金魚は屋外で冬を越せるほど低水温に耐性がある魚なので、
- 低水温でも飼育できる金魚にヒーターを使うメリットはなに?
- 自分の家の金魚水槽に合うヒーターはどれ?
- 安くて問題なく加温できるヒーターはある?
といったように水槽用ヒーターの必要性や金魚向きの製品選びで疑問を持つ人は多いです。
そこで今回は、金魚水槽に使う理由や必要性をふまえて、金魚におすすめの水槽用ヒーター6種類と選び方を解説します。
管理している金魚水槽の大きさに合う水槽用ヒーターがわかるだけでなく、より安全に冬越しできたり、転覆病の予防に活用したりなど金魚飼育に役立てることが可能です。
種類 | 金魚元気 オートヒーター 55 | NEWセーフカバー ヒートナビ SH80 | セーフカバー オートヒーター 120 | NEWセーフカバー ヒートナビ 120 | 金魚元気 オートヒーター 120 | NEWセーフカバー ヒートナビ 160 |
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見た目 | ||||||
適合水槽 | 30cm | 30cm | 45cm | 45cm | 60cm | 60cm |
温度調節 | 18℃固定 | 15~32℃ | 26℃固定 | 15~32℃ | 18℃固定 | 15~32℃ |
詳細 | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
目次
金魚水槽にヒーターを使う必要性とメリット・デメリット
金魚水槽に水槽用ヒーターを使う理由とメリット・デメリットを解説します。
金魚は10℃を下回る低水温でも「冬眠」することで冬越しできます。とはいえ、水槽用ヒーターを使うことでより安全に春を迎えられたり、病気の予防になったりなどメリットは少なくありません。
水槽用ヒーターのメリットが飼育環境や飼育スタイルに合う場合には、使ってみてください。
水槽用ヒーターを使わず冬越しさせたい際には、こちらの記事で冬眠方法や冬の飼育環境を紹介しています。
≫冬の金魚飼育と冬越し方法!冬眠中に世話をすると逆効果って本当?
水槽用ヒーターを使うメリット
金魚水槽に水槽用ヒーターを使うメリットは次の4つです。
- 弱い個体が安全に冬越しできる
- 活動量が減る冬でも元気に泳ぐ姿を観察できる
- 転覆病になりにくい
- 熱帯魚と一緒に飼育できる
飼育している金魚の状態や種類、飼育環境によっては使うほうが安全な場合があります。
弱い個体が安全に冬越しできる
金魚は水温が15℃を下回ると活動量が減り、さらに10℃以下になると動かずじっとして冬眠状態になります。
冬眠に入ると餌を食べず、氷が張りそうな低水温のなか耐えることになるため、次のような弱い金魚は死んでしまうリスクがあります。
- 病気中や病み上がり
- 秋にしっかり餌を与えられず痩せ気味
- 成長速度が遅く小さい
- 高齢
これらの個体は確実に冬を越せない、とは言えませんが、健康な金魚よりも越冬できる確率が下がることは間違いありません。
体力的に心配な場合には、水槽用ヒーターで加温して飼育するほうが安全です。
活動量が減る冬でも元気に泳ぐ姿を観察できる
水槽用ヒーターを使うことで、金魚が元気に泳いだり餌を食べたりする姿を年中観察できます。
低水温による活動量の低下は水温を上げれば起こらないため、「冬でも金魚が活動する姿を観察したい」という場合には水槽用ヒーターが効果的です。
転覆病になりにくい
水槽用ヒーターは「転覆病」の予防にもなります。
消化不良や体内で発生したガスの影響で潜れなくなったり、うまく泳げなくなったりする病気です。金魚の消化能力が落ちる寒い時期に発症しやすいです。
晩秋から冬にかけて水温が下がる時期は転覆病のリスクが増しますが、水槽用ヒーターで加温することで予防できます。
熱帯魚と一緒に飼育できる
水槽用ヒーターで水温を上げれば、熱帯魚と一緒に飼うことができます。
熱帯魚は暖かい地域に生息する魚ですが、水温を適水温の26℃前後にすれば問題なく飼育できます。
ただし、熱帯魚の種類によっては金魚と相性が悪い場合があるので、次のようなケースは混泳できません。
- 金魚の口に入るような小型熱帯魚
- 金魚を食べてしまう肉食魚
- 水質に敏感な種類
金魚は動物性・植物性の餌を食べる雑食性の魚なので、口に入る大きさの熱帯魚は食べてしまいます。もちろん、金魚を食べたり攻撃したりする種類も不向きです。
また、餌をよく食べフンも多い金魚は、水質にうるさい熱帯魚と相性が良くありません。
金魚と相性が良い熱帯魚や生き物は、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫金魚と一緒に飼える生き物15種類をご紹介!日本淡水魚・熱帯魚・エビ・貝との混泳相性一覧
水槽用ヒーターを使うデメリット
金魚水槽に水槽用ヒーターを使うデメリットは次の2つです。
- 電気代がかかる
- 水槽内で目立つ
水槽の大きさにもよりますが、電気代が1ヶ月に1,000~1,500円程度かかるので、「金魚飼育のコストを抑えたい」という方には不向きです。
とはいえ、金魚が死んでしまっては意味がないため、体力がない個体がいて冬越しが心配であれば水槽用ヒーターを使うことをおすすめします。もしくは、屋外で飼育している場合には、玄関やガレージなどの屋内に移動するだけでも低水温による金魚の負担が減ります。
また、水槽用ヒーターは水槽内で目立つ点もデメリットでしょう。気になる場合には、水草や流木・石などをヒーターの前に設置して隠す方法がおすすめです。
≫金魚におすすめの水草9選!繁殖力が高い&食べられない種類選びが重要
金魚水槽に合ったヒーターの選び方
金魚水槽に水槽用ヒーターを使うと決めたら、次は管理している水槽に合うものを選ぶ必要があります。
ここでは、製品選びで失敗しないために、金魚水槽に合う水槽用ヒーターの選び方を解説します。
水槽の大きさと水量に合わせて選ぶ
水槽用ヒーターを選ぶ際に一番重要なのが「水槽の大きさ」と「水量」です。
水槽用ヒーターは、パワーによって使用できる水量が決まっています。
水槽と水量の目安は、以下の表を参考にしてみてください。
水槽(cm) | サイズ(cm) | 水量(L) |
---|---|---|
30 | 幅30 奥行き18 高さ24 | 12 |
45 | 幅45 奥行き24 高さ30 | 32 |
60 | 幅60 奥行き30 高さ36 | 64 |
ただし、5L程度の差であれば、たとえ水量が多くても加温できるので気にする必要はありません。
水槽用ヒーターが入っている箱や説明書には適合水槽サイズ・水量が必ず記載してあるので、管理している水槽に合う製品を選ぶようにしましょう。
温度調節機能の有無で選ぶ
水槽用ヒーターには温度を変えられる「調節型」と一定の温度で固定されている「固定型」の2種類があります。
調節型は決められた範囲内で温度を自由に変えられるため、
- 熱帯魚と混泳させたいから26℃に設定する
- 白点病を治療しやすい28~30℃に上げる
など、目的に応じて調節できます。ただ、固定型と比べると価格がやや高いです。
一方で固定型は、18℃・23℃・26℃といったように一定の温度にのみ加温できます。
目的に応じて水温を調節できないものの、飼育するうえで困ることはありません。調節型よりも安価で入手できるのも嬉しい点です。
金魚水槽におすすめのヒーター6選!
ここからは、金魚水槽におすすめの水槽用ヒーターを6種類ご紹介します。
使用頻度の高い30・45・60cm水槽ごとに調節型と固定型の2種類ずつ、製品の特徴をふまえて解説していくので、水槽用ヒーター選びでお困りの方はご覧になってみてください。
チェックポイント
※水槽用ヒーターには空焚きすると安全装置がはたらいて再使用できなくなるタイプがありますが、ここでは再使用できるものをピックアップしてご紹介します。
30cm水槽用:【18℃固定】金魚元気 オートヒーター 55
21L以下の水槽に適した水槽用ヒーターで、30cm水槽や小型水槽におすすめです。
18℃固定型の水槽用ヒーターですが、横置き・縦置きできるうえに小型なので水槽内で目立ちません。
また、価格も安いため、金魚飼育の費用を抑えられます。
30cm水槽用:【水温調節可能】NEWセーフカバー ヒートナビ SH80
30cm水槽・水量23L以下の水槽におすすめの水槽用ヒーターです。
15~32℃まで変えられる調節型で、金魚水槽の加温はもちろん、熱帯魚と混泳させたり、病気の治療を促したりする際にも向いています。
横置き・縦置き可能です。
45cm水槽用:【26℃固定】セーフカバー オートヒーター 120
48L以下の水槽に適しているので、45cm以下の水槽に最適です。
26℃固定型で設定水温はやや高めですが、金魚水槽の加温と熱帯魚の混泳が可能です。横置き・縦置きどちらにも対応しています。
45cm水槽に合う安い水槽用ヒーターをお探しの方におすすめです。
45cm水槽用:【水温調節可能】NEWセーフカバー ヒートナビ 120
48L以下・45cm水槽に対応、横置き・縦置き可能という点は固定型と同じですが、水温を15~32℃の範囲で調節できます。
固定型よりも価格は高めですが、病気の治療も視野に入れる場合にはおすすめです。
60cm水槽用:【18℃固定】金魚元気 オートヒーター 120
適合水槽サイズは60cm・60L以下で、水温を18℃に保つ温度固定型です。
60cm水槽を十分に温められるパワーがありますが小型なので、目立ちにくいです。横置きはもちろん、縦置きもできるためレイアウトに合わせて方向を変えられます。
60cm金魚水槽向きの安価な水槽用ヒーターがほしい方におすすめです。
60cm水槽用:【水温調節可能】NEWセーフカバー ヒートナビ 160
64L以下の水量に対応できる60cm水槽用のヒーターです。
15~32℃に温度調節可能で、横置き・縦置きできます。
管理している水槽が60cm水槽で、熱帯魚と一緒に飼ったり、病気の治療に使ったりする可能性がある場合におすすめです。
金魚水槽にヒーターを設置する方法と交換時期の目安
入手した水槽用ヒーターを設置する方法と安全に使用できる期間・交換時期の目安を解説します。
間違った使い方をすると、水温が急上昇して金魚が死んでしまったり、火災につながったりする可能性もあるため、正しい使用方法を知っておくことが大切です。
必ず水槽の下部に設置する
水槽用ヒーターは底面に近い位置に設置します。
水面付近に設置すると、水が蒸発して水位が下がった際に空焚きになりやすいです。安全装置がある製品であれば空焚きになっても温度は下がりますが、それでもおすすめしません。
底面に設置するとはいえ底砂に触れるのも良くないため、2~3cmほど隙間を空けるようにしてください。
水槽用ヒーターには横置きだけでなく、縦置きできるタイプもあるので、確認してから向きを決めましょう。空焚きしないためにも、電源は水槽用ヒーターが水中にある状態で入れます。
交換時期の目安は1~2年
水槽用ヒーターの交換時期の目安は「1~2年」ほどです。
この1~2年という期間は多くのメーカーが交換時期として推奨しているので、守るほうが安全です。
まとめ:【選び方】金魚におすすめのヒーター6選!30・45・60cm水槽ごとに解説
今回は、金魚水槽に使う理由や必要性、選び方をふまえて、金魚におすすめの水槽用ヒーター6種類を紹介しました。
低水温にも耐えられる金魚に水槽用ヒーターは必要ありませんが、
- 弱い個体が安全に冬越しできる
- 活動量が減る冬でも元気に泳ぐ姿を観察できる
- 転覆病になりにくい
- 熱帯魚と一緒に飼育できる
といったメリットがあるので、活用するのも良い方法です。
水槽用ヒーターは適合水槽や水量、温度調節機能の有無などによって、さまざまな種類が販売されていますが、加温する水槽の大きさと水量を確認したうえで、
- 熱帯魚との混泳や病気の治療など多用途で使う可能性があるなら温度調節型
- 費用を安く抑えたいなら温度固定型
といった選び方がおすすめです。
水槽用ヒーターは金魚飼育にとても役立つ飼育機材なので、積極的に活用してみてください。
種類 | 金魚元気 オートヒーター 55 | NEWセーフカバー ヒートナビ SH80 | セーフカバー オートヒーター 120 | NEWセーフカバー ヒートナビ 120 | 金魚元気 オートヒーター 120 | NEWセーフカバー ヒートナビ 160 |
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見た目 | ||||||
適合水槽 | 30cm | 30cm | 45cm | 45cm | 60cm | 60cm |
温度調節 | 18℃固定 | 15~32℃ | 26℃固定 | 15~32℃ | 18℃固定 | 15~32℃ |
詳細 | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! | Amazon 楽天市場 Yahoo! |