本来はとても身近な魚なはずが、カサゴの影に隠れて知名度の上がらないムラソイをご紹介いたします!
ムラソイとカサゴの見分け方やムラソイの釣り方が気になる方は是非読んでみて下さいね!
ムラソイはカサゴの影に隠れて知名度が上がらない?
ムラソイの生態や大きさについて
ムラソイはカサゴ目メバル科メバル属に分類される魚で、メバルやカサゴの仲間です。
ムラソイの平均的な大きさは15~20cmですが、地域や亜種によっては40cm以上に成長します。
北海道から九州にかけての沿岸域に広く分布していて本当は非常に身近な魚です。
何故”本当は”と前置きするかと言いますと…
海釣りの大スター”カサゴ”の存在
そうです。皆さんご存知のカサゴ様ですね。いつでもどこでも釣れる超人気者です。
海釣りをされる方で知らない人はいない!といっても過言ではないスーパースターのカサゴとムラソイはよく似ているんです。
市場でさえもムラソイとカサゴを見分けずにカサゴとして流通させていることがあります。
ムラソイとカサゴの見分け方
ムラソイやカサゴは住んでいる場所に自分の体色を合わせる魚ですので色合いで見分けることはできません。
ムラソイとカサゴの簡単な見分け方はズバリ”尾びれの形”です!
尾びれを広げた状態で先端が丸みを帯びていればムラソイ、角ばっていればカサゴです。
是非、次に釣れたカサゴは尾びれをきにしてみてくださいね!もしかしたらムラソイかもしれませんよ!
ムラソイが大好きなゴロタ浜について
ムラソイはとにかく浅い場所が大好き
さて、今回はムラソイをご紹介する記事ですね。
どんどんムラソイの特徴を挙げていきますね!ムラソイはとにかく浅い水深を好みます。どれくらいかと言いますと…
水深20cmもあればムラソイは生息しています。タイドプールや波打ち際にも当たり前のようにいるんです。
釣りでムラソイを狙う場合は、水深2mより浅い場所を狙うと良いでしょう。
ムラソイは隠れ家がないと不安で仕方がない
浅い場所が大好きなムラソイですが、彼らには欠かせないものがあります。
それは隠れ家です。とにかく石や岩盤の隙間が無いと落ち着かない魚なんですね。
裏を返せば砂浜のような場所にはムラソイは住んでいません。
ムラソイを狙うならゴロタ浜がベスト!
そんな隠れ家が沢山あるのがゴロタ浜と呼ばれる釣り場です。
メバルやカサゴ、メジナやヒラスズキなど様々な魚が釣れるゴロタ浜ですが、足元には沢山のムラソイが沢山住んでいます。
磯や堤防でもムラソイを釣ることができます
もちろんゴロタ浜以外にもムラソイは生息しています。
磯は勿論のこと、磯やゴロタ浜が隣接している漁港や東京湾や名古屋港といった港湾エリアでもムラソイを普通に釣ることができます。
堤防や港湾でムラソイを狙う際も水深が浅い場所を狙いましょう。
消波ブロックや捨て石の際なんかが狙い目です。
ゴロタ浜や磯で釣りをするために必要な物
ゴロタ浜や磯は足元が滑りやすい
ゴロタ浜は堤防や漁港に比べて足場が悪いので釣行の際には注意が必要です。
特に潮が引いている時は波打ち際が濡れていて大変滑りやすいです。
フジツボやカキなどの貝類が付着していて転倒すると思わぬ怪我を追うことがあるため、履物だけはしっかり用意しましょう。
スパイクがついた専用シューズを購入しよう
ゴロタ浜で有効になるのがスパイク付きの磯靴です。
ゴロタ浜に限ってはフェルト付スパイクシューズを必ず選ぶようにしましょう。
丸くツルツルとした岩は単純なスパイクシューズだとかえって滑ってしまいます。
ネットで購入すると案外安く購入できますよ!5000円~といったところですね。
ライフジャケットもお忘れなく
今では当たり前となりつつある釣り場でのライフジャケットの着用ですが、ゴロタ浜でも例外なく着用するようにしましょう。
ムラソイは波が穏やかな日に狙う魚ですが、ゴロタ浜や磯は常に危険が伴いますので安全第一で釣りを楽しみましょう。
ムラソイ釣りに適した時期・天気・潮まわりは?
ムラソイ釣りは晴天の凪な日が良い
ムラソイ釣りでは波打ち際を狙うことが多いため海が落ち着いている時が一番良いです。
ウネリや波が少ない時を釣行日に選びましょう。
ムラソイは年中釣れる魚ですが、やはり水温の上がる初夏から晩秋が数釣りには適しています。
勿論、カサゴやメバルと同様に冬にも釣果を上げられる魚です。
天候にだけ注意して穏やかな日はムラソイを釣りに行ってみましょう!
ムラソイは潮の満ち引き合わせてちょっとだけ移動する
餌を獲りたい状態…つまりやる気のあるムラソイは満ち潮に乗ってガンガン浅い場所に移動してくる習性があります。
潮回りを選べるのであれば上げ潮の際に釣行すると良いでしょう。
水深20cmで突然岩の隙間からアタックしてくるムラソイは小さいながらも迫力満点ですよ!
オススメなタイミングは上げ潮6分から下げ潮1分までの間です。
ムラソイは下げ潮でも問題なく釣れますが…
上げ潮ではシャローに上がってくるムラソイですが、下げ潮になると干潮の際に水が無くならない水深までサァーっと帰っていきます。
干満差が2mある場所だと満潮時から水深2.5mくらいの場所ですね。
つまり、下げ潮の際は一段下、もしくは岸から少し離れたポイントを狙う必要があります。
下げ潮でも、ムラソイのいる水深を掴めば釣ることができますよ!
ムラソイ釣りに必要な釣り具
7ft前後のルアーロッドでOK
ムラソイはルアーでも餌でも手軽に釣ることができる魚です。
バスロッドやライトソルト用の竿やリールを用意すると良いでしょう。
2g前後のジグヘッドも使用しますのである程度軽いルアーを投げられるしなやかなスピニングロッドが適しています。
ラインはPEであれば0.6号、フロロでは4lbを基本に釣り場に合わせて選びましょう。
ムラソイ狙いのルアーはワームがオススメです
ムラソイ釣りはジグヘッドとワームのコンビが王道です。
ジグヘッドは2g・3.5g・5gを目安に3段階の重さを用意すると色んなシチュエーションに対応できます。
ワームの大きさは、2~3インチが良く、具体的には味と匂いが強いガルプ素材の物がオススメです。
カラーは白やピンクなど、自分が目視しやすい色が岩の間に落とし込む際に有効になりますよ!
4m前後の磯竿でも大丈夫ですよ
サビキ釣りをするような磯竿でもムラソイを釣ることができます。
この場合は、ルアーよりもブラクリ仕掛けを使った餌釣りが良いでしょう。
ムラソイ釣りに適した餌は?
ムラソイは貪欲な魚ですので動物性の餌なら選り好みせず食べてくれます。
サンマの切り身やアオイソメが釣具屋さんで購入しやすく良いでしょう。
個人的には匂いの強いサンマの切り身がオススメです!
ルアーと餌、共通なムラソイ釣りの誘い方について
ムラソイは岩や石の影に隠れて目の前を通過する餌を待ち構えています。
カサゴと同様に上から落ちてくるものに好反応を示しますので、ムラソイの潜んでいそうなスゥ~っと落とし込んでみましょう。
着底してからチョンチョンと誘ってみてアタリが無ければ次々とポイントを変えてみましょう。
ムラソイ釣りは歩いて探って釣っていきます!
ルアーの場合は横方向の動きでも狙えます
満潮間際になり、水深50cmより浅い場所にさしてきたやる気満々なムラソイには横の動きも効果的です。
そのままジグヘッドでも良いですし、5cm程度のミノーで岩の際を泳がしても面白いですよ!