金魚を飼い始めるときに悩みやすいのが「餌をどうやって選ぶか」です。
- 1種類だけ選ぶならどれ?
- 人工飼料とその他の餌で使い分けた方がいい?
- 安くても問題なく飼育できる?
など、金魚の健康を左右するだけに慎重になってしまうのも無理はありません。
飼育スタイルや目的に合った餌選びの判断基準がわかると、現在飼育中、もしくはこれから飼育しようとしている金魚に最適な餌を選ぶことができます。
ここでは、餌の選び方と種類ごとの特徴をふまえて、金魚におすすめの餌7選をご紹介します。
・粒やフレークタイプの違い
・浮上性や沈下性の特徴
・人工飼料と冷凍餌や乾燥餌の使い分け
といった餌選びのポイントとおすすめの餌をご紹介するので、ぜひ、ご覧になってみてください。
品名 | テトラフィン | 金魚元気 プロバイオフード | 咲ひかり金魚 育成用 | 金魚の主食ミックスフード | 咲ひかり金魚 色揚げ | 冷凍クリーン赤虫 | 乾燥赤虫 |
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外見 | |||||||
種類 | 人工飼料(フレーク) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 冷凍餌 | 乾燥餌 |
役割 | メインフード | 浮上性・メインフード | 沈下性・メインフード | 浮上性・メインフード | 沈下性・色揚げ | 成長促進・サポートフード | 成長促進・サポートフード |
特徴 | 金魚の種類を問わず使える | 善玉菌配合で水が汚れにくい | 丸型金魚でも食べやすい | 安価で栄養バランスが良い | アスタキサンチン・カロチノイド配合 | 栄養価が高くタンパク質豊富 | 栄養価が高くタンパク質豊富 |
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金魚に与える餌の種類
金魚はなんでも食べる雑食性の魚なので、赤虫やイトミミズといった動物性の餌から水草などの植物性の餌まで幅広く口にします。
食べられるものが多いだけに金魚の餌は種類が豊富ですが、次の4つに分けることができます。
- 人工飼料
- 生き餌
- 冷凍餌
- 乾燥餌
「どれを与えればいいの?」と悩みやすいポイントですが、それぞれに役割が異なるので使い分けることが重要です。
具体的に解説していくので、餌選びの参考にしてみてください。
人工飼料:栄養バランス重視
金魚の餌として1番に思い浮かぶのが、粒やフレークタイプの「人工飼料」です。
雑食性の金魚のことを考えて作られているので、栄養バランスに優れます。
成長を目的としてタンパク質が豊富だったり、色揚げのためにアスタキサンチン・スピルリナが含まれていたりなど、目的に合わせた餌が選べるのは人工飼料だからこそです。
また乾燥していることで保存性が高く、長期間使えるのも大きなメリットといえます。
粒とフレークタイプ、浮上性と沈下性の使い分けは後ほどご紹介します。
生き餌:食いつきの良さなら1番
生き餌は、金魚の食いつきが良いのが特徴です。
目の前で動いて金魚を誘うため、他の餌にはない好反応をみせることも少なくありません。生き餌の種類としては、
- 赤虫
- イトミミズ
- ミジンコ
- ブラインシュリンプ
といったものが代表的で、ミジンコやブラインシュリンプは稚魚の餌として有名です。
金魚が大好きで栄養価も高いですが、栄養バランスでは人工飼料の方が優れています。
また、生き餌は生きた状態で管理する必要があるため、手間がかかり保存も難しいです。メインフードは人工飼料にして、大きく育てたい場合のサポートフードとして使います。
冷凍餌:栄養価が高い
冷凍餌は、生き餌を冷凍することで保存性を高めた餌です。
金魚飼育では、
- 冷凍赤虫
- 冷凍イトミミズ
- 冷凍ミジンコ(稚魚用)
- 冷凍ブラインシュリンプ(稚魚用)
といった冷凍餌が一般的です。
元が生き餌なので栄養価が高く、ビタミンを添加して補強してあるタイプもあります。動きがないため金魚の反応は生き餌に劣りますが、それでも食いつきは十分です。
冷凍庫から出して好きなタイミングで使える保存性の高さが大きなメリットです。
冷凍餌もメインフードではなく、サポートフードに向いています。
乾燥餌:保存性抜群
生き餌を乾燥して保存性を高めたものが乾燥餌です。
乾燥赤虫や乾燥イトミミズが有名で、冷凍餌と同じくビタミンを添加して少ない栄養素を補っている製品もあります。
栄養価が高く扱いやすい餌ですが栄養バランスを考えると、人工飼料のサポートフードとして与える方法がおすすめです。
金魚におすすめの人工飼料餌の選び方
金魚飼育では栄養バランスがよい人工飼料をメインフードにして、食いつきなら生き餌や冷凍餌、保存性なら乾燥餌といったように特徴に応じてサポートフードを与えます。
ただし、人工飼料には、
- 浮上性と沈下性
- 粒とフレークタイプ
など、浮き沈みや形状が異なるものが多く、選ぶ際に悩んでしまうことも少なくありません。
ここでは、メインフードである人工飼料の選び方を解説します。
浮上性・沈下性の違いは「食べやすさ」と「水の汚れ具合」
金魚の人工飼料には、水面に浮く「浮上性」と底に沈む「沈下性」の餌があります。
どちらも金魚に栄養を供給する点は同じですが「食べやすさ」と「水の汚れ具合」が異なります。
浮上性は泳ぎが上手な金魚向け | 水が汚れにくい
浮上性の餌は、泳ぎが上手い細長い体型(和金型)をした金魚向きです。
具体的には、
- 和金
- コメット
- 朱文金
といった種類の金魚です。遊泳力が高いうえに頭や腹が出っ張っていないので、水面に顔を出しやすく、浮く餌でも問題なく食べることができます。
浮上性の餌は与えた量がわかりやすいだけでなく、食べ残しを網で回収できるため水の汚れを抑えられます。
沈下性は泳ぎが下手な金魚向け | 水が汚れやすい
沈下性の餌は、泳ぎが下手な丸い体型をした金魚に向いています。
- 琉金
- ピンポンパール
- らんちゅう
- オランダ獅子頭
といった種類です。腹が出っ張っていて泳ぎが上手くないうえに、種類によっては肉瘤(頭にできるコブ)も発達するため、水面に浮く餌が食べにくい場合があります。
また、丸型の金魚は細長い和金型よりも転覆病(てんぷくびょう)になりやすいため、食べるときに空気を吸い込むことがない沈下性の餌が向いています。
- 転覆病とは
- 転覆病は金魚の浮力調整が上手くいかず、潜れなくなる病気です。消化不良や体内で発生したガスがスムーズに排出されないことが原因になりやすいです。
とはいえ、浮上性の餌だから転覆病になるわけではありません。あくまで予防的な考えです。
金魚の特性を考えると沈下性の方が食べやすいものの、底に沈んでしまうと与えた餌の量を把握したり、食べ残しを回収したりできません。
水を汚しやすい点は、デメリットといえるでしょう。
粒・フレークタイプの違いは「与えやすさ」と「拡散力」
人工飼料の形状には「粒」と「フレークタイプ」があります。
形が違うだけでなく金魚への与えやすさと水中への拡散力が異なるため、金魚の種類や飼育環境で使い分けます。
粒タイプは与えやすく食べ具合がわかる
粒タイプは与える量を個数で判断できるので、食べ具合がわかりやすいです。
1つまみで指に挟める個数が大きく変わることはないため、1回に与える餌の量が安定します。
また水中で拡散するタイプではないので、食べ残しを掃除しやすいのもメリットです。
フレークタイプは消化しやすく拡散力がある
フレークタイプは、薄くさまざまな大きさがあるのが特徴です。
最初は水面に浮きますが、水を吸うと少しずつ沈んでいきます。水を吸うと柔らかくなるため、金魚が消化しやすいです。
フレークタイプは水面に浮いたり、沈んだりするうえに大きさも異なるので、複数の種類や大きさの金魚を一緒に飼っている場合に最適です。水中で拡散しやすく餌が行き渡らなくなることがありません。
ただし、拡散力が高いだけに水を汚しやすいデメリットもあります。
金魚の色を濃くしたいなら色揚げ用
金魚の発色を良くしたい場合は「色揚げ用」の餌がおすすめです。
スピルリナやアスタキサンチンといった色揚げ効果のある成分が配合されているので、金魚の赤色が際立ちます。
ただし、色揚げ用の餌のなかには消化に良くないものもあるため、他の餌と併用する方法がおすすめです。
価格の「安さ」も判断基準の1つ
金魚の餌選びでは「価格」も重要なポイントです。
金魚は10年以上生きることもあるので、長期間の餌代がかかります。
安い餌を使うことで、金魚飼育に必要な餌代を抑えることができます。
価格が高い餌は成長を促進したり、色を揚げたりなど、特別な効果が期待できるものも多いです。とはいえ、安い餌だから成長しにくい・健康に悪いわけではありません。
金魚の餌として考えて作られているため、通常のペースで問題なく育ちます。
金魚におすすめの餌7選!
- 効果
- 値段
- 浮上性や沈下性
- 粒やフレークタイプ
といった餌選びのポイントごとに、おすすめの餌を7種類ご紹介します。
- 大きく成長させたい
- きれいに育てたい
- 餌代を抑えたい
- 食べやすい餌を与えたい
など「金魚に餌を与える目的」をふまえて、餌選びの参考にしてみてください。
テトラ | テトラフィン 浮上~沈下性
内容量 | 180g | 種類 | 人工飼料(フレークタイプ) |
役割 | 栄養バランスの良いメインフード | 特徴 | 金魚の種類を問わず使える |
フレーク状で拡散しやすいので、和金型・丸型、金魚の大小を問わず与えられる栄養バランスに優れた人工飼料です。
水を吸ってゆっくり沈むため、餌が行き渡らなくなることがありません。フレーク自体が柔らかいうえに体内での分解・消化を促す善玉菌が配合されているので、消化不良を抑える効果も期待できます。
幼魚から成魚まで口に入れることができますし、ドジョウなど他の魚と一緒に飼育している場合にも向いています。
ジェックス | 金魚元気 プロバイオフード 浮上性
内容量 | 220g | 種類 | 人工飼料(粒タイプ) |
役割 | 金魚と水質に配慮したメインフード | 特徴 | 善玉菌配合で水が汚れにくい |
金魚と水質に優しく長期間の使用におすすめ
乳酸菌と納豆菌、酵母菌、3種類の善玉菌を配合した人工飼料です。
善玉菌によって水の汚れが抑えられますし、水質に影響しにくい浮上性の餌なので、2つの点できれいな水を維持しやすくなります。
善玉菌は金魚の腸に優しいのも特徴です。
ヒカリ | 咲ひかり金魚 育成用 沈下性
内容量 | 200g | 種類 | 人工飼料(粒タイプ) |
役割 | 栄養バランスの良いメインフード | 特徴 | 丸型金魚でも食べやすい |
丸型金魚が食べやすく栄養バランスも抜群
泳ぎが上手くない丸型の金魚でも食べやすい沈下性の人工飼料です。
動物性タンパク質だけではなく植物性タンパク質まで豊富に含まれているので、雑食性の金魚にとって栄養バランスに優れる成長に良い餌です。
ビタミンEとC、そして体内での分解と消化を助けるバチルス菌の一種が配合されているため、健康維持にも効果的です。
また、小さな金魚でも食べやすいよう小粒・棒状に作られています。
コメット | 金魚の主食ミックスフード 浮上性
内容量 | 200g | 種類 | 人工飼料(粒タイプ) |
役割 | コスパが良いメインフード | 特徴 | 安価で栄養バランスが良い |
金魚の餌代を抑えたい、コスパ重視な人向き
内容量が多く、価格も安いコストパフォーマンス抜群の人工飼料です。
安いからといって健康に育たないことはなく、金魚の成長に必要な栄養素がバランス良く含まれています。
植物プランクトンのクロレラエキスを配合してあるので、金魚の健康維持に効果的です。また、カロチノイド(アスタキサンチンもカロチノイドの仲間)も含まれているため、色揚げ効果も期待できます。
ヒカリ| 咲ひかり金魚 色揚げ 沈下性
内容量 | 200g | 種類 | 人工飼料(粒タイプ) |
役割 | 色揚げに特化したメインフード | 特徴 | アスタキサンチンとカロチノイド配合 |
赤がきれいな金魚に育てたいならコレ
金魚の色揚げに特化した人工飼料です。
金魚の赤色を際立たせるアスタキサンチンとカロチノイドが配合されています。色揚げ用の餌は消化が良くないこともありますが、バチルス菌の一種を配合することで体内での分解・消化に配慮した餌になっています。
色揚げ効果だけでなく、ビタミンEとCも含まれているため健康面でもおすすめです。
キョーリン | 冷凍クリーン赤虫
内容量 | 100g/32キューブ 1枚 | 種類 | 冷凍餌 |
役割 | 成長を促進するサポートフード | 特徴 | 栄養価が高くタンパク質豊富 |
嗜好性抜群で栄養価が高いサポートフード
金魚の食いつきが抜群な赤虫を冷凍した餌です。
人工飼料への反応が悪い金魚でも喜んで口にします。
飼い始めは環境に不慣れで餌を口にしないこともあるので、冷凍赤虫で慣れさせてから人工飼料に移行するのも1つの手です。
ただ、赤虫だけでは栄養バランスが偏るため人工飼料と併用しましょう。
金魚に与える場合は、キューブを取り出して解凍してから与えるようにしてください。解凍が不十分だと消化不良につながります。
ヒカリ | 乾燥赤虫
内容量 | 5g | 種類 | 乾燥餌 |
役割 | 成長を促進するサポートフード | 特徴 | 栄養価が高くタンパク質豊富 |
いつでも与えられる扱いやすいサポートフード
金魚が好む赤虫を与えやすいよう乾燥した餌です。
乾燥しているので保存性が高く、好きなタイミングで与えることができます。
嗜好性は冷凍赤虫の方が高いものの、解凍する必要もなく扱いやすさでは乾燥赤虫が優れています。
金魚に理想的な餌やりの頻度と量
金魚を健康的に育てるためには餌の種類も重要ですが「餌やりの頻度と量」にも目を向けましょう。
餌やりの頻度や量が少なければ大きく育ちませんし、多過ぎれば水が汚れて体調不良につながります。金魚の餌やりは「1日2回、2~3分で食べ終わる量」が目安です。
ただ、金魚は水温によって活動量や食べる餌の量が変わる魚なので、
- 水温15℃付近で活動量が減るため1日1回
- 水温10℃以下で冬眠するため餌を与えない
といったように、金魚の状態に合わせて餌やりの頻度を調整することが大切です。
金魚の餌やりの頻度・量については、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫金魚の餌やりは1日何回がベスト?餌の頻度・量と与える時間帯について【季節で変わる】
まとめ:【厳選】金魚におすすめの餌7選!体型・成長・コスパ・色揚げに特化した餌の選び方
餌の選び方と種類ごとの特徴をふまえて、金魚におすすめの餌7選をご紹介しました。
金魚の餌は種類がとても多く選ぶのに悩んでしまいますが、
- 大きく成長させたい:成長を促進できる餌
- きれいに育てたい:色揚げ効果のある餌
- 餌代を抑えたい:価格が安い餌
- 食べやすい餌を与えたい:和金型なら浮上性、丸型なら沈下性の餌
といった餌やりの目的を明確にすることで決めやすくなります。
現在飼育中、もしくは飼育を検討中の金魚を思い浮かべながら、最適な餌を選んでみてください。
餌はほぼ毎日与えるものなので、1日の積み重ねが金魚の栄養状態や成長具合につながります。
品名 | テトラフィン | 金魚元気 プロバイオフード | 咲ひかり金魚 育成用 | 金魚の主食ミックスフード | 咲ひかり金魚 色揚げ | 冷凍クリーン赤虫 | 乾燥赤虫 |
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外見 | |||||||
種類 | 人工飼料(フレーク) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 人工飼料(顆粒) | 冷凍餌 | 乾燥餌 |
役割 | メインフード | 浮上性・メインフード | 沈下性・メインフード | 浮上性・メインフード | 沈下性・色揚げ | 成長促進・サポートフード | 成長促進・サポートフード |
特徴 | 金魚の種類を問わず使える | 善玉菌配合で水が汚れにくい | 丸型金魚でも食べやすい | 安価で栄養バランスが良い | アスタキサンチン・カロチノイド配合 | 栄養価が高くタンパク質豊富 | 栄養価が高くタンパク質豊富 |
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