釣りや魚捕りに潜む海の危険7選!元海上保安官から見て危ない行動と対処法

これから夏に向けて、海での事故が増えてきます。

  • 釣り
  • 魚捕り(磯遊び)
  • 海水浴

その他マリンレジャーなどで、海に人が押し寄せてきます。普段あまり海へ行かない人や足を運ぶけれどその危険性について理解していない人が事故にあってしまいます。

ここでは、釣りや魚捕りに潜む海の危険を7つご紹介します。

海は毒・トゲを持つ生物や高波など、危険が多いです。

タカノリ
海上保安官時代は、たくさんの海難事故を目の当たりにしてきましたし、その調査も行ってきました。実は危険性を知って正しく対処できれば、未然に防げる事故は少なくありません

元海上保安官から見て、海釣りや魚捕りで危ない行動と対処法をまとめたので、ぜひ、ご覧ください。

釣りや魚捕りに潜む海の危険7選!

海難事故の件数として非常に多いものを7つご紹介します。

これらは、事故としての件数が多いだけではなく、場合によっては命に関わる重大な事故になります

知識や対処法を知っていれば未然に防げるものなので、覚えておきましょう。

毒やトゲを持つ危険生物の存在

毒のあるトゲを持つハオコゼ

海には毒や鋭いトゲを持つもの、そしてその両方を兼ね備える魚がいます

毒のある魚で代表的なものは「フグ」です。

フグは体内だけではなく皮膚にも毒がある種類もいるので、素手で触ったあとは目などをこすらないように気を付けてください。

フグ毒、テトロドトキシンは猛毒で、麻痺や呼吸困難につながることもあります。

トゲのある魚は、

  • カサゴ
  • オコゼ
  • アイゴ
  • ゴンズイ
  • エイ

などがいます。

カサゴ以外はトゲに毒があるため、刺されると強い痛みと腫れなどの症状が出ます。

また、海水浴で注意してほしいのは「クラゲ」です。こちらも刺されると強い痛みと腫れを引き起こします。

タカノリ
カツオノエボシなど強力な毒を持つクラゲが温暖化の影響で日本各地で発見されるようになりました。

対処法

知らない魚には触らないようにしましょう

釣ってしまったとしてもフィッシュグリップやメゴチバサミなどを使い、魚に触れないように針を外してリリースしてあげてください。

磯遊びではお子様から目を離さず、危ないものには触れさせないようにしましょう。海水浴場に行く際は、そこでクラゲが発生しているか事前に調べてから行くと安全です。

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個人的な経験ですが、クラゲ除けの日焼け止めクリームは非常に有効でした
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高波にさらわれる

夏場は高波、とくに「土用波(どようなみ)」に要注意です

土用波とは、はるか南の海上で発生した台風のうねりによって日本沿岸で起こる大きな波のことです。

台風や荒天の日にわざわざ海に行く人はいませんが、天候の良い日でも土用波は発生します

タカノリ
海水浴場などで小さな子供を波打ち際などで遊ばせていると、突然大きな波が来るので非常に危険です。

対処法

天気予報を確認するとき、フィリピン沖などで台風の発生があるかチェックしてください

日本周辺の天気がよかったとしても、うねりは日本まで届きます。天気がいいからと海に出かけたい気持ちをぐっとこらえて、別の予定に変更しましょう。

離岸流に流される

離岸流(りがんりゅう)は、海岸に打ち寄せられた波が沖に戻るときに発生する強い流れのことです。

最近テレビなどでもよく話題になるので、知っている人も多いと思います。

昨年、北海道上ノ国町で2歳児が浮き輪に乗った状態で沖合2km弱流されるという事件がありました。

タカノリ
「親の目の前であっという間に流されて見えなくなってしまった」というこの事件は、離岸流の恐ろしさを物語っています。

対処法

離岸流は見えます

サーフなど砂浜で釣りをする人には常識で、離岸流を探して釣りをすることもあります。砂浜を高いところから見下ろすと、海岸に打ち寄せる流れと流れの間に沖合に戻る流れが確認できるはずです

そういった場所は離岸流の可能性が高いので、近づかないようにしましょう。

もし、離岸流に巻き込まれてしまったら岸に向かって泳ぐのではなく岸と平行に泳いで離岸流から抜け出したあと、岸に向かって泳ぐようにしてください

ライフジャケットを着けずに釣りをする

海上保安官として仕事をしていたとき、「ライフジャケットを着けていれば助かった」という事案がたくさんありました。

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海中転落をした際、たくさんの水を飲んでパニックになりそのまま溺れてしまうのです。

泳ぎが得意だから大丈夫だという人もいますが、着衣水泳は別物です。落下時に防波堤などに頭や体をぶつけて骨折や失神してしまうこともあるので、泳げるということはあまりあてになりません。

対処法

海に行くときは必ずライフジャケットを着用してください

よく、暑いから、動きにくいからといった理由でライフジャケットを持っているのに着用しない人が大勢います。

また、ライフジャケットには種類があって大きく分けると、

  • 固形式
  • 膨張式

という2種類ありますが、湾内での釣りや磯遊びなどでは動きやすくて快適な膨張式救命胴衣がおすすめです

タカノリ
たまに、股下のヒモを着けていない人がいますが、転落時の脱落防止のため必ず装着しましょう。

テトラポッドから釣りをする

足場の悪いテトラポットでの釣りは非常に危険です

転落しても気づかれにくいですし、ケガや死亡事故につながることも少なくありません。

内湾でのテトラポットは小さく比較的足場がよいのに対して、外洋にある大きなテトラポットは大きいので足場が悪く、移動しずらいのでより危険です。

タカノリ
私自身もテトラポットから転落をして鎖骨を折った経験があります。

対処法

釣りをしないに越したことはないのですが、テトラポット上は一級ポイントが多いものです。

どうしても釣りをしたい場合は、靴のソールに滑りずらい素材が使われているものを使用してください。

おすすめはダイワの「ハイパーVソール」です。

タカノリ
絶対にサンダルやクロックスなどで、テトラポットに上がらないようにしましょう。

車を海に向けて駐車する

海に向けて車を駐車することは、非常に危険です

アクセルとブレーキを間違えて海中転落してしまう人が毎年何人もいます。

タカノリ
港湾関係者が海に向けて車を駐車しないのはご存じでしょうか。

港湾関係者にとっては常識なのですが、一般の人にはあまり浸透していません。

対処法

車で乗り入れられる釣り場であっても、車は海から離れたところに駐車しましょう

どうしても近くに駐車したい場合は、車と海が平行になるように駐車すれば危険性が下がります。

2馬力以下の無免許で航行できる船舶

船舶海難で一番事故が多いのが、「2馬力以下の小型船舶」です

理由は無免許で操船できるため、船の知識や経験がなくても海に出られるからです。

そういった人たちの中には、エンジントラブルの対処ができなかったり、見張り不十分で暗礁に乗り上げたりする人がいます。

対処法

たとえ2馬力以下の船舶であっても、小型船舶の免許を取得し、簡単な海技技能を身につけることが重要です。

タカノリ
ただ、今の法律では規制の対象外です。

小型船舶で海に出るときは決して一人で行かないで、経験者と同行するようにしましょう。

まとめ:釣りや魚捕りに潜む海の危険7選!元海上保安官から見て危ない行動と対処法

海は楽しいイメージがある人が多いと思います。

それは、普段の日常から離れて自然の中に身を置くことができるからです。

タカノリ
私は海上保安官としてたくさんの事件事故に携わってきました。都市ではなく、自然の中に身を置く以上、最低限の知識を持つにしましょう。

今回ご紹介した海の危険7選を守っていただければ、海難事故にあう危険性は大幅に減ります。

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