のついたパンを見失わないように目で追って、コイが吸い込んだらすぐにリールを巻きながら竿を煽ってアワセを入れましょう。
釣れたコイはできるだけ大切に扱おう
コイは大きく体重も重たいため、できるだけ水辺で針を外して逃がしてあげるようにしましょう。
この時、先の長いペンチを持っておくと安心です。
記念写真を撮る場合は、草や土の場所に魚を寝かしたり、コンクリートの場合はしっかり水をかけて濡らした状態でゴミ袋などを敷いてあげると魚体につく傷を減らしてあげることができます。
パンでコイが釣れない…そんな時に確認したいこと
パンが沈んでいませんか?
白い部分をギュッと練ると硬くて重たくなり投げやすくなりますが、沈んでしまいコイが興味を示さない場合があります。
できるだけ、パンはふんわりしていた方がコイの食いつきが良いですよ!
道糸が張っていませんか?
撒いた食パンは食べるのに、針のついたパンだけ食べない…このような状況でお悩みの方は魚釣りの楽しさの入り口に立っていらっしゃいます。
一度釣られたコイは糸に引っ張られながら不自然に流れるパンには食いついてくれません。
リールのベイルをオープンにして、常に糸が弛んだ状態で、流れや風に乗せ撒いたパンと同じように流れる様にしてみましょう。
食パンが乾燥していませんか?
食パンは大変乾燥しやすいので、必ず袋は閉じておきましょう。
乾いてしまったパンは針に付けられなくなってしまいます。